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【週刊ボーンマス】ニューカッスル戦振り返りとエバートン戦のプレビュー -#6

こんにちは。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
先週ついにプレミアリーグが開幕して興奮冷めやらぬうちに第2節が終わり移籍市場も佳境に入っていますね!皆さんのサポートするマイクラブの試合や移籍市場における状況はいかがでしょうか。
さて、そんな中今回の記事ではタイトルにあるように第2節のニューカッスル戦の振り返り、そしてエバートン戦のプレビューを行っていこうと思います。移籍市場に関してはDeadlineが近づいており前週までのように簡易的なまとめコーナーでは収まりきらないほどの動きを見せているので移籍市場閉鎖後に【ボーンマス選手名鑑24/25】の中で完全版という形で紹介する予定です。今回は新たな試みも行っており内容も盛りだくさんなのでぜひ最後までお読みください。

ニューカッスル戦を振り返って

まずは第2節の対ニューカッスル戦を振り返ります。125周年記念かつホーム開幕戦と特に気合いが入る試合となった今節の相手ニューカッスルとはホームでの相性は抜群ながら格上チームで苦戦が予想されながら全体的に試合を優勢に運び最終的に微妙な判定でゴールを取り消されたものの2度ネットを揺らし、結果的には1-1のドローで試合を終えました。
そんな今節は事前情報通りセネシが体調不良からメンバー復帰し、新エース候補であるエヴァニウソンも出場選手登録が済んだということでメンバー入りができる状況になりました。(ビリングは後に軽度の負傷でメンバー入りできなかったということが明らかになっていますが、)基本的に新たな離脱者もおらず考えられるベストメンバーが揃った中でイラオラ監督は以下のようなメンバーを選びました。

FotMobによるラインナップ

スターティングXI
GK 1 ネト (ブラジル)
RB 28 フリアン アラウホ (メキシコ代表)
CB 27 イリヤ ザバルニー (ウクライナ代表)
CB 5 マルコス セネシ (アルゼンチン代表)
LB 3 ミロス ケルケス (ハンガリー代表)
CM 10 ライアン クリスティー (スコットランド代表)
DM 4 ルイス クック (元イングランド代表)
RM 24 アントワーヌ セメンヨ (ガーナ代表)
AM 19 ジャスティン クライファート (オランダ代表)
LM 16 マーカス タヴァニア (イングランド)
ST 9 エヴァニウソン (ブラジル代表)

ベンチ
GK 42 マーク トラヴァーズ (アイルランド代表)
RB 37 マックス アーロンズ (イングランド)
CB 2 ディーン ハイセン (U21スペイン代表)
CB 23 ジェームズ ヒル (イングランド)
DM 14 アレックス スコット (U21イングランド代表)
LM 11 ダンゴ ワッタラ (ブルキナファソ代表)
LM 17 ルイス シニステラ (コロンビア代表)
LM 32 ジェイドン アンソニー (イングランド)
ST 21 ダニエル ジェビソン (カナダ代表)

基本的に前回記事 (当記事の末尾にリンクを貼っておきます) で予想したラインナップと同じような形でメンバーを組んできました。前節とは大きくメンバーを入れ替え、右フルバックには前回途中出場で初出場ながら早速クオリティの高さの片りんを見せたアラウホをスミスに、今節復帰のセネシを前節素晴らしいデビューを飾ったハイセンに変えてスタメンに起用しました。他にもボランチのクリスティーがスコットに変わってスタメンに名を連ね、新エース候補のエヴァニウソン (ワントップ)と攻撃的MFのクライファートが両ウイングのシニステラとワッタラに入れ替わるようにスタートになり、セメンヨが右サイドでスタートしました。登録メンバーはほぼ変化がなかったものの先ほど述べた通りビリングがメンバーを外れました。一方のニューカッスルも中盤より前は前回記事通りの盤石のメンバー、そしてバックラインには左からケリー、バーン、クラフト、リブラメントに並び、ケリーの古巣対戦が早速実現しました。

大きな議論を呼んだワッタラの同点ゴール取り消し

試合は序盤、ニューカッスルがボールを持ちます。一方でボーンマスは前線からの激しいプレスと硬いディフェンスブロックで相手を突破させず、ディフェンスやキーパーまでボールを追い返させます。ボールを持ち優勢に試合を進めていたもののなかなかチャンスを作れていたなかったニューカッスルは、12分にクラフトからのロングボールでエースのイサクがボーンマスCBセネシの裏を突きワントラップからシュートまで持っていきましたがGKネトの正面でした。することここから一層プレスがハマり始めたボーンマスが次々とゴールを襲います。19分、ディフェンスラインから繋ぐニューカッスルのビルドアップにハイプレスをかけケルケスがボールを奪取し、クリスティーが運びエヴァニウソンにパスを出すと、左足から鋭いダイレクトシュートを枠に放ちます。惜しくもキーパーのほぼ正面であったためセーブされてしまいますが、ここから試合の流れは完全に変わりました。27分、サイドでボールを持ったセメンヨがカットインしエリア外から左足でミドルシュートを放ち惜しくもクロスバーに憚られるも、今度は37分にジョエリントから高い位置でボールを奪ったセメンヨが自らボールを運び中央にボールを入れると待ち構えていたタヴァニアが合わせネットを揺らし先制します。このまま前半を終え、後半のスタートはニューカッスルにやや押しかえされボールを持たれるもこれといったチャンスを作らせませんでした。しかし58分にニューカッスルがトリッピアーとバーンズ、そして64分にボーンマスがスコットをクリスティーに変えて投入するとニューカッスルがゴールに近づきます。67分、カウンターから左サイドのバーンズにボールが渡りシュートを惜しいシュートを放ちます。疲れからか中盤の戻りの遅さやアラウホの対応が甘くなっており、今度はそこを突いたバーンズのクロスからジョエリントンがヘッドで枠を捉えますがネトがスーパーセブでチームを救いました。しかしついに77分、同じ形でサイドからバーンズがクロスを挙げファーで待っていたゴードンがダイレクトで合わせ試合は振り出しに戻りました。勝ち点3を欲しい両チームはお互いさらにゴールを狙いオープンな展開になります。まず優勢になったのはワッタラ、シニステラと高速なウインガー2人を投入したボーンマスです。失点直後のスコットのミドルシュートをはじめ2分間で3本のシュートを放ちました。その後はニューカッスルが一気に攻め立て、82分のバーンのヘッド、90+1分のブルーノのミドルシュートでゴールに迫ります。しかしネトのスーパーセーブでボーンマスが首の皮一枚繋がった状態でなんとか耐えます。そして93分のプレーがこの試合一番の議論を巻き起こします。攻め込まれていたなかでカウンターからワンチャンスを狙ったボーンマスがコーナーを獲得。クックがコーナーを蹴ると中で途中出場のワッタラが合わせ劇的逆転弾を放ちます。しかしこれがVARでワッタラのハンドの判定となってしまいなんとゴールが取り消しとなります (これに関しては深く話してしまうと私自身が嫌になってしまうのでこれくらいにしておきます…笑)。ワッタラは開幕2試合連続でVARによってゴールが取り消される史上初の選手になりました。そして最後はニューカッスルが攻勢を極めますが、ここでまた問題のシーンが。ニューカッスルのクロスをキャッチしたカウンターを狙ったネトをジョエリントンが首相撲で倒します。完全に首を絞める形になっていますがこれに対してイエローカードが提示され、VARでのレットカードは出ず、逆にこれに抗議したボーンマスのフィットネスコーチのデ・ラ・トーレが一発レッドの退場処分になってしまいました。そしてこのまま試合終了するも、当日、翌日とこれらの判定がかなり議論を呼び、大騒動となるなどVARが試合を掻っ攫っていってしまいました。

セメンヨとタヴァニアの2列目コンビで得点

この試合=判定騒動というほどこの話題で溢れてしまっている試合後数日ですが、試合内容を見れば開幕戦と比べて大きな改善を見て取れました。特に前回記事で開幕戦の問題点として挙げていた2列目と中盤のパフォーマンスが大きく向上しました。前節は右からワッタラ・タヴァニア・シニステラが並べかなり流動的のポジションを変えていた2列目でしたが、今節はセメンヨ・クライファート・タヴァニアの並びでポジションを基本的に固定した中である程度流動的な動きを見せました。特に前節で問題だったボールと不揃いなプレスは劇的に改善され、逆にボールのおさまりが光り統制の取れたハイプレスで高い位置でのボール奪取に成功し、実際にセメンヨがボール奪取から運びタヴァニアのゴールをアシストするなど2列目がチームを引っ張りました。それによりシニステラとワッタラをベンチに置き途中投入することができるため、高い身体能力や速いドリブルなど前節は封じられていた彼らの能力が存分に発揮されました。また、ボランチに関してはクック・スコットのコンビでなかなか機能しなかった前節とは変わってクック・クリスティーの昨シーズンの盤石コンビが並びました。すると、前節大きな問題であったスコットの対応の遅れがクリスティーになって改善しました。2列目の守備が改善されたこともあり真ん中を塞ぎながらハイプレスがしっかりハマり始め、奪われても速いネガティブトランジッションを見せ守備に加わりました。その他にも新戦力エヴァニウソンも得点や印象的なプレーはなかったもののハイプレスを続け、攻撃面でのところどころで才能の片りんを見せました。開幕戦でミスから失点をしたネトも、相変わらず不正確なパスは多かったものの複数のスーパーセーブでチームを救いました。全体としてプレス意識や集中力も高く賞賛に値するパフォーマンスでした。


次節エバートン戦プレビュー (feat. エバートンジャパンさん)


記念すべきコラボ第一回のお相手はエバートンジャパンさんです

さて、以上の振り返りを踏まえて次節の8/31 (月) 日本時間23:00KOのアウェイ エバートン戦の展望について考えていきます。今回はエバートンの公認サポーターズクラブでありXでも7100人のフォロワーを抱え精力的に活動していらっしゃるエバートンジャパン Everton Japan (@Everton_Japan) さんとの初コラボという形で行います (Xのリンクは記事の最後に添付していますので是非フォローをお願いましす)。コラボオファーを快諾してくださったジャパンさん、本当にありがとうございます!
まずはエバートンにというチームについて私が軽く紹介します。エバートンはイングランド西部のリヴァプールのグディソン パークに本拠地を構える歴史あるクラブで、トフィーズ (Toffees)の愛称で親しまれています。チャンピオンズリーグはヨーロッパリーグにも複数の出場経験がある古豪で、2010年代もBIG6に続くクラブとして直接のライバルであるリヴァプールらを長らく苦しめました。ここ数年は財政難に悩まされ残留争いに巻き込まれていますが、名門チームとしての底力を見せ踏ん張っています。監督はバーンリーで長期政権を築いたショーン ダイチが務め、キャプテンは所属13年目のシェイマス コールマンが今シーズンも務めます。
続いてはエバートンジャパンさんとのコラボパートです。今回は長くクラブをサポートし続けるジャパンさんが考えるチームの「推し」ポイントとAll timeでの好きな選手、間もなく閉幕する移籍市場の動き、そして今シーズンの展望までお聞きしたので是非最後までお読みください!これでエバートンの新たな魅力や今を知ることができるかも?
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・エバートンの「推し」ポイント

現在のエバートンを応援するのは、非常に玄人向きで我慢強い精神力が必要とされます。あえて「推す」ポイントを挙げるとすると、苦境や逆境、厳しい状況の中で一致団結する選手たちの姿を見届ける、勝ち点の重みや、1勝の大きさを味わうことができます。強靭な忍耐力を身につけることができますね!(笑) 昨季は13試合未勝利という残念なクラブ・レコードを更新する時期もありました。守備構築は指揮官の哲学が浸透し、リーグでも高水準を保ったものの、オープンプレーからの得点数はリーグ19位。流れの中から生まれるゴールをみんなで喜ぶ回数が他チームよりも少ないのです…。3年連続での残留争いを経験して、どのシーズンにも異なる感情や問題にぶち当たってきたと思います。
しかし、1番深刻なのはピッチ外のクラブ事情ですね。みなさんも記憶に新しいかと思いますが、23-24シーズンでは、当時プレミアリーグで初となるPSR(収益性と持続可能性に関する規則)に抵触し、勝ち点減点の処分を受けました。しかも一度ではありません。減点により順位が変動し、これまで引き分けで良かった試合でも、勝ち点3が必要とされる場面も多々ありました。焦り、落胆、葛藤……。監督、選手、現場のスタッフには必要以上のプレッシャーやノイズがあったはずです。また、財政状況が逼迫する中で、オーナーと会長が不在というフットボール・クラブとしての体を成していない不安な事態が続いています。CEOですら暫定責任者が担っています。昨年9月には当時買収契約を結んだ777pertnersが9ヶ月近く資金調達に苦難し、数々の不祥事が発覚、プレミアリーグの定めたOADT(オーナー&ダイレクター・テスト)をクリアできずに買収が破談しました。次に手を挙げたASローマ率いるTFG(ザ・フリードキン・グループ)が独占交渉に臨み、2億ポンドのローンを返済しましたが、エバートンが抱えるさらなるローンや手数料の膨大さを知り撤退、悲しくも頓挫する流れになりました。現在はクリスタルパレスの株主(45%の株式を保有)であるジョン・テクスター(イーグル・フットボール・グループ)が前オーナーのファルハド・モシリと交渉中とされています。しかし、すでに障壁は多く、すぐに解決するのは至難の業でしょう。
このようにクラブの外に問題が山積みで、新スタジアム完成間近と明るい話題もあるものの、その建設に必要な資金についても十分に集まっていない状況下にあります。クラブが企業として、組織として安定しない限りはピッチ上の成績が上向くこともなかなか難しいと思います。3年連続で残留争いに巻き込まれていることが何よりの証拠かもしれませんね。
よって、プレミアリーグで最も暗いクラブのひとつであり「推す」ための基盤を再構築している段階です。選手や関係者たちはもちろんのこと、ファンも我慢の時間を過ごしています。ここから這い上がっていくこと、少しでも良い順位を目指すこと、前を向いて戦っていく選手たちを応援したいと思います。

・エバートンのAll Timeでの好きな選手とその理由

私がエバートンを知り、ファンだと自覚した頃は欧州コンペティションを狙う、プレミアリーグの第二勢力でした。最も惹かれた選手は現アーセナル指揮官のミケル・アルテタ。ロングボールと堅守をベースにするデイビット・モイーズのチームで、異なるエッセンスを加える貴重なプレーヤーでした。アカデミーから台頭した現アストン・ヴィラのロス・バークリーはロベルト・マルティネス期の希望の星、ロメル・ルカクやジョン・ストーンズらが在籍した頃は最も強い時期だったと思います。現フラムの指揮官であるマルコ・シウヴァ時代、青天の霹靂だったカルロ・アンチェロッティ時代も充実したシーズンを過ごしましたが、もう一歩が遠いと痛感する時間でもありました。中でもエバトニアンから愛されたリシャーリソンは私に限らず多くのファンが虜になった1人です。今ではトッテナムで難しいフェーズを過ごしていますが、きっと再び輝けることを祈っています。

・移籍市場での動き

前述のPSRの問題があり、今夏における主力の放出は避けられませんでしたが、アマドゥ・オナナや、ルイス・ドビン(→共にアストン・ヴィラ)、ベン・ゴドフリー(→アタランタ)らの移籍で、なんとか財政面での現状を維持することに成功しました。
補強面では層の薄いウインガーやアタッカーの獲得が目立ちました。昨季活躍したジャック・ハリソンを再びシーズン・ローンで獲得。また、元シェフ・ユナイテッド、前マルセイユ所属でセネガル代表のイリマン・エンジャーイを獲得。長い間、DoFであるケビン・セルウェルのターゲットとなっていた1人です。加えてデンマーク代表や、CL・ELの経験を持つイェスパー・リンドストロムをナポリからローンで獲得。アタッカー陣は去年よりも充実した陣容になりました。そして目玉は、人気銘柄だったCBのジェイク・オブライエン。アイルランド代表、チーム随一の長身で得点力のあるストッパーです。代表の同僚であるシェイマス・コールマンの後押しもあり、数多の競合相手に競り勝ち、めでたく獲得に成功しました。大黒柱のジャラッド・ブランスウェイトが怪我で手遅れ、近い未来ビッグクラブへの移籍も想定されることから、今後の活躍が大きく期待される選手です。直近では過去にも在籍経験のあるGKアスミル・ベゴビッチが単年契約で加入しました。第3GKとしてのタスクを担うと思われますが、ベテランとしての貴重な役割でチームに貢献してほしいと思っています。
一方でSBのポジションが不安定で、戦力も枯渇しており懸念されたままの状態となっています。第2節のトッテナム戦ではアカデミーのロマン・ディクソンが初のシニア・デビューで緊急出場したように大きな課題となっています。

・今シーズンの展望

まずは残留が絶対的な目標になってきますね。昨季は勝ち点減点を除けば、最終的にトップハーフに迫る勢いを見せましたが、油断大敵な1年であることに変わりありません。24-25シーズンは開幕から2連敗。幸先の悪いスタートとなりました。開幕から2試合連続で3失点以上記録して敗北したのはクラブ史上初のことです。しかし、昨季も開幕から3試合連続無得点の3連敗という不本意なクラブ・レコードを更新してのスタートでした。先に述べた新加入の選手たちがいち早くフィットして、チームに馴染むことを期待します。課題は得点力。セットピースでの得点を得意とする一方で、オープンプレーからのゴール数を増やさなければ、テーブルの上位に食い込むことは不可能でしょう。ドミニク・カルヴァート=ルウィンの復活、1年目にプレミアリーグに馴染めなかったベトなどFW陣の奮起が必要不可欠です。
ショーン・ダイチの掲げる、"パワー・ペース・エナジー"といった力強いダイレクト・フットボールを取り戻すこと、そして現在のチームの長所である劣勢時の粘り強さ、団結力を表現し続けること、これが実践できれば少しずつ良い流れがチームに傾いてくるはずだと願っています。
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このように開幕は2連敗スタートとなったものの、攻撃陣に厚みを加えダイチフットボール2年目を迎える手ごわいエバートン。ここまで7勝7敗2分けと全くの五分となっているこの対戦カードの予想スタメンは以下の通りです。

FotMobのラインナップビルダーによる予想XI

先ほどジャパンさんがおっしゃっていたようにディフェンスエースのブランスウェイトが臀部の怪我で離脱しており、RBのパターソンと有望なSTシェルミティも同様に怪我を抱えておりDMガーナーも出場が微妙な状況でメンバーを組まなければなりませんが、多くのおなじみのメンツが並ぶことが予想されます。イングランド代表守護神のピックフォード、リーグの全現役選手の中でクラブ所属期間最長を記録するコールマン、不動の縦ラインのドゥクレとカルバート=ルーウィンがスタメンに名を連ねると予想されます。その一方でこの夏にアストンヴィラから加入したDMティム イロエグブナムやローンで再加入したRMジャック ハリソン、2年目のLMドワイト マクニールなどの若いフレッシュな選手の起用も予想され、若手とベテランの融合が期待できボーンマスもなかなか苦戦しそうです。(※移籍市場閉幕後の試合ということで選手の出入りがメンバー選考に影響する可能性があります。)
対するアウェイサイドの我らがボーンマスの予想XIは以下の通りです。

FotMobのラインナップビルダーによる予想XI

基本的にいいパフォーマンスだった前節とメンバー変更はありません。水曜日夜にカップ戦vsウェストハムをこなしましたが監督は疲労回復を優先しけが人も出なかったことからほぼ同じメンバーで臨めるでしょう。恐らくこれが現在のベストメンバーです。一点だけ異なるのがキーパーです。前節は久しぶりにチームを救う活躍を見せたネトは移籍市場終了前の退団が噂されており加入が決定的なケパが早速ゴールマウスを任されると思います。一番注目は昨シーズンの覚醒を継続し続けるセメンヨを中心としたスピーディーな攻撃です。今節も同じ2列目、前線の布陣が予想されるため前節のような迫力のある攻撃を展開できる力を持っており、さらに前線のエヴァニウソンはカップ戦含め3試合目と少しずつ慣れてきて本来持っている力に近いものを発揮することに期待ができます。堅い守備ブロックの構築には定評のあるダイチ監督の元で経験豊富な選手が多く相手並ぶバックラインはなかなか崩しにくいとは思いますが、得意のダイレクトプレーやスピードでの優位を活かしてゴールに結び付けてほしいですね。一方で警戒すべきポイントはラスト30分の守備です。前節では残り30分で守備負担の大きかったアラウホの疲労やスコットの投入で守備強度が下がってしまい特に寄せが遅れたところから簡単に狙い通りのボールを蹴らせてしまいゴールを襲われ、最終的には失点してしまいました。攻撃において強力かつ多くのオプションを保持していたニューカッスルに続いて、エバートンは新加入のリンドストロムがベンチで構え、マクニールとハリソンという独特なスタイルのドリブラー、そしてゴール前でしぶとい働くをするカルバート=ルーウィンを擁するなどボーンマスディフェンス陣からすればやりずらく少しでも寄せが遅くなったり怠慢守備をすれば簡単ゴールを脅かされうる相手なので90分間守備強度をできるだけ維持することがカギになりそうです。
前節のメンバーのまま好調を維持して負けなし継続・今シーズン初勝利を狙うクラブですが、スロースタートながら名門のしぶとさを光る難敵エバートンを攻略できるでしょうか。

いかがでしたでしょうか。今週はまだ1週間が終わっていませんがここまでですでに激動の1週間という様相を呈していますね。VAR騒動が冷めやらぬまま移籍市場が佳境を迎え、カップ戦を終えると市場閉幕へ、そして難敵エバートンを迎えるなどボーンマスサポーターにとっては特に忙しなく同時に楽しみで仕方がない7日間になります。皆さんもぜひ体調にはお気を付けながら夏の移籍市場24/25フィナーレウィークをお楽しみください!最後までお読みいただきありがとうございました!


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【前回記事】

文中で複数回出てくる"前回記事"です。前節をデータや写真などを使って本格的に振り返り移籍考察もしているので是非ご確認ください。



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