Solanaネットワークのブロック最適化

原題：https://solana.com/ja/news/block-optimization-on-the-solana-network

15 March 2024, by Solana Foundation

Solanaネットワークは非常に高い使用率を記録しており、ネットワークのコンポーネント、特にブロック最適化において重要な役割を果たす優先手数料とトランザクションスケジューラの実装がテストされています。この高い使用率の期間中、ネットワークは安定した状態を維持していますが、開発者とオペレーターは、高いパフォーマンスを継続的に確保するために、今日から実装できる多くのツールがあり、また、ネットワークアプリケーションのパフォーマンスを向上させるために、近日リリース予定のソフトウェアリリースでリリースされる予定の追加変更もあります。

ネットワーク・パフォーマンス向上のための緊急措置

• 優先料金の導入：現在Solana上で構築されている多くのアプリケーションは、まだ優先料金を利用していないため、トランザクションの遅延や取りこぼしが発生している。動的な優先料金をdAppsに統合することで、ユーザーエクスペリエンスの問題に対処できる。これは簡単な統合です。続きを読む: https://solana.com/developers/guides/advanced/how-to-use-priority-fees.

• 優先料金もCLIに統合され、プログラム展開に使用される。

• 優先手数料の計算方法については、最新のガイドをご参照ください（https://solana.com/docs/more/exchange#prioritization-fees-and-compute-units）。

• プログラムのCU使用を最適化する：トランザクションがネットワーク上で確認されると、そのトランザクションはブロック内で利用可能な総コンピュートユニット（CU）数を減算する。現在、1ブロックの総計算ユニット数は48M CUであり、混雑時にはこの上限数に達することがよくあります。プログラムで使用するCUの数を減らすことで、ネットワークに着地できるトランザクションの量を増やすことができる。もっと読む: https://solana.com/developers/guides/advanced/how-to-optimize-compute

• CU予算リクエストの最適化：トランザクションがネットワークに送信される際、開発者は特定のトランザクションのコンピュートユニットバジェットを指定することができる。予算が設定されていない場合、デフォルト値が使用されるが、これはほとんどのトランザクションが要求するよりも高い。現在のところ、トランザクションが実際に使用するよりも高いバジェットを要求してもペナルティはないため、多くのトランザクションは割り当てられたCUバジェットをすべて使用することはありません。 スケジューラは、トランザクションが実行されるまでブロック内にどれだけの計算能力が残っているか分からないため、前もって多くの計算能力を要求することは、トランザクションの非効率的なスケジューリングにつながる可能性があります。開発者は、トランザクション要件にマッチした、より良いスコープのCUリクエストを実装すべきです。

• ステーク重み付け QoS の利用： これは昨年導入されたプロトコルのコア機能であり、ブロックビルダーがステークド・バリデーターを経由してプロキシされたトランザクションを識別し、優先順位をつけることを可能にするものである。ステーク重み付けQoSのガイドは近日中に公開される予定であり、準備が整い次第ここにリンクされる予定である。

v1.18で予定されているコア・プロトコルの変更点

• トランザクションスケジューラ： 効率的かつ経済的にブロックを埋めるバリデータスタックのこのコンポーネントは、v1.18ソフトウェアリリース（4月中旬を予定）の中で改良される予定である。このコンポーネントの変更には慎重なテストが必要である。この新しいスケジューラの実装は、v1.18ソフトウェアリリースで現在のスケジューラとともに導入されるが、デフォルトでは有効にならない。バリデータのオペレータは、新しいスケジューラを有効にしてパフォーマンスを監視し、何らかの問題が検出された場合には、古いスケジューラに簡単にフェイルオーバーできるようになります。

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