優しいけれど感情が見えない父の正体
こんなツイートを見た。
旦那は基本何も言わない。
「好きにしていいよ」
「それでいいと思うよ」
私のことを尊重してるようでしていない。
なぜなら家庭におけるほぼ全てのことを私1人で決めてきたからだ。
【優しいふりをした責任の丸投げ】
ASDには"興味の偏り"があるらしいから単純に家庭(家族)に興味が持てなかったんだろうね。※ニュアンスが伝わりやすいよう一部文章を変更しています。
このツイートを見てうちの父親を思い出した。
但し父親はもう亡くなってしまっていて更に実家にいた時の記憶が極端に少ないため父の印象が全然残っていない。
だから「父親のカケラ」を探して集めている。
この、父の丸投げ行為に母は日々疲れていた。
「一家の大黒柱なんだからアンタが決めてよ!」
「もっと父親として厳しく娘に接することができないの?!」
など母はいつもイライラし、父親に「役割」を求めていた。
母が育った家庭は父親が厳しくて両親共に商売をしていた。
そして兄弟構成は上に2人姉がいて母自身は三女ですぐ下に長男がいたためにあまり両親に構ってもらえなかった、と聞いたことがある。
それでも父親(私にとっては祖父)のことを尊敬していたらしい。
そういう強固な父親像を母は大事にしていたのであろう。
ただ父はそうではなかった。
私の目から見た父は
優しいけれども感情が見えない人だった。
《優しい部分》
・仕事の帰りにミスドやお菓子などのお土産を買ってきてくれた
・学校の帰りに迎えに来てくれた
・朝起こしてくれたり私の部屋に入る時はノックしてくれた
(母はノックしない)
感情が見えない部分も挙げようとしたが父親とどんな会話をしてたのかが思い出せないくらい学生時代は話さなかった。
上記の《優しい部分》は行動としての優しさなんだよね。
行動は優しかったけど本当はどんな気持ちで父は私に接していたのだろう?
・母がガミガミ怒るからそのストレスを受けないように娘に早く起きるよう声をかけたのか
・母娘の喜ぶ顔が見たいからお土産をよく買っていたのか
・モノを家族に差し出すことで罪悪感から逃げていたのか
私視点の父は、行動の結果しか見えてこない人だった。
なぜ・どんな気持ちで…といった動機が行方不明で聞いても「わからない」「なんでそんなん聞くんや?」と質問の意図を理解していない様子だった。
そんなズレた回答が多かったから私はよく理解に苦しんだ。
当時は「(言葉や行動の)そのままを受け取る」ということができなかった。
「なぜそれをしたか、どういう気持ちからそれを選択したのか」のストーリー性が組み立てられなかったので私にとっての父は異星人だったのかもしれない。
あとASDには"興味の偏り"があるらしいから単純に家庭(家族)に興味が持てなかったんだろうね。
ここを読んで、もしかしてうちの父親って「受動型ASD」なのかも?と思い至った。
●受動型ASDの特徴
・他人からのアクションがあれば応じるが自分からは積極的に動かない
・主体性がない
・積極性はないものの誘われたら素直に応じる
・流されやすいため要求を素直に受け入れてしまいそれがストレスになってしまう
少ない記憶を辿っていけば確かに父にはその傾向があった。
そうか、だから感情が見えないと感じたんだなぁ。
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