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いきなり突入!? 点検シーズン始まる

※2023年3月10日に配信したメルマガのバックナンバーです

『太陽光パネルに異常に詳しい会社のメルマガ』vol.15
 ※「効率的な太陽光パネル点検のはじめ方」から改題しました

琵琶湖のほとりから
from 藤本 秀樹

こんにちは。
アイテスの藤本です。

最近、弊社にお問い合わせいただく電話に出ると
「メルマガの藤本さん?」
と聞かれることが多くなりました。
そうです! 私がメルマガの藤本です。

ちょっと前まで
「YouTubeの藤本さん?」
と声をかけてもらっていたので、
本メルマガが皆さんに届いていることに
感謝と安堵感でいっぱいです。

さてさて、
3月に入り暖かくなったからなのか、
ここ数日、ソラメンテに関するお問い合わせが
急増しています。

お問い合わせの中で一番多い質問――

それは、インピーダンスの変化についてです。

つい最近、ご質問いただいた内容について紹介します。

・セントラル集中型PCSで、接続箱がある2Mの発電所の点検にソラメンテを活用している。
・接続箱を測るとインピーダンスは概ね10Ω前後で推移している。
・いくつかの接続箱を測ったとき、インピーダンスが25Ωになった

上記のような条件で、
この25Ωという値は異常なのか?

というご質問でした。

そりゃ、
10Ωが25Ωに変化したら、
「何か問題があるのでは!?」
と疑っちゃいますよね。

結論をいいますと、測定値が
100Ω以上であるとき、
高い確率でクラスタ故障が発生しており、
100Ω未満であるとき、
クラスタ故障が発生している確率は低い
ということになります。

簡単にまとめますと、
測定値が100Ω未満の場合は、
パネル故障ではない可能性が非常に高い
ということです。

なので、このようなお問い合わせへの回答は、
「数十Ωはパネル故障ではないので、あまり気にしないでください」
という回答になってしまうんです…

太陽光パネルの状態は
日射や温度ですぐに変わります。
過去のメルマガでも触れている内容なので、
よろしければバックナンバーもご覧ください。
https://note.com/solament_ites/n/n00a817df166a

でも、
「いやいや、その回答めっちゃモヤモヤするやん!」
ってなりますよね(笑)

ただ、数十Ω程度の測定値が出る要因は
いろいろなことが推測でき、
「これが原因です!」
と明言することが非常に難しいのです。

しかし、このままでは
皆さんのモヤモヤがおさまらないと思いますので、
代表的な例を3つご紹介いたします。

1.測定ミス
まず単純に測定端子(プローブ)の接点不良
が考えられます。

接続箱の端子に
ビスが緩まないように
合いマークを付けたりしますよね。

この合いマークの
マーカーやマジックの塗膜によって
プローブと端子が
接点不良を起こすことがあります。

2.端子の緩み
接続端子の緩みで、
抵抗が上がっていることも
考えられます。

これを放置すると
発熱し、いずれは発火の可能性があるので、
点検の際は緩みに気をつけましょう。

なお、
端子の緩みチェックには
絶縁手袋と絶縁加工しているドライバーを
使用してくださいね。

感電事故防止のためです。

3.コネクタ内部の接点不良
コネクタ内部の接点不良も
最近、多く確認されています。

・パネルとパネルをつなぐコネクタ内の腐食
・アレイとパワコンをつなぐ延長ケーブルの接点不良
・コネクタ自体の経年劣化

このような事例が多いようです。

コネクタが原因の場合、
野立の発電所に限りますが、
パネルの裏側をサーモカメラで見ると
コネクタ部分が発熱していることを
発見できるかもしれません。

この3つの他にも
抵抗が若干上がる要因は
いろいろ考えられます。

正常ストリングと比較して
測定値が若干高い(100Ω以下で)場合、
まずは何度か再測定してください。
意外と単純な
プローブの接点不良だったりしますよ。

ぜひ参考にしてみてください。

それではまた次回、お会いしましょう。
ありがとうございました。
 
太陽光パネルに異常に詳しい会社
アイテス 藤本

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