クラスタ故障の総括とソラメンテを使う価値
※2023年2月17日に配信したメルマガのバックナンバーです
『太陽光パネルに異常に詳しい会社のメルマガ』vol.12
※「効率的な太陽光パネル点検のはじめ方」から改題しました
琵琶湖のほとりから
from 藤本 秀樹
こんにちは。
アイテスの藤本です。
さて、前回までのメルマガで
結晶系太陽光パネルの特徴的な故障、
「クラスタ故障」について
一通りの解説が終わりました。
クラスタ故障のそれぞれの種類について
簡単におさらいしますね。
1.クラスタ断線
太陽光パネルの表面電極が
断線してしまっている状態です。
ソラメンテZで計測すると、
正常ストリングと比較して
電圧は10V程度(1クラスタ分)下がり、
抵抗は数百Ω~1,000Ωの高抵抗を検出します。
クラスタ故障の代表的な例です。
2.クラスタ高抵抗
太陽光パネルの表面電極が
切れかかっている状態です。
ソラメンテZで測定すると、
電圧は正常ストリングと変わらない値が出ますが、
抵抗は数百Ω~1,000Ωの高抵抗を検出します。
経年劣化による
ハンダ接合部の亀裂が主な原因です。
3.バイパスダイオードのショート故障
バイパスダイオードが
順方向/逆方向にも
極端に低抵抗になってしまう故障です。
クラスタ内で閉回路が出来てしまい、
電流がループしてしまうので、
1クラスタ分の電圧が下がります。
抵抗値は他のストリングと同程度の値です。
落雷や経年劣化で発生します。
1.~3.の故障に共通して言えることは、
故障が発生すると「1クラスタ分の出力が落ちる」
ということです。
一般的にパネルメーカーは
出力でパネルの保証を行っています。
メーカー様により違いはありますが、
10年で81%
20年で72%の出力を
保証していらっしゃる会社がほとんどです。
このメーカー保証値を
下回わってることを証明できれば、
パネルの交換に応じていただける
ということになります。
勘のいい方は
もうお気づきかもしれません。
1枚の太陽光パネルは
3つのクラスタで構成されています。
つまり、1クラスタの出力が落ちると
出力は約67%にまで落ちるわけです。
つまり、
ソラメンテで発見した故障(=クラスタ故障)は
もれなく交換対象になる
ということになるわけです!
ソラメンテを使って
出力の低下、故障パネルを速やかに発見し、
メーカー保証でパネルを交換する。
そして発電ロス、売電ロスを
最小限にとどめていただく。
これが弊社の
ソラメンテを使っていただく
一番のベネフィットになります。
1週間のデモ機のお貸出しを
実施しておりますので
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