よくある質問です…
※2023年6月30日に配信したメルマガのバックナンバーです
『太陽光パネルに異常に詳しい会社のメルマガ』vol.30
琵琶湖のほとりから
form 藤本 秀樹
ソラメンテでがっちりメンテ!
アイテスの藤本です。
さてさて、我々アイテスには
毎日、現場で作業をされている皆様から
様々なお問合せ・ご質問が舞い込んできます。
本日は、最近、藤本が受けた
よくご質問いただくお問い合わせを
ご紹介いたします。
【お問合せ】
ソラメンテZで測定していると、
Xマークが出ました。
これは「バツ」印なんですか?
何か悪い意味なんでしょうか。不安です。
【アイテスの回答】
いいえ、これは「バツ」印ではなくて
アルファベットのX(エックス)なんです。
「クロストーク」という現象が
起きている可能性を示しています。
ソラメンテZを含む
インピーダンス測定器を使用していると
稀にインピーダンスが
測定できないことがあります。
それがクロストークという現象です。
「ん?クロストーク?」
と聞きなれない単語が出てきましたね。
クロストークとは、
測定信号のほとんどは届いているものの
一部の測定信号が戻ったり、
外部のノイズが混信して戻ってきているため、
事実より小さな値を示すことがある現象です。
これが起こると、パネルの測定ができません。
このクロストークですが、
ソラメンテが測定に使用している信号の周波数と
ストリングの相性が悪い場合(電磁波ノイズ、ケーブル同士の干渉など)に発生します。
簡単にいうと、
「交流信号が混線して帰ってきてしまう状態」。
そんなイメージですね。
しかし、Xマークが出ていても、
何度か再測定していただき
Xマークが出ていない隣り合うストリングと
大体同じ数値であれば、
クロストークの可能性はあるものの
正常に測定されていると考えられます。
この場合、
あくまでも影響を受けている可能性が「ある」
という判断になります。
じゃあ、クロストークの影響を受けると
インピーダンスはどんな数値になるのか?
気になりますよね。
その場合、
「X1Ω」という数値が表示されます。
「1Ω」と数値は出ているのですが、
意味としては、
「インピーダンスが低くて測定できない」
ことを表しています。
この場合、
ソーラーパネルチェッカー ソラメンテiSを使用して、
このストリングのパネルの状態をチェックするか、
ストリングのPとNの端子(14直列なら1枚目と14枚目)
すなわち延長ケーブルに接続される前のところで、
測定すると正常にストリングチェックができると思います。
発電システムはいろいろな環境で回路が組まれています。
測定環境によってはこのような現象が起こったります。
ぜひ参考にしてみてください。
太陽光パネルに異常に詳しい会社
株式会社アイテス 藤本 秀樹
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