第6回SolairoCleaning相談室 「臭い」と「汚れ」の違い
こんにちは。Solairo Cleaning Factoryです。
今年最後となりました。飲み会も増えるこの季節、「昨日の焼肉の匂いが残ってるな…」なんて思っても消臭スプレーでごまかしてしまう事はありませんか?しかし、消臭スプレー、除菌スプレーでは汚れは残ったまま!第6回目は「臭い」と「汚れ」の違いについてお伝えします。
洗たくする前の段階で見た目が汚れていない衣服を洗たくする決め手は何でしょう?着用頻度や着用時間でしょうか?それとも臭いでしょうか?
洗たくは衣服に付いた汚れや臭いを落とす為に行いますが、スプレーをかけておしまい、ではその汚れの有無を”臭い”で判断していることになります。つまり「汚れ」が有るか無いかを「臭い」が有るか無いかで判断しているといえます。
このように人によって「臭い」は、洗たくの判断基準としての影響力が高いといえるかもしれません。そのような人間の行動心理を突いた商品が、衣服にも使用できる布用消臭や除菌スプレーです。ここで消臭スプレーと除菌スプレーの違いを簡単にお話しします。
消臭スプレー
消臭スプレーのメカニズムは、臭いの存在である「臭い成分」を化学的に臭いの無い成分に変えてしまったり、臭いより強い香りによってイヤな臭いを感じさせなくさせたりなど、様々な作用によって消臭します。しかし、臭いの本質的な原因といえる「汚れ成分」は残っています。
除菌スプレー
衣服からイヤな臭いがするのは、大量の「細菌」が増殖しているからです。そこで、細菌の量を減らせば臭いが減るというシンプルな発想のもと考案されたのが、除菌スプレーです。つまり、悪臭を作る細菌を除菌剤によって除菌したり、悪臭を作る細菌を別の菌で分解して増殖を防いだりしています。
しかし実は除菌スプレーも、臭いの本質的な原因である「汚れ成分」の除去は解決していません。
イヤな臭いを放つ衣服にスプレーを噴きかけて臭いを消してごまかしたりすることで、不快感を排除する。よって、まるで「洗たく」したのと同じような効果が働くという心理が働きやすくなります。しかし、これは重大な錯覚であり誤解です。スプレーを吹きかけるだけで臭いが無くなるのは、ユーザーにとっては洗たくの手間が省けて好都合と考える方もいるかもしれませんが、「臭い成分」を無くしても「汚れ成分」は残っています。
消臭・除菌スプレーの噴霧はあくまで臭いを消す方法で、汚れを消す方法ではないため、汚れは付着しており衛生的にも不潔なまま。当然、洗たくと同じ効果が得られている訳ではありません。またスプレーのしすぎも別の問題(シミや変色を作ってしまう原因)になりかねない為、説明書をよく読み、正しく使うことが重要です。
第6回目は「臭い」と「汚れ」の違いについてお伝えしました!大掃除同様、お洋服もお疲れ様の気持ちを込めて、クリーニングへ!今年一年の汚れをきれいにして、すっきりした気持ちで新しい年を迎えましょう。
Solairo Cleaning Factoryの自然派洗剤は以下のオンラインショップより購入することができます。その他不明な点がございましたら、店頭スタッフまたはSNSにてお問い合わせください。クリーニングのプロがお答えします!2025年もまた皆様にクリーニングの豆知識をお伝えしていこうと思います。来年もどうぞよろしくお願いします。