「skeb依頼絵2」イラスト制作記事
先日投稿したskeb依頼絵の制作記事です。
■清書までの過程
今回はエスキースからではなく人体アタリから描き始めました。
・人体アタリ
「ポニテを結んでいるポーズ」ということで、腕周りに動きがありいきなり人体を描いていくのが難しそうだったので、簡単な丸と線で描いた簡易アタリに肉付けする形で作成しました。
・ラフ
人体アタリを元に服を含めたラフを描きます。
横髪やポニテは後々シルエットから線に起こそうと思っていたので省いています。
この段階では左腕の角度や左手の向きにまだ違和感がありました。
・下描き
ラフを元に清書前の下描きを作成します。
清書で目を描く際に目の下描きを清書のフォルダに移していたらいつの間にか消えていました。清書を描き終わった際にもう要らないと思って消してしまったのかと思います…
ラフ段階から左腕の角度と左手の形を変更しています。
・線画
下描きを元に線画を描きます。
悪くはないですが、線により強弱が付けられると良いのかなと思います。
■各パーツの振り返り
・髪
前髪に被さる形で横髪が生えているよくある女性キャラの髪型とは異なっていたので、前髪と横髪の境界をどうするかで結構悩みました。最終的にインテークを作りつつ途中で前髪を前に出すような形にしましたが、やや不自然さがあるようにも思えますね。
過去にお団子やサイドテールを描いたことがあったので後髪にはそれほど苦戦はしませんでしたが、ポニテの結び目が見えるような角度だと結び目の辺りで苦戦していたかもしれません。
・服
本当はスーツのジャケットも描きたかったのでラフで色々試していたのですが、どうも上手くいかず諦めてしまいました。まだまだ画力不足です…
一方でワイシャツの塗りは比較的上手くいったように思います。ネクタイの重みによってできる胸周りのシワや、明暗境界部に暖色のアクセントを入れたのが個人的なポイントです。
・手
普段よく使ってるHatoKing様の資料に使えるものがなかったので、以下のアプリでそれっぽいポーズを作ってスクショしたものを下描きとして使いました。
比較的自由に手のポーズや角度を動かせるので、手を描く際の参考資料としては非常に有用なアプリだと思います。
・加工
キャラクター自体にはコントラストの調整と空気感を演出するための加工を施しています。
いまいち分かりにくいかもしれませんが、髪や服の明暗のコントラストがやや強くなっているのと、キャラの縁などに淡い暖色が追加されています。
・背景
背景は以下の3Dモデルの窓際辺りを使いました。
配置後にラスタライズし以下のように加工、加筆した上で、完成絵では不透明度を60%にしています。
具体的には、
・窓の外に植物を追加
・窓枠や壁に木目ブラシで木目を追加
・窓枠によってできる影を追加
・窓枠の縁に発光レイヤーで光を追加
・左下のバラに色を追加
・淡い暖色と木漏れ日ブラシで空気感を演出
といった具合に加工しています。
背景は未だ苦手意識が強く正直あまり描きたくないのですが、3Dモデルに加工を加えて作成するこの手法であればそれほど手間も掛からず、なにより描いてて楽しいと思えたので、今後は積極的に背景も描いていこうと思います。
・まとめ
全体を通して腕周りの人体バランスにかなり苦戦しましたが、試行錯誤しつつ最終的にはまずまずな形に落ち着いたかと思います。
塗りに関しても参考資料をしっかりと用意した分、過去絵と比較して結構上手くいった印象です。敬遠してきた背景制作も、3Dモデルから背景を作る手法をある程度確立できたので、進歩は大きかった1枚になりました。
今後についてですが、有難いことにskeb依頼を複数頂いているので、次回もskeb依頼絵の投稿になる予定です。遅筆なのもあってなかなか趣味絵を描く機会が作れそうにないですが、余裕が出てきたら趣味絵も描いていきたいと思います。
今回の記事は以上になります。最後までお読み頂きありがとうございました!
今回制作した絵のskebリンク↓
https://skeb.jp/@Sola_suna_0315/works/2