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「黒猫仮装スズカ」イラスト制作記事
先日投稿した「黒猫仮装スズカ」のイラスト制作記事です。
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■テーマ・構図
ハロウィンの時期なので黒猫の仮装をしたスズカを描きました。
仮装は何にするか迷いましたが、比較的描きやすくかつ可愛さを出せると思い黒猫の仮装にしました。
猫耳や猫の手、ニーソの縁の猫耳、鈴付き首輪、猫の手ポーズで猫要素を取り入れ、表情は「頼んだら嫌々ながらも着てくれた」のをイメージしてやや困り・照れ顔っぽい感じにしました。
■清書までの過程
・エスキース
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大雑把な構図やポーズのラフです。実際は小さな枠に描いてから拡大しています。
ぺたん座り&片手で猫ポーズをしているのをイメージしています。
・色大ラフ
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大雑把に色を付けて全体像を確認します。
「何故髪が紫色?」と思われるかもしれませんが、実はこの時点ではスズカではなくオリジナル絵にする予定だったためです。確保できる制作期間が短かったことと、オリキャラのデザインがどうもしっくりこなかったこともあり、描き慣れたスズカに変更することになりました。
変更に伴って髪型や髪色、尻尾、髪飾りのデザインなどをスズカ用に変更しました。
・素体
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大ラフを基に素体を描きます。
やはり座りポーズは腰回りの構造が非常に難しいですね。ラフ~清書でやや修正しましたが、腰~右脚のつながりにやや違和感がある気がします。
仮装で猫の手を付ける予定だったので手は省略しました。
顔は3Dモデルを基にアタリを描きこんでいます。
・ラフ
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素体を基に髪や服を描いていきます。
横髪と後髪、尻尾は髪の毛ペンでシルエットを形作ってから線に起こしています。
最近ラフが丁寧すぎるかなと感じ始めました。線画で迷いたくないのでラフはかなり丁寧に描いているのですが、流石に時間もかかりすぎるので、雑でも問題無く線画が描けそうな部分はある程度手を抜いて描いてみようと思います。
・線画
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ラフを基に清書に入ります。
部位ごとに線の色が変わっていますが、線画を描く際は一旦全て同じ色で描いて着彩後に色を変え、最終的に更に色トレスをして馴染ませています。
9月末に線画のペンを強弱が付けやすい丸ペンベースのものに変えたのですが、いまいち使い心地がしっくりきていません…線の強弱も結局ベクターの線幅修正に頼っていますし、あまり変えた意味がなかったかもしれません。しばらく色々なペンを試してみようと思います。
■各パーツの振り返り
・髪
上述したように横髪と後髪のラフはシルエットを作ってから線に起こしました。線で描くと髪の立体感が掴みにくいと感じたのでシルエットから描くようにしたのですが、色々なイラストレーターの方の制作タイムラプスを見ていてもシルエットから描いている方はあまり見かけないので、出来れば時短の為にも線で描けるようになりたいですね…
9月末頃から髪の塗りを以下の素材内の「もよん髪ブラシ2改」で描くようにしたのですが、非常に使い心地が良く気に入っています。
・服装
ネットで黒猫の仮装を色々調べて、↓っぽいのを参考にしました。
肩、お腹周りがシースルーになっている点や、ニーソの縁に猫耳を付けた点、ヘアバンドの色をハロウィン風に変更した点が個人的なこだわりポイントです。(一応猫耳はウマ耳の上から被せてる設定…)
上半身の模様は画像素材を貼り付けた後、立体感に合わせてゆがみツールでゆがませています。シワは相変わらず苦手ですが、模様があると多少シワが適当でも誤魔化せるので助かります…
・背景
相変わらず簡素な背景です。もっとハロウィンの雰囲気を感じられる背景にしたかったのですが、31日に間に合わなさそうだったのでかぼちゃとコウモリを描く程度になってしまいました。短時間でもっとしっかりした背景を描けるようになりたい…
かぼちゃは以下の3Dモデルをラスタライズ後、背景に馴染むように影やハイライトを描いています。
・加工
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主な加工点として、
・トーンカーブによるコントラスト調整
・グラデーションマップによる色調の統一
・スクリーンや発光レイヤーで光・空気感の演出
・パーリンノイズ
等を行っています。いつもコントラストが弱くなりがちなのでトーンカーブを強めにしたのですが、今回はやや強すぎたかもしれません。
前作から仕上げ加工にグラデーションマップを取り入れ、今回は全体的に黄色~オレンジっぽい色調で統一してみました。
■まとめ
総括すると、人体のバランスや顔周りのクオリティには満足していますが、オリジナルの服装を考えるのはやはり骨が折れるなと感じました。また、ここ最近は制作時間を短縮しようと色々試しているのですが、未だに完成までの時間がかかりすぎているのも課題です。改めて制作過程を見直して時短を図っていきたいと思います。
今後の絵の制作予定ですが、キャラクターデザインの練習も兼ねて一次創作を増やしてみようかなと思っています。ウマ娘の絵を見てフォローしてくださった方には申し訳ありませんが、今後も引き続き見てもらえると有難いです。
今回の記事は以上になります。最後までお読み頂き有難うございました!