WONDERLIVET 2024~トツトツトトロ~
SNS、特にXはエコーチェンバー効果が現れやすいと聞きます。
きっと、私がXで目にする呟きがおよそ温かいものなのは、交流させて頂いている僅かな方々がそういう方々だからでしょうか。すると、世界はおよそ平和なような気がしてしまいます。
そんな方々に守られている私の耳にも、先日巻き起こったという論争について届いたくらいですから、きっと外の世界は大嵐になっていたのでしょう。
日頃穏やかな方に見えた方すら、それについて話すにあたり言葉に角を含ませている、ようにも見えたその出来事について思うところがあって、noteを認め始めた次第です。
先日韓国にて開催された「WONDERLIVET 2024」に櫻坂46が出演、そのメンバーは最新シングルの選抜メンバー+村井さんという面々。その時歌った「Start Over!」について、この度出演しなかった現役メンバーのポジションに3期生が入ったことで、物議が生まれたのですよね。
ご意見は様々なようです。これは1・2期生の曲である、とか。現役メンバーのポジションが取られた、とか。「Start Over!」はやってほしくなかったとか。それに対して3期の抜擢を喜ぶ声や、この選曲への賛辞、反対意見にさらに反対する声も。
さて、私が大沼晶保さん推しであることを断った上で、私個人の見解を述べるならば「Start Over!」の披露は妥当だったと考えています。
「運営」という言葉で何を指したらよいのか分かりませんが、便宜的に「運営」という単語を使って、申し上げます。
運営の戦略は理解できます。嘘です。私は運営ではないので、これから推論を述べてもそれが正解かなんて知る由もないです。推論、考察、いや妄想。それを承知で敢えて運営の意図を汲もうとしてみると、この度の「Start Over!」に納得できます。
人・モノ・金・時間。あるいは先方のオファーでしょうか。きっと条件は限られ、メンバー全員を韓国へ連れていくことはできなかったのでしょう。
その上で櫻坂46の魅力を韓国に届けるにあたり、必要なセットリストは何か、そのためのメンバーは誰か。検討の結果、16名が選ばれ、また今や代表曲たる「Start Over!」の披露も決定したのでしょう。
そして「Start Over!」については、この度ライブに帯同しない1・2期生のポジションを3期生が埋めることで、その迫力・魅力を十全に届けることにしたのでしょう。
小林さん、羽生さんが卒業されたことで「Start Over!」は只でさえ歯抜けなフォーメーション。上村さん、齋藤さんの卒業も間近に迫り、いよいよ「Start Over!」は従来のままの形で披露するのが難しい局面に入ったことでしょう。
当時の1・2期全員選抜に拘れば、空席ばかりの迫力不足。魅力を保つためにも、この名曲を歌い継ぐためにも、3期生投入はいずれ為すべき判断だったはずです。この度は、3期生に更なる経験を積ませ、心構えを促すよい機会だったと言えるのではないでしょうか。
個人的には、いつか藤吉さんが卒業しても、誰かがセンターを受け継ぎ、3期生、4期生、更にその先まで。
メンバーが、センターが移り変わっても受け継がれてほしいと思っています。藤吉さんセンター当時と同じような魅力は出せずとも、その子がセンターに立った時なりの、現在の「Start Over!」に負けない魅力がきっとそこにはあるはずです。
現在のバックスメンバーは、まもなくアニバーサリーライブ、間髪入れずにバックスライブ。為すべきことも多いでしょう。メッセージアプリのトークから察するに、選抜メンバーが韓国へ行っている間のバックスメンバーはライブに向けて練習中のようです。
スケジュール面から言っても、この度の韓国行は選抜メンバーに任せるべきなのでしょう。バックスメンバーの体調を慮るという意味でも、適切な判断だったのかもしれません。
韓国のBuddiesのことを考えても素晴らしい選曲だと思います。
遂に来てくれた櫻坂46。初めて生で見る彼女たちのライブ、次いつ会えるか分からない、そんな貴重な機会で見られるならば、グループの代表曲の一つ「Start Over!」が見たいものではないでしょうか。
私が彼らの立場なら、きっと求めたに違いありません。歌われなくても仕方ない、他にもいい歌がたくさんある、それは分かっているけれど、叶うならば「Start Over!」を。
「Start Over!」は彼らの需要と期待に応えたものだと思います。私は直にそのパフォーマンスを見ていませんが、彼女たちのことです、きっと素晴らしいものだったに違いありません。韓国のBuddiesはきっと益々櫻坂46に引き込まれただろうと想像されます。
会場には、初めて櫻坂46を知るお客様も多かったことでしょう。日本以上に櫻坂46に触れる機会の少ない彼らに少しでもその存在を覚えてもらうために。そう思えば、やはりセットリストには「Start Over!」を並べるべきではないでしょうか。
折角の海外公演です、やらないなんて勿体ない。櫻坂46をより広い世界へ届けるために、多くの人に知ってもらうために。これはグループが一層飛躍するための判断だったはずです。
従来のメンバーではないからと、推しメンがポジションを譲ることになったからと「Start Over!」の披露に異議を唱えては機会損失になりかねません。
3期生を批判するなんて論外です。
いずれ必ず「Start Over!」を、グループの未来を背負う彼女らにとっての、これは一つの経験です。グループにとって大きな意味を持つ、あるいはファンが大きな意味を持たせてしまったこの曲を歌う、その重圧たるや如何ばかりか。
これまでの彼女たちを見れば、そこに立つことを棚ぼただと思うような子たちではないと信じてあげられると思います。現役先輩に敬意をもって、そこに立つ意義を感じて、懸命に歌っていたと信じて、労ってあげてほしいものです。
運営が、この度参加できなかったオリジナルメンバーの気持ちを蔑ろにしている、なんてご意見は欺瞞もいいところです。
推しメンが選ばれずに腹立たしい、ポジションを譲ることになって悔しい、そんなご自身の気持ちをメンバーの気持ちを勝手に解釈して笠に着て押し通そうとしているように聞こえます。
ポジションを預けた先輩メンバーも、僅かながらでも悔しかろうと思います。悔しいとしたらきっとファンより悔しいのではないでしょうか。
それでも、ファン以上に事情を知り、この選曲の意義を知るはずの彼女たちは、悔しさと共にグループの発展もまた喜びながら、次の自分たちの舞台に備えていると私は信じています。
重ねて申し上げます、「WONDERLIVET 2024」において3期生を加えた「Start Over!」の披露は、妥当な判断だったと思います。
と、達観ぶってみました。
いえ、嘘偽りはありません。この度の選曲は妥当だったと理解し、納得しています。しかし、この「妥当」という言葉に、私が全面的に同意しているわけではないこと、若干の不満があることが透けて見えていたと思います。
そう、私は理解し納得しただけで、飲み込んだだけで、感情にもやついたものは残っているのです。この度のライブが100%素晴らしいと、喜ばしいと、諸手を挙げているかと言えば、正直そうではないのです。
とてもとても個人的な、感情論のお話です。ですから、私の気持ちについて、「バックス1・2期生推しの気持ちは~」と主語を大きくするわけにはいきません。「大沼さん推しの気持ちは~」でも大きすぎます。
大沼さんの気持ちを考えて、という言葉ではありません。推しの気持ちを代弁するかのような発言は、私の意見に正当性を持たせたいという、これまた欺瞞になってしまいます。
あくまで一人の大沼さん推しの偏った意見です。気持ちを正直に綴るために、指し示す対象を大沼さんに限って話していきます。
この度韓国にて、「Start Over!」が、帯同できなかった先輩メンバーのポジションに代理として3期生が入った形で披露されたと聞いて、大沼さんのポジションに3期生が入ったと知って、私に怒りはありませんでした。
上述の通り、その判断は妥当だと思ったからです。韓国のBuddiesを思えば、それが最善だと思ったからです。
その上で私の中に生まれた感情は「不安」でした。
大沼さんは選抜メンバーに一度も選ばれたことが無く、表題曲を歌うときは、卒業生の代理ポジションとしてのものです。それも、将来のグループを担う3期生に譲る場面が増えてきました。
今までポジションを勝ち取れていなかった彼女ですが、卒業生が出る度に譲られる形で参加楽曲が増えて、しかし今後はもうそうもいきません。敢えての表現ですが、3期生という強力すぎるライバルたちがいるからです。
そんな厳しい状況の中でも、「Start Over!」は唯一例外的に、彼女が表題曲にオリジナルメンバーとして参加している楽曲。だからか勝手に、卒業するまでその地位は不動だと思ってしまっていました。
それがこの度、3期生にその場所を譲ることになりました。
きっと今回だけが特別で、国内で普段通りのライブをする際には、今まで通りの「Start Over!」だと思いますが・・・。
間もなくのアニバーサリーライブで「Start Over!」を披露するなら、そこに大沼さんはいるでしょう。しかし、その次のライブではどうでしょうか。そのまた次は。いつか3期生に正式にポジションを明け渡すことになりはしないでしょうか。
また海外に、参加メンバーを限った形でライブをするとしたら、同じようなことになるのではないでしょうか。
今までないと思っていたことが起こってしまっただけに、そう思っていたのは私が浅慮だったからでもあるのですが、想定外を前にしてどうにも邪推が浮かんでしまうのです。
「WONDERLIVET 2024」は撮影可のイベントだったのでしょう、ネット上でちらほらとその時の「Start Over!」の様子が見受けられます。大沼さんのポジションに立っていたのは、的野さんでしょうか。
はっきりとは捉えられていないのですが、誰であれ、3期生のパフォーマンスは素晴らしいです。大沼さんのポジションをどの3期生が引き継いでも、きっと素晴らしい「Start Over!」になることでしょう。実際「WONDERLIVET 2024」ではそうだったのでしょう。観客の歓声がその証左です。
だからこそ不安なのです。この先本当に大沼さんが3期生にポジションを譲ったとしても、それに異を唱える人は少ないのではないかと。
大沼さんのパフォーマンスが3期生に引けを取っているとは思いません。が、3期生が劣っているとも思いません。どちらがよりよいか、それはもう見ている人の好みの領域なのではないかと思うのです。
そういう意味では、私は推しとして、贔屓目込みで大沼さんが立っている「Start Over!」がいいな、と思ってしまいます。
しかし、3期生一同は大沼さんに人気面で大きく勝ります。3期生が大沼さんに代わり「Start Over!」に抜擢されたとして、それを喜ぶファンは、大沼さんがいないことを惜しむファンより多いのではないかとも思ってしまいます。
この度3期生が「Start Over!」に参加したことを受けて、アニバーサリーライブが楽しみだ、というコメントを見かけました。
今回を機に、そんな風に3期生が参加することを期待する声が高まったのではないか。今後「Start Over!」が披露された際に、もし大沼さん他、幾人かの先輩メンバーに代わり3期生が立っていたら、とんでもなく盛り上がるのではないか。大沼さんが出てきたら、「的野さんじゃないのか」と残念がる気持ちが、ほんのわずかでもファンの間に生まれやしないか。
勿論、「Start Over!」に3期生がいないとして、運営に対して、大沼さんに対して、バックス1・2期生に対して批判をするのは筋違いも甚だしいです。
3期生が参戦することは勝手な期待ですし、それを裏切られたからといって怒るもの見当違いです。
しかし勝手だったとしても期待が外れれば残念に思うでしょうし、3期生のファン一人一人の感情は本物で、そういった感情を抱えること自体は否定されるべきではないと思います。
寧ろ「WONDERLIVET 2024」での「Start Over!」が、余計な期待を持たせてしまったとも言えますし。
「WONDERLIVET 2024」での「Start Over!」の様子を聞いて以来、ひとえに不安です。大沼さんの出演が続けば払拭できるわけではないあたり、この不安は質が悪いです。
二度と大沼さんがポジションを明け渡すことはない、そんな確信が欲しくなってしまいます。誰にもできないそんな約束を求めてしまいます。
客観的にパフォーマンスを比べると遜色がないとするなら。それでも3期生のポテンシャルは大沼さんに勝っているという意見が多いかもしれません。また、需要という観点では事実勝ってしまっているのかもしれません。
とすると、3期生を退ける理屈は「オリジナルメンバーである」ということしかないのではないか。そんな理不尽な理由を盾にするしかないのではないか。すると、その反対意見もより強まるのではないか。
なぜ3期生がポジションを奪うのか。そんな身勝手な意見を言ってはならないと冷静になろうとするほど、3期生が大沼さんのポジションを勝ち取る可能性が大きく見えてしまいます。
本当は、運営が説明してくれたら気が楽なのに。と思ってしまいます。
今回はこういう都合があって、全員は連れていけない。でもこういう理由があって「Start Over!」は披露したい。だからこのフォーメーションは今回限りだ、と。または、この先も同じような条件なら3期生参加も大いにある、と。
どちらでもいいのです。理由さえ分かれば、より納得感が強まります。もしくは腹を括れます。分からないということが不安を招くのですから。しかし、だからと言って説明を求めるのは傲慢です。
Buddiesは従業員でも株主でもありません。運営がこの采配について説明する理由がどこにあるでしょうか。いや、一商品のたった一回の展開方法など、従業員や株主にだって説明されないでしょう。
スポーツ観戦に例えるなら、「WONDERLIVET 2024」における櫻坂46のスターティングメンバーはこの16人だったということです。
スタメンの選出理由について、いちいち監督はファンに説明しません。最も間近で見る専門家が、今日の勝利のために最善だと選んだメンバーがスタメンです。
ファンが文句を言えるとしたら、それは勝負に負けた時。では「WONDERLIVET 2024」における櫻坂46はどうだったかと言えば、大勝利を収めていたのではないでしょうか。
やはり、大沼さんを置いていった理由を運営に説明しろだなんて言えません。今回の選抜がどうしても我慢ならないなら、何も言わずに去るのがあるべき振る舞いでしょう。
分かってはいるのですが、どうしても寂しいのです。
この度の「WONDERLIVET 2024」にて、韓国のBuddiesは一層櫻坂46に惚れこみ、各メンバーのパフォーマンスに惚れこみ、参加したメンバーを一層好きになってくれたと思うのです。櫻坂46を知らなかった方を引き付けたメンバーだっていると思うのです。
だからこそ、大沼さんにも今回のライブに参加してほしかった。大沼さんのパフォーマンスを韓国のBuddiesに見てほしかった。初めて櫻坂46を見たお客様の目に映ってほしかった。と、考えてしまいます。
今回の参加楽曲が「Start Over!」1曲だったとしても、大沼さんにとっては、そのために弾丸渡航する意義のあるステージだと思うのです。
裏を返せば、グループ全体を考えた時、その1曲のためだけに大沼さんを連れて行くのはコスト面において割に合わないから、大沼さんは留守番となったということではないでしょうか。
コストをかけてもらえない。かけるにしても優先順位が低い。渡航人数を限るとしたらその優先順位は17番目以降である。海外に売り出すにあたり彼女がもたらす効果の大きさは17番目以降である。
その判断は全く妥当で、とは言え私にとっての一番がその程度に思われているのかと考えたら悲しくなります。
しかし、そもそもこれは彼女自身が16番目以上の位置を勝ち取れなかったことが理由なわけで。
彼女に責任はないが、選ばれなかった理由はある。選抜メンバーが持っている選ばれる理由を彼女は持っていなかった、ということです。
仕方の無いことだと理屈の方では割り切っても、感情面では切なさが残ってしまうものです。
推しメンを応援しつつ、グループ全体も応援している、多くのBuddiesがそうだと思うのですが、そうだと信じているのですが、しかし、推しとグループ、その推し具合のバランスは人それぞれだろうとも思います。
素晴らしいMVだと、素晴らしいライブだと感じてはいても、それでもその場に推しがいてくれたらどれほどいいだろうと考える。我が推しがそこに居ても、決して魅力は損なわれないだろうと信じている。
極論、我が推しがそこに立つことで魅力が削がれるとしても、推しが懸命にそこに食らいついていく姿こそ私は見たいと思っている。そんなファンは少なくないと思うのです。何せ私も、全面的にではないにしてもそういう気持ちを抱えています。
決して、「推しが活躍できるならグループの利益を損なってもよい」なんて思っていません。思っていないはずです。
しかし、「グループが活躍して、かつ推しも活躍する」という形が望ましいとは思っています。「グループが活躍する時は、グループが多くの人に見てもらえるその時は、推しがそこに居てほしい」とも。
この度の一件で、非難されるべき誰かなどいません。この件で運営どころか3期生を非難するような輩などふてぇ野郎です。それは大前提として。
櫻坂46を海外にしらしめるにあたり、現地ファンを喜ばせるために、「Start Over!」は披露するべきだった。バックス1・2期生推しの気持ちも分かるがここは堪えよう。もっと前向きな意見を発信したほうがいい。頑張った3期生を称えよう。
そんな意見もよく見かけます。私からすると、「Start Over!」披露を非難する意見よりもよく見かけます。それはその人の純粋な気持ちであることもあれば、理不尽な非難に対する反対意見、苦言として発されているものでもあるのでしょう。
あるいはバックス1・2期推しの方が自分を納得させるため、複雑な気持ちを切り替えようとしてのものかもしれません。
ただ、そんな意見を見る度、そんな意見が蔓延しているように感じる度、前向きであること、前向きに捉えることを強要されているようで、少し胸に引っ掛かる思いが湧いてきます。
抱いた複雑な気持ちを、悲しい、切ない、不安だという気持ちをぐっと堪えて、それで何が得られるのでしょうか。
耐える、我慢する。それは、そうすることで得られる何かがあるから意味のある行為ではないでしょうか。
今回で言えば、その複雑な気持ちを、「Start Over!」披露にあたり我が推しにいてほしかったという気持ちを抑えて、この度の選抜を称えて、それで何が得られるのでしょうか。
グループの発展ですか。それで推しの活躍は増えるのでしょうか。
「WONDERLIVET 2024」で櫻坂46がより知られ、選抜されたメンバーもより知られ、しかしその時の櫻坂46には推しがいない。
櫻坂46が知られるほどに、この度参加できなかったメンバーのチャンスだって増えるかもしれない。だからここは堪えよう・・・参加できたメンバーに比べて、遠回りが過ぎませんか。
表題曲メンバーの選抜は、おおよそ人気順です。推しを複数抱える人も、箱推しの人もいるでしょうが、言ってしまえば「選抜メンバー推しのファンの数>バックスメンバーの推しのファンの数」です。そしてこの度は韓国のファンのために「Start Over!」が披露されました。
より多くのファンの気持ちが満たされたその裏で、少数のファンが複雑な気持ちを抱えているかもしれないと思いませんか。
この度の選抜メンバー、この度の「Start Over!」のメンバーを推しているファンが、「グループの発展のため、世界進出のためには仕方が無かった」とおっしゃっても、バックス1・2期メンバー推しの方とは立場が違いますから、正論とは言え飲み込み難いものではないでしょうか。
飲み込めなければ、吐き出してしまうと思いませんか。
先述の通り、グループとメンバー個人、推し方の比率は人それぞれです。個人に比率が高い人もいるでしょう。そんな方が感じたかもしれない、今回の「Start Over!」への複雑な気持ちそれ自体は否定されるようなものではないと思います。
メンバー個々人の活躍よりも、推しメンの活躍が少なくなっても、グループ全体の利益が何より優先、そんな高尚なファン、運営みたいなファンがどれほどいるのでしょうか。
そもそも「グループ全体のために」というファンの言葉に現れる「グループ」の中に、バックスメンバーは漏れなく入っているんでしょうか。入っていたとして、各メンバーの重要度は等しいでしょうか。
等しく考えられる博愛的なファンが多かったとしても、少数派まで含めてファン一人一人のスタンスはそれぞれで、互いに非難する・される謂れはないです。そして、それぞれが否定される謂れもまたないはずです。
だからこそ「仕方が無い」という正論で、大沼さん推し、バックス1・2期推しの気持ちを封じるようなことはしないでほしいのです。
その正論は、正論過ぎて否定の余地がありません。誰かを非難し、誹謗中傷するつもりのない、「推しがあの場にいてくれたら」という願いや妄想を含んだ呟きを、「仕方が無いだろ」という言葉で、あるいは「仕方が無いだろ」という空気感で封殺しないでほしいのです。
「グループにとってもマイナスになることはあなたの推しも望んでない」なんて、勝手に我が推しの気持ちを解釈した意見で、こちらを納得させようとしないでほしいのです。きっと推しは前を向いているし、私ももう納得はしていますから。
バックス1・2期生推しの気持ち、と言いましたが、正しくは私の気持ちです。そもそも、まるっと置いていかれたこの度のバックス3期生推しだって複雑なのかもしれません。
櫻坂46を海外へと言うなら、3期生だってその櫻坂46の一員です。3期生曲や、既にライブで披露している「BAN」「Dead end」という舞台をくれてもいいじゃないか、と思っている方だっているかもしれません。
「仕方が無い」ことは分かっています。誰も悪くないと思っています。
メンバーの選出は適切だったと思っています。多くのファンのために、より多くのファンを得るために、大切だったことは理解しています。この度の「Start Over!」が、この時取り得る最善策だったと承知しています。
だから、気持ちを吐き出すくらいはさせてもらえませんか。納得いっていない点もあるのだという思いの存在は認めてもらえませんか。今回の「Start Over!」曇りなく絶賛はできない、理想的ではないという評価も認めてもらえませんか。
3期生より先に遠藤光莉さんを加えてほしい、と口にすることを許してもらえませんか。3期生と彼女にパフォーマンス力の差が無いなら、その上で遠藤さんを選べと言うのはさながら年功序列を支持しているように聞こえるかもしれませんが、情でしかないその意見を聞いてもらえませんか。
その思いに対して「気持ちは分かるよ、でもね~」ではなくて、「気持ちは分かるよ」で止めてもらえませんか。本当には分からなくても分かったふりをしてもらえませんか。できれば本当に寄り添ってもらえませんか。
メンバー全員を海外に連れて行ってほしい、そんな意見を真剣に運営に届けようとしている人がいたら、「仕方が無いこと」に対し「仕方があるはずだ」と諦めていない人がいたら、それが誰かを傷つける方法でないなら、応援か、静観をしてもらえませんか。
やっぱり我が推しに韓国に行ってほしかった。そんな思いを抱えている方々、誰かを攻撃的に口撃しなければ、理不尽な誹謗中傷でないのなら、その思いは声にしていいのではないでしょうか。
バックスメンバーにも需要はあると、コストをかけて海外に連れていく価値はあると、改めて運営に思わせてみませんか。櫻坂46は(現状)27人、27人で櫻坂46なんだと海外に教えてあげませんか。
心の片隅でそう叫ぶ子供のような私の心を、まぁまぁと大人な私が諭しています。
何せエゴが過ぎる物言いです。弱い立場の人間が弱さを振りかざして、弱さを武器に強者を脅す。そんな卑劣さすら感じます。
このnote、疑問を問う、問題点を挙げる、そんな文章のようでいて、運営への、Buddiesへの問題提起にはなっていません。今回の「Start Over!」に改良の余地があったとしても、問題点なんて無かったのですから。
大体、正論で封殺だなんて被害妄想かもしれません。「仕方が無い」の正論に悪意なんて無いでしょうから。
言ってはいけない言葉はあるにしても、どんな気持ちだってあっていい、どんな意見だって言っていい。ならばこの度の「Start Over!」を心底絶賛する声もまた、私はちゃんと認めなければいけません。
分かっているからこそ、どこにもこの気持ちをぶつけられません。そもそもぶつけていい先もありませんし、ぶつけるほど力強く投げられる熱意もありません。
とはいえ持っているにはどうにも重たくて、だからこの気持ちはここで訥々と吐露して、置いておくことにしました。
少し近視眼的が過ぎるのです。もっと広い視野で物事を見ましょう。
私の推しの一人、松田さんがステージにいたではありませんか。彼女がいずれ対韓国専用機になるかもしれないじゃないですか。
グループが知られれば、大沼さんに注目してくれる目が増える可能性が上がるのは確かじゃないですか。得られなかった1打席にこだわらず、次に彼女が打席に立った時に精一杯応援すればいいじゃないですか。
間もなくアニバーサリーライブです、バックスライブです。「WONDERLIVET 2024」なんて目じゃない活躍が見られると思いませんか。
現状を嘆いても何も変わりません。運営の選択、ファンの趨勢、一ファンとしてそれらを変えようなんて大自然に歯向かうようなもの、どだい無理な話なのです。
冷静になりましょう。そうすれば、いい点も楽しい点ももっと見つかります
そうやって内心の不満や不安から目を背け、次に目を向けた時には、それらがふいにいなくなっていてくれているといいですね。
冷静になる、それはつまり、少し熱を失うということでしょうか。
すみません、本当にただの愚痴ですね。素面で付き合ってくれたなら、あなた大した忍耐力です。それに甘えてしまいましたね。
はい、終わり終わり。さぁ、次はもっと楽しいことを書きましょうね、私。
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