♫あがずざとゥんなか

<歌 詞> 1.東里(あがずざとゥ)真中(んなか)んなよ 
        ホーニャー ホーイ
        己(とゥ)ぬ城(ぐしく) サーユイサー 
        真中(んなか)んなよ ウチュラーヨー
        泣(な)きなゆ 弟(うとゥ)がま 
        泣(な)かさん 愛(かな)がま
      2.八尋(やする)庭(みャー)や 耕(ぱぎ)すみよ 
        ホーニャー ホーイ
        十尋(とゥす)庭(みャー)よ サーユイサー 
        耕(ぱぎや)すみよ ウチュラーヨー
        泣(な)きなゆ 弟(うとゥ)がま 
        泣(な)かさん 愛(かな)がま
      3.九年母木(ふにんぎ)や 植(い)び生(わ)しよ 
        ホーニャー ホーイ
        香(か)ばしゃ木(ぎ)や サーユイサー 
        差(さ)し生(わ)しよ ウチュラーヨー
        泣(な)きなゆ 弟(うとゥ)がま 
        泣(な)かさん 愛(かな)がま


<歌詞訳> (一) 東里の真中に ホーニャー ホーイ(ハヤシ)
          自分の屋敷(やしき)の サーユイサー(ハヤシ) 
          真ん中に ウチュラーヨー(ハヤシ)
泣かないでよ 弟よ 泣かさないよ 愛しい子よ
(二) 八尋(やひろ)の庭を耕して 
ホーニャー ホーイ(ハヤシ)
十尋の庭を サーユイサー(ハヤシ) 
耕して ウチュラーヨー(ハヤシ)
泣かないでよ 弟よ 泣かさないよ 愛しい子よ
(三) 九年母(蜜柑(みかん))の木を 
ホーニャー ホーイ(ハヤシ)
香(かお)り高い木を サーユイサー(ハヤシ) 
差して ウチュラーヨー(ハヤシ)
泣かないでよ 弟よ 泣かさないよ 愛しい子よ


<解 説> 宮古島では、近年まで「姉制度」が残っていました。
      実のお姉さんや親戚(しんせき)のお姉さん、近所のお姉さんたち
      が忙(いそが)しいお母さんに代わって子守をしました。
      子守のお姉さんのことを「守姉(むりゃに)」と言います。
      「守姉」は、封建(ほうけん)社会における守子とは異(こと)な
      り、生涯(しょうがい)慕(した)われました。
      「守姉」の歌う子守うたは、尊(とうと)ばれた誇(ほこ)りに満
      ちており、子守をした子が立派(りっぱ)に育つことを願って抒情
      (じょじょう)豊かに歌われます。
 

<遊び方> この曲には、動き方はありません。宮古地方の写真とともに情景を
      思い浮(う)かべてください。

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