Sphery Rendezvous Zepp Haneda DAY2 2024/11/6 ライブレポート
実に5年ぶりの声出しありライブハウス公演、Zepp羽田2日目。参加しました。記憶とメモをフル動員してレポートします。
筆者がZepp羽田で、BUMP OF CHICKENと、3000弱のリスナーとともにした最高の2時間です。
※Sphery Rendezvous羽田公演までのすべての公演のネタバレを含む可能性があります。
※公演中にメモ帳に書きなぐったことをベースに、記憶を芋づる式に引き上げる形で書いています。記憶は完璧ではないので、事実とは異なることもあるかもしれません。そこはごめんなさい、保証しきれないところもある。
※MCに関してはなるべく客観的に描写するつもりですが、曲に関してはどうしても感情と直結するため、主観マシマシ感情チョモランマでしたためます。
※公演中にメモを取る行為の是非について、不快に思われる方、予め謝っておきます。ごめんね。手のひらサイズのメモ帳に、なるべくお腹くらいの高さで書くように配慮はしていました。もし俺の近くで見ていた人が直接これを読んでくれて、不快だった!というのであれば平身低頭謝る他に術はないです。「他のライブでメモとってるやつがいてムカついた!」みたいな話は、ごめん、それは俺に言うんじゃなくてそいつに言ってください。
以上、何卒ご容赦いただけると幸いです。
―
座席は2F席中央付近。通路後ろ。座席表を見たときから、前から3列目!かなりいい席なのでは?!と思っていたけど、現着してみるとどうやらこの席は関係者席のすぐ後ろの列、実質一般で取れる2階席としては最高のポジションだったように思う。というのは、関係者の方々はライブ中ずっと座って聞いていらしたから。
視界良好。
ステージも、スタンディングフロアでぎっしり詰まっているリスナーのみんなも、すべて見渡せる。ライブのすべてを見ることができる、まさに「ライブビュー」の位置で、まだ無人のステージに佇む四人の楽器を目で捉え、その近さに心臓が大きく打つ感覚があった。
ローディの方が音出しをしていたはずだが、あまり覚えていない。興奮とスモークで視界がクリアになっていないような感覚があった。
程なくして、照明が落ち、開演
オープニング
コールシグナル、"MAYDAY"の後になんて言ってるかずっとわかんなくて、羽田でもはっきり聞き取れてないんだけど、おそらく「I hear」かなとおもう。ずっと「Roger(了解)」かな?と思ってたけど、明らかに[ái]の音が聞こえた…と思う…
"MAYDAY... MAYDAY... MAYDAY…"(助けて)
"I hear"(聞こえたよ)
♪アーアーアー アーアーアー
アーアーアー アーアーアア
このコーラスを聞くと今日まで参加してきたそれぞれの会場の景色を思い出す。
ドームよりも楽器の音が明瞭に聞こえる!!!!こんなフレーズ弾いてたのか…藤原のレスポールの音、これこれこれこれ!これを聴くとBUMPのライブに来たという感じがする。このセッション、永遠に続いてほしいと思いながらも、次の曲までの時間がめちゃくちゃ長くも感じる。
M1.Sleep Walking Orchestra
藤くん、少し喉が疲れてるかな?という印象を受ける。(この印象も数曲やるうちに吹き飛ぶ。疲れてないはずないんだろうけど、のどに無理をさせる歌い方という感じはなく、聞いていてストレスがない。とにかくずっとかっこいい。何なら少し掠れている歌声が色っぽくさえあった)
曲を通してずっとヒロのギターリフがめっっちゃかっこいい…!とくにサビの最後「赤い血が巡るその全てで」のところ、主旋律にそうようなフレーズ、めちゃくちゃ好き。これをサビのたびにこんなにはっきり聴けるの、それだけでチケ代お釣り来ると思った。
2番Aメロのあの音のくぐもった感じも、ライブハウスの音響でめちゃくちゃわかりやすい。チャマのベースが腹に響く。
どこかのサビ中裏声のところで藤くん「ヤァ!」
ラスサビだったかな?チャマのコーラスがうつくしく重なっていた。
アウトロ、さすがに平日Zeppに来る人たち、「オー!」のタイミングもばっちり、テンションブチ上がる……!きれいにそろって掲げられる拳がかっこいい。
PIXMOBの光がそれぞれの色に光って、SWOのMVでキャラクターたちが手に入れる光る石みたいだなと思った。
曲が終わって間髪入れず
「こんばんはBUMP OF CHICKENです!」
(大歓声)
M2.アンサー
歌詞変え
「魔法の言葉覚えている 虹のたどり着いた ここさ」
↑”ここ”を強調して
「もらった名も知らない花のように 今日目の前にいるから」
間奏中だったかな
「会いたかったぜぇ!!」
M3.なないろ
「キラキラキラキラ」のところでPIXMOBの白い光が明滅する演出、何度体験しても「良い」。
1サビ終わり
「hey hey hey hey!!」
1サビの最後、「あの時の心の色」のところ、歌詞変えてたように聞こえたけど、聞き取れなかった…メロディ変えは多かった。
MC1
チャマ
「東京のみんなただいまー!!!!」
(おかえりー!!!)
「Sphery Rendezvousへようこそ!」
「久しぶりです、会場かなり暑いので、具合悪かったら助けを求めてください。声かけられた人は、絶対助けてあげてください!よろしくおねがいします!」
(イェー!)
「増川さん、どうですか。」
ヒロ「最高です!ライブハウス、久しぶりということで、僕も嬉しいです! …?僕も嬉しいですとか言って…笑」
チャマ
「なんか…ね、増川さんが出るだけで笑顔の花が咲くというか、ね!笑」
(笑)
「声だそうぜ!」
「みんなで最高の思い出にしようぜ!イエー!!(イエー!)イエー!!!(イエー!)イエー!!!(イエー!!!)やっちゃお!」
M4.pinkie
イントロ「未来のあなたが笑えないなら 私との今日を思い出してほしい」
藤、ヒロに向き合って両手ハンドマイク
2サビでチャマ、秀ちゃんに向き合って演奏
M5.記念撮影
イントロ「シャボン玉飛んだ ah」
ここでシャボン玉!?!??!歓声が上がった。もっと聞きたい!と思うもつかの間、すぐにAメロが始まる。
間奏中、藤原がチャマと向き合って演奏、なにかコミュニケーションをとって、チャマにもたれかかるように腕と肘でぐっとチャマを押す。チャマ後ろに下がる。
「固まって待ったシャッター レンズの前で並んで」のところでカメラのハンドサイン。おなじみ。
M6.邂逅
ライティングの演出がヤバすぎる!!!!!!!
大サビ前、ブレイクで一瞬スポットライトが消えて、一瞬の静寂。サビ始まりとともに一気にレーザーが会場を覆う演出。凄まじすぎる。静寂、光、音圧、藤原の歌声の迫力。これは言葉ではどうやっても伝えきれない。このあとの数十秒、過呼吸気味で苦しかった、ヒュッヒュッって言ってたし汗が吹き出したし、顔は半笑いだった。ドームの演出もかっこいいけどライブハウスのあれはちょっと、すごすぎる。もしも円盤化したとしても、この景色は俺にしか見えない景色で、この興奮は4人と俺と、俺達だけが共有したものなんだと思うと心の奥底から感謝がこみ上げてくる。
アウトロ
「そばにいて そばにいて」
「消さないで 抱きしめて」
藤原MC
オフマイクで「ありがとよ!!!」
「ちゃんと聞こえてるよ。」
(かっこいい!!)
「かっこいい?君に会えたからだぜぇ?」
会場がぎゅうぎゅうに詰まってるのをみて
「君大丈夫かい?」
「おにぎりのようだなって、昨日は言ったんだよ」(今日は?!)
「今日もだよ笑」
(味はー?)
「味かい?昨日も味聞かれたんだよ。そして梅干しって答えたんだよな、なんでだかわかんなかったけど」
(今日は?!)
「今日は?今日もだよ笑」
「昨日寝る前になんで梅干しつったのかって考えたんだよ………一番好きな具だからだよ」
(歓声)
「まさかこの角度から口説かれると思ってなかったろ?笑」
「俺がせーの!っていったら1センチほど後ろに下がってほしいんだ、できるかい?」
(イェー!)
「せーの!」
会場がうごめく。ペンギンみたいだった。
「はーいはいはい…笑」
(2階から拍手)
「そんで2階はどう?暇だった?笑
ニヤニヤ見てた?いいぜそれでもいいぜ?」
「チャマも言ってたけど、具合悪かったら周りの人に助けを求めてね」
(リスナー、わかったよ!と手を上げる)
「それはなに?具合悪いってこと?笑」
「周りの人、助けてあげてね。助け合い大事だから、よろしくね!」
「ちょっと一回伸びさして」腰に手を当てて伸びをする
(大丈夫?!)
「え?」
(大丈夫?!)
「だぁいじょぶだよ笑 45歳なだけだよ笑」
(笑)
「なんか大事なこと言おうと思ってたんだよな…45歳とかどうでもいんだよな…つまり……あれだよ。笑」
「チャマも言ってたけど…」
「………これは言ったね。笑」
「隣の人が手を振り上げて飛び跳ねて聞いてる、俺に煽られて大声で歌ってると、でも自分は、座って目を瞑って聞くのが一番いいと。音楽に集中できると、そうであれば、全然構わんよ。尊い…お地蔵さんみたいに聞いてても構わんよ。」
「まぁーでも俺は求めるんだすげえ。声聞かせてくれってさ。それが君たちが喉を震わせた声でも構わんよ、心の声だって構わんよ。君のスタンスで聞いて、応えてください。」
「俺達の曲を聞いて、ポケットにしまって、時々引っ張り出して、こうしてライブに来てくれて、今日こうして会えた、それが全てです。会えて嬉しいぜありがとよ!!!!」
(ありがとう!!!)
「2階の人はなんだい他人事のように聞いてたかい?笑」
(そんなことないよ!)
「全然自分事だからね?会えて嬉しいぜありがとよ!!!!」
「そういう思いが全部詰まった歌を歌うよ」
M7.strawberry
歌詞変え
「ここ と そこ でつながってしまった」←自分の胸を指さし、会場を指さして
「今日までの僕を抱きしめてもらえた」
とにかく狭いステージを藤原が動き回りまくる。走るように足踏みしたり、両手を広げたり、ぶつかるジェスチャーをしたり、動きが可愛すぎる。
間奏中
「千葉県佐倉市からやってきました、君を探してた4人組BUMP OF CHICKENです!」
ラスサビ歌詞変え
「ああもしも笑えないならただ抱きしめるよ
今日までの日々を一人にさせない」
8.太陽
やばい、やばい、やばすぎる。赤い照明が四人のシルエットを浮かび上がらせる。
イントロのギターの、弦3本の震える音が間近に感じられる。
「空のライトが照らしてくれた」のところで白いスポットライトが2階にまで向けられる演出。僕には眩しすぎた……左斜め前で立って聞いていた人が、眩しそうに顔の前に手をかざしていたのが強く印象に残っている。
ベルーナドームDAY2の、赤い照明に照らされて浮かび上がる藤原の横顔と喉仏(!)のシルエット、熱気、滴る汗……アレもめちゃくちゃにエモかったけど、ライブハウスはもっとこう…肉薄しているというか、切迫して身近な孤独、その恐怖、照らされることに対する怯え…みたいなものを、実体験として詳らかにされるような感覚で、鳥肌が立った。
「かくれんぼしてた ずっと待ってた」のあとの藤原のマイクから顔を話してから歌い始め、そのまま近づいてくる歌い方。「ah yeah yeah yeah oh…」滅法かっこいい、カッコよさをぶつけられて人は死ねるのでは?などよぎる。
今回のツアーで全国にこれが響いたんだな、初めてライブでこれをきいたのもZeppだった。この表現力に度肝を抜かれたのを今でも覚えてる。これを聞くためだけでも今回のツアーは来る価値があると思った。
9.星の鳥
出島への移動がないから、星の鳥の最中藤原がアルペジオを弾いている!!スペーシーな響きで一気に星の鳥が宇宙へ登っていく姿が脳裏に浮かんだ。
→メーデー
秀ちゃんドラムソロ
開演前からわかってたが、秀ちゃんのドラムソロがいっっちばんいい位置からみえる!!!すべてが見える!スティックを回し、両腕を高く上げる姿が、天に何かを乞う姿のようだった。
ラスト
「せーの!」
(メーデー Oh)
10.レム(バンドアレンジ)
ドームと同じ、薄くくすんだようなグリーンのライト、四人のシルエット。
原曲が、まるで教室の隅で小さく「聞くなら聞けば」みたいな感じで歌っているのと対象的に、縋るように祈るように歌う藤原。
からの激重サウンドのバンドセッション。赤い照明。いつかどこかでこの演出について触れたいと思ってたけど、この曲の演出めちゃくちゃ怖いよ……!!
この間奏も、ドーム公演4箇所とライブハウスを通して聞いてきて、初めてどんな音が鳴ってるのかがはっきりわかった。何度も繰り返すがライブハウスは最高だ。
ラスサビ前、ヒロ、ピックスクラッチ(!)、ギュワワ…ギュワ…!迫力!!!
ラスト前の間奏
「誰かがつぶやぁ↑いた」
しかし何度見てもヒロの楽器替えのタイム感カツカツでハラハラする。すげえよヒロ…
ラスト
「心から話してみたい」←ほぼ吐息くらいの掠れ声、色っぽすぎてぶっ倒れるかと思った。
MC2
チャマ
「メンバー紹介します。
ベース金髪ニキ、チャマです!
ボーカルギターカリスマニキ、藤原基央!
えー…いつからか歳を取るのをやめた界隈、増川弘明!
ずんだ餅の妖精界隈、升秀夫!」
藤原、フロアに背を向けてなにかギターをゴソゴソしてる。
チャマ「藤くん?藤くーん、時間ですよ」
藤「いつもより(ギターのストラップを)ゆるくしちゃってた…」
ヒロ「さっきからモキュモキュして…」←モキュモキュ!?笑
そういえば確かにどこかの曲の間奏中、レスポールを水平にしてなにか確認しているような様子があった。フレットを覗いてるように見えたから、次に弾くフレーズのポジションを確認してるのかと思ったけど、あれはストラップの長さに違和感を感じてたのかな
ヒロ「ライブハウス公演は久しぶりだ…すよ笑」
「言っちゃえば俺らはライブハウス出身みたいな…もともとはね…あれですよ、出身て言ってもオギャーって生まれたわけじゃないですよ、生まれたのは病院ですけど…」
藤「せっかくかっこいいこと言おうとしてるのにすげえ自信なさそう…笑」
ヒロ「こう、そこで生まれたわけじゃないですよ笑…久々にやって、こう、当時のことを思い出すこともあって…昨日ライブハウスで演奏して思って、興奮してます。それでまあ、喋りもこう…曖昧な感じになってるんですけど」
藤「それはいっつもそうなのよ、今日に限ったことではないのよ笑」
ヒロ「こんな大きなとこじゃなくて、もっと、100人位のとこでやったり、下北とか千葉とかでやって…だからライブハウス出身っていうか、まあそこでへその緒切ったわけじゃないんですけどぉ」
チャマ「皆ここはヒロが今日一番伝えたいところだから笑」
チャマ「ライブハウス出身ではあるけど、オギャーしたわけではないと笑」
ヒロ「そうです笑」
ヒロ「秀ちゃんなんかライブ終わって酸欠で気絶しちゃったりしたこともあって、どこだったかな」
藤「広島ですね」
ヒロ「広島ですか」
藤「ナミキジャンクションですね」
藤原、音もなくヒロの後ろに回って立っている
ヒロ「………そこにいたの?!」
藤「いたよ?」
ヒロ「笑 あの、もう(話すこと)ないです笑」
藤「そうですか笑 じゃあ…秀ちゃん」
藤「この距離なら、思ってることを大声で叫べばきっとみんなに届くから」
藤「みんな秀ちゃんが思ってること聞きたいよね!」
(ききたーい!)
藤「しーっ、しーっ、
(秀ちゃん向いて)ハイどうぞ!」
秀「ライブハウスすごいあの…」(普通に話すくらいの声)
(笑)
藤「ちょっとまってまって笑」
藤「全然届いてないと思うから…酸欠大丈夫?って聞かれてるから。笑」
秀「酸欠は大丈夫!笑」
藤「改めてお願いします。」
秀「だからおれがいいたいのは…」(さっきと同じ声量)
(笑)(なにー?!)
秀「ライブハウス、超たのしーー!!!」
(拍手)
藤「前回のライブハウスはSJの時で、そのときは…(声出せなかった!)そう、よく覚えてるね、声出せなかったんだんだよ、君たちがね。声を出せるようになって、そういうライブをライブハウスでやれてるのはAAのとき以来で、5年ぶりなんだ。何が言いたいかというと」
「早い話が、嬉しい!!」
「君たちにあえて本当にうれしい、ありがとう!!」
11.souvenir
(この曲は手拍子とかコーラスとかにめちゃくちゃ夢中でほぼメモがない。)
ヒロのカッティングの小気味いい音がとてもよく聞こえた。ニコニコ弾いてるのがかわいくて、楽しそうで、こっちまでどんどん楽しくなる。この曲は本当にライブで楽しませてくれる。
12.アカシア
イントロ
藤原、イヤモニ外した?ように見えた。
「君に会いに来たんだぜ、なあそういったろ
千葉県佐倉市から君に会うために今日までやってきたんだ
なあ 目の前の光景が時々信じられなくなる
本当に俺達は会えたんだろうか
その証拠を聞かせてもらうために…(←言葉に詰まったようだった)…この歌は、僕と、君の歌だ!君と、僕が会えた証拠を刻むための歌だ!準備はいいか!!!」
(大歓声)
サビに入る前のヒロのギター、盛り上がるよな……ライブでこの曲を聴く度、あの瞬間を待ち構えている自分がいる。
裏声のコーラスのところ、自分も歌ったが、会場みんなが歌っていたように聞こえた。
「君と会えた証拠を聞かせてくれ!!」
「オーイェー!」(イェー!)
「イェー!」(イェー!)
「アハーン!」(歓声)
13.Gravity
イントロ
「あーもうすぐ終わっちゃう」
「全部置いてくから、ちゃんと家まで持って帰ってくれ、な?」
今ツアーずっと、終わっちゃうことを惜しんでくれる、藤原。ありがとう。ベルーナ2日めでは「もう終わっちゃう、やだな………あぁぁっ!」と本当に悲しそうに叫んでいたし、名古屋では「もう一回最初からやるか?!なあ!」と観客を煽っていたし、この時間がこんなにも楽しいことを、すごく共感できている気がして、筆舌し難い感傷を得る。
歌詞変え
「今一番伝えたい思いが 胸の中 歌になる」
間奏コーラス
「歌える?」マイクをこちらに向ける。
会場、コーラスを合唱。
曲終了後、演奏がなくなっても藤原がコーラスを続けて、すぐにこちらにマイクを向ける。チャマのベースだけがリズムと音をとってくれて、みんなで合唱。
「もっかい聞かせて?」
ラストワンフレーズだけ藤原がめちゃくちゃかっこよくあわせてくれた。
めちゃくちゃ感動しているところにやおら藤原が「ピックが全然ないと思ったらポケットにいっぱい入ってた…」
(くれー!)
「投げても多分届かん…」
「気持ちはナンボでもやるぜぇ!?」
(歓声)
14.木漏れ日と一緒に
クリーントーンのアルペジオがすごくきれい。オレンジ色のライティングでスタート。色の構成がドームと違うな、と感じた。はじめからオレンジ色のライト。ドームではラストのCメロで初めて暖色のライトになる演出だった。
静かに最後まで聞き入るリスナーの姿が美しかった。
(終わりたくない!)
(長生きしてね)←藤原思わず吹き出す
「なあ、初めからやりたいよな。…でもできないな」
「今日何曲やったか覚えてる?俺はもはや覚えてねえ」
「削れていったセットリストの一曲一曲がどこに行ったとおもう?僕と君が一緒に歌った一曲一曲が、足跡になってしっかり過去に残っています。しっかり残していくから。」
15.ray
○✕△どれかなんて みんなと比べてどうかなんて
(確かめる間もないほど)
「心から言えるだろ?!せーの!!!」
(生きるのは最高だ)
「オウイエー!!!!」
2階席両脇から少し前方に○✕△が光っていた。
アウトロ、めちゃくちゃ長い。体感1分くらいに感じた。
普段のアウトロフレーズから穏やかなアルペジオ→ドラマチックに展開して、最後のフレーズで終わる。
チャマが秀ちゃん方向を向いて拍手
つられてオーディエンスも拍手
藤「なんの拍手?」
「楽しい?」(楽しい!)
「終わりたくない?」(終わりたくない!)
「俺達はそういうライブを君たちにできてるってことだ。そういうライブをできてる理由は、全部君に会えたからだ。その根本要因である君自身に、拍手をしてほしい。」
(拍手)
「もっとでかいやつ!」
(拍手)
「最後の曲です、ありがとう」
16.窓の中から
これで最後。何も思い残すことのないように、声を合わせてコールアンドレスポンス。
ラスト、藤原のシャウトから、今ツアーで繰り返し歌われているブルージーなフレーズ、「オ、オ、オ オ、オ、オ オ、オ、オ……」から裏声に展開して、ハチャメチャにかっこよく締めくくられた。
大歓声と、拍手。
アンコール待ち、Gravityのコーラス合唱。1階中央あたりから一気に広がる。そりゃそうだ、さっきあんなにみんなで歌って、藤原に聞かせてって頼まれた合唱だもん、歌うに決まってるよな。
かなり長く合唱していたように感じた。
En.
藤原、白のツアーT着てた気がする。今ツアーでまだ買ってないから、東京ドームで買いたいな…と思ったけどこれはもしかしたら福岡のときの記憶かもしれない。
1. 流れ星の正体
福岡に続いてこの曲!!!!
ライブハウスでこれを聴けるなんて…と思って興奮しすぎてメモ全くしてない。
ヒロ、アコースティックギターで伴奏してた。
アコギの響きに優しい声で始まるこの曲が、最後の最後で「生まれた全ての力で輝け!!!」と弩級の激励で終わるの、あまりにも「強」くて大好きだ。16曲歌い上げたあとの声でこれを聴けることは、もしかしたら人生でもうないかもしれない。ステージの四人と、スタンディングのリスナーの数だけ輝く流れ星があって、その光景が目に焼き付いている。
藤原
も一曲やりたい!付き合ってくれるかい?(イェー!)付き合ってけよ!(イェー!)
あと一曲ぐらいさ、聞いてってくれるかい?(イェー!!)ありがとよ!!
ほんとはね、今日アンコールもらえたら別の曲やろうと思ってたんだけど、今日ライブやってて、この曲やんなきゃいけねえと思ったよ。
…そういう、裏話。
シンバルフォーカウントからの
2. ガラスのブルース
イントロ、全員ドラム前に集まってドラム側を向いて始まる。
ヒロ、にっこり笑いながらかなり自由にアレンジしたリフ。
藤原、楽しそう。
1サビ終わり
「会えてうれしいぞ!!」
2Aメロ、ギターアレンジかっこいい
歌詞変え
「ガラスの目をした君が叫ぶよ!」
「出会えた証拠を リンリンと」
「ガラスの目をした君と叫ぶよ」
「出会えた証拠を リンリンと」
藤ヒロ、向き合って頬が触れるくらいの距離で歌う
藤原、最前のリスナーとグータッチをしたあと、2階に向けても何度もグータッチのジェスチャー。
本当にこの曲は四人、特に藤ヒロが自由に演奏するので、ライブごとに表情が全然違って見える、この日も本当に楽しそうだった。
終演。
チャマ、MCなしでTシャツを脱いでオーディエンスにあげる。
ヒロ「最高でした!!!ライブハウスまた帰ってくるね!」
秀ちゃん、にっこにこで両手を振ってはける。
藤原MC
「ライブハウスから出たら、今日のこと全部忘れちゃうの?」
(忘れない!)
「せっかく会えたのにさ、こんなに素敵な時間を一緒に過ごしたのにさ、一曲一曲のセットリストをしっかり足跡にして、俺と一緒に残してったのに、全部忘れてしまうん?」
(忘れないよ!)
「忘れないって言うけど、人は忘れる生き物なんよ。」
「あんなに素敵だった夕焼けのこととか、あんなにすごかった…………なんかのこととか」
(笑)
「こんなに楽しかった夜のこととかさ。素敵だったことは覚えてても、細かいことは少しずつ忘れてしまうよな。」
「ちゃんと足跡にしたかんな?
君が振り返れば、その足跡から君に向けて、ちゃんと、俺と君とで歌った歌が、君に向けてそのことを伝えてるはずだから、これだけは覚えておいてくれな、この簡単な法則くらいは。いいかい?」
(会場みんな、いいかい?に次ぐ言葉が出ると思って黙って聞いてたんだと思う)
「反応薄っ!笑」
(笑)
「君は今どこで聞いてるの?1階にいるの?2階で聞いてるの?最前列か?ずっと後ろのほうかい?できることなら一人ひとりと、握手だってしたいし、ハグしたいしさ…でもできねえからさ」
「俺ができないことは、俺の音楽ができます。俺の音楽が、君の明日までついていく。このZepp羽田を出るところ、玄関っていうのか?そこから君にずっとついていくから」
「そんなこと忘れたっていいぜ。ちゃんとついていくから」
「また曲作るよ。まだなーんにも作ってねえけど…新しい曲、できたら聞いてね」
「できれば、聞いたよって、今日みたいに、4人の目に映るように会いに来て、その証拠をみせてくれ。」
(なにかいいかけたように見えたが、満足そうな顔で)
「ああ、もういいや笑」
「ありがとう、またね、おやすみ」
「ありがとう!!!!」
(はけるまえに、大きくハグのジェスチャー。投げキッスをして退場)
―
筆者は埼玉、名古屋、大阪、福岡のドーム公演にも参加してきた。
特に大阪2日目での最後のMCは、藤原の壮絶なコンプレックスの吐露から始まり、リスナー全員がその重さに共感し、疲弊し、命の中心まで届く言葉で締めくくられた、本当に価値のある、シリアスなライブだった。
それに比して今回のZepp羽田2日目は、とにかく距離が近かった。同じ目線で作ったライブだった。目の前で、マイクを通さない声の届く距離で、藤原の喉が作った空気の震えを、何も介さずに耳で捉えられた。そういう近さで、4人とリスナーがお互いを確かめ合いながら、音楽を極限まで楽しんだ2時間だったとおもう。
この日の楽しさ、この日の尊さがいつまでも続けばいいという思いが、「音楽が明日までついていく」という言葉に集約されているように感じる。
レポートを書きながら、メモを見ながら、もうすでに忘れていた光景や、忘れていたフレーズ、忘れていた言葉があることに愕然とした。
でも、音楽はちゃんとついてきてくれるから、あの夜、最高だったと感じたことは忘れないでいられるんだろう。
こんなにしっかりとメモをとってレポートをしたのは初めてだし、2階席だからこそできたことだったように思う。もしかしたら二度としないかもしれない。
というのも、わかってたことだが、どうしてもメモを取りながらだとライブに対して多少は散漫になる。これはどうしようもない。それでも、書いてよかった。楽しかった夜を、終わりたくないと強く願ったことを、このレポートと、もちろんBUMPの音楽が、がいつでも思い起こさせてくれる。そういう付箋になったと思う。
最後まで読んでくれた人、ありがとうございます。
同じライブに参加した人、「ここちげえよ」「こんなこと言ってなかったよ」「これ言ってたんだから書けよ」ってのがあるかもしれない。多分ある。すげえいっぱいあるかも。ごめんね。あったらこっそり、優しく教えてくれると嬉しいです。
ライブにいなかった人、これが、筆者の体験した羽田2日目です。もしも読んで、面白いなとか、ポジティブに感じてもらえたなら、それだけで本当に嬉しいです。
BUMP OF CHICKENと、リスナーの皆さんに捧ぐ。
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