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【仙石線廃線めぐり④】当時の柵が現存!

仙石線廃線めぐりの第4回目、最終回です。
今回は、宮城野原を出発し、陸前原ノ町駅へ向けて痕跡を探します。

線路脇の柵や、架線柱の跡など、廃線当時からあると思われるものが複数残っていました!最後には、廃線跡を探すために参考にした動画や記事などをまとめて紹介しますのでこちらもご覧ください。

「仙石線廃線めぐり」では、2000年に地下化された仙石線の、地上時代の痕跡を紹介していきます。第1回では仙台駅構内に残る廃線の痕跡、第2回では変わった踏切跡、第3回では道路に残る線路跡などを紹介しました。

それでは旧宮城野原駅を出発!

東街道踏切

第三回の最後にも紹介した「東街道踏切」が宮城野原駅を出て一つ目の踏切です。

今回最初の注目スポットがここの近く!
線路跡がそのまま更地となって残されており、そして、なんと!左側には当時からのものとみえる柵と石垣まで残っているではありませんか!!

廃線跡がどのくらいの幅だったのかがわかる場所はここくらいなので貴重です。いつ用地が転用されるかわからないので、見るなら今のうちかもしれませんね。

ここを過ぎると2018年に完成した「元寺小路福室線」の道路を渡ります。当時、ここに道路はなかったので踏切はありません。

下山通り踏切

新しい道を渡った先には、2つめの注目スポット「架線柱の根元(画像白丸)」があります!当時電線を支えていたと思われる木の柱が、石垣の高さで切断された状態で残っていました。

この架線柱を過ぎたところに「下山通り踏切」があります。今も左側から道路が合流してきます。この先、道路と並行するように廃線跡が続きます。右側に見える街路樹が当時の雰囲気を伝えてくれている気がします。線路の幅と今の道幅を考えると、道路の1車線分は線路の転用かと思われます。

鹿島通り踏切

この先にあるのが「鹿島通り踏切」。下山通り踏切と同じように横から合流する道にかかった踏切だったそうです。

宮城野町踏切

陸前原ノ町駅が見えてきました。ここにあるのが「宮城野町踏切」です。ここから、奥に伸びる道はなめらかにカーブしていて廃線跡の雰囲気が残っています。

陸前原ノ町駅

奥に見えるのが陸前原ノ町駅

廃線跡はもう少し続きますが、地下化された区間最後の駅「陸前原ノ町駅」に到着です。地上時代と駅の場所は変わっていません。

駅の周辺は宮城野区文化センター、区役所や図書館、市民センターなどの公共施設が集まっています。実はこれ、駅に車両基地が併設されていたことに由来します。地下化に先立つ1991年、車両基地が福田町駅近くに移設され、地下化後に跡地が公共施設へと転用されたそうです。

大田見踏切

陸前原ノ町駅の先、廃止になった14の踏切の最後となる「太田見踏切」に到着です。ここが最も渋滞が長大化していた踏切だったそうです。今も交通量が多いですし、車両基地への電車の出入りもあったと思うので大分苦労したのでしょう。

ここから苦竹方面を見ると、宮城野貨物ターミナルへ向かう貨物線の線路が行く先を横切っています。撮影時はちょうど機関車の金太郎が通りかかりました。

土手が途切れて橋となっており、仙石線が貨物線とクロスしていたことを想像させてくれます。現仙石線もこの真下を走っており、この奥から地上に上がってきます。

というわけで地下化による仙石線の廃線跡はここで終了です。

まとめ

今回の第4回では、宮城野原から陸前原ノ町までのエリアを巡りました。当時使われていた柵や架線柱は非常に貴重な存在で、たまらない発見が多かったのではないでしょうか。

仙石線廃線歩きの距離は約4km、観察をしながら進んでも1時間半ほどで楽しむことができます。昔の動画や地図と現在の風景を見比べながら、廃線の痕跡を探してみるのも楽しいですね!

廃線前の様子を確認したい方は、ぜひ以下をご覧ください。大変参考になりました。

YouTube動画

地図リンク


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