読後感想文『奇跡』
何かで話題になっていたので、購入してみた林真理子氏の書き下ろしハードカバー…『奇跡』
「取材をもとにしたフィクションです」という注意書きは、読み手に
すべてが真実じゃないのよ、特に”濡れ場”っぽいところはフィクションなんで、そこんとこよろしく
って保険かけてる感じは否めない。
で、内容ですが…
世界中の男女の物語に言えることですが、それがたとえどんなにスケールの大きい「風と共に去りぬ」みたいな映画であっても、「ロミオとジュリエット」のような文学作品だとしても
当事者(作品のモデル)が、まだまだ現役バリバリの場合、結構生々しさが出てしまうんですよ、作品に。
だから、せめて田原博子さんがお亡くなりになってから10年くらい経ってから出版された方が、いい味が出たんじゃないかな、と思うわけです。
もしどうしても、今出版したいのなら、誰かに迷惑がかかるのも覚悟のうえで「すべて真実です」と胸を張ってご本人が書いてもいいんじゃないですかね。
ま、林真理子氏も、着物や歌舞伎やカルティエの華やかな雰囲気をご自分の文章力で表現したかったのかもしれないけれど
なんとなく、「使われた」感があります。
でも
10万部売れれば、商売的には上等でしょう。
あら
すみません、何様が上からモノ申してるの?ですよね。
単なる乾燥です
あ
感想です。
ではでは