タイ的音楽備忘録 - Basement Tape
はじめに
初見の方はこちらもご一読ください
Biography
2008年にバンコクで結成された4人組のインディー・ロック・バンド。
60年代のロック・ラジオのメロディーと90年代のアンダーグラウンドインディーポップを組み合わせた楽曲にLo-fiなサウンド・エンジニアリングが特徴。
2009年にデビュー・ミニアルバムをバンコクのインディーズレーベルPanda Recordsからリリース、翌2010年にフルアルバムをSpicy Discからリリースしている。Whitest Boy AliveやTahiti 80のバンコク公演の際にはサポート・アクトとして出演した。
2014年には2ndアルバムをColorcode Recordsからリリースしたが、2016年3月にGtのBenの移転のためとして活動休止を発表した。同年には来日公演も行なっている。
つぶやき
タイのインディーズレーベル“Panda records”の16th Anniversaryコンピに収録されている、Timeという曲に一聴惚れ。
良インディーポップ!
しかしながらアルバムなどの他の曲はここまでのインディー曲はないかなあと思います。レモンヘッズやBMX Banditsとか好きな人は好きかも。
サウンドディレクションはカセットテープでレコーディングするこだわりがあるだけに、がっつりLo-Fiです。
1stアルバムまではフォーク、ネオアコ、オールディーズ・ロック(これが「60年代のロック・ラジオのメロディー」の部分に当たるのかな)の要素の強い曲が多め。
2ndアルバムでは曲の構成や音色なんかを見てもだいぶ現代のインディーロック寄りになってますね。
1stアルバムに収録されている曲‘Down’。
2ndアルバムに収録されている‘Morning Sea’
…と、色々考察しつつ、私はどっちの感じも好きです!
元々パンクやカルト・エレクトロなどバラバラなジャンルのバンドをやっていたメンバーが集まって結成したバンドのようで、いろんな音楽性の引き出しがあるのかもしれませんね。
個々のルーツなんかはこちらの2ndアルバムリリース時のインタビューが詳しいです。メンバーの趣向としてジザメリ、クラッシュ、ペイブメントなんて聞き馴染みのあるバンド名も挙げられていたり。
現在は活動休止中ですが、BenはPlastic Sectionという別のバンドでも活動しているようで、Basement TapeのFacebookでお知らせされていました。
いつか活動再開した時に彼らが現代のシーンでどんな音を鳴らすのか楽しみです。