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ドイツ逃避行2024 ❸ハンブルク後編
ドイツに行きたしと思えども、ドイツはあまりに遠し。
されど、戯言ならべる暇などない、いざ逃げよ。
10/14(月)
ハンブルク3日目
8:30起床。アラームもないのに自然に起きた。旅行でアラームしないのどうなんだ。
のんびり準備して9:30くらいに出発。この辺りで、他のホストのLさんと初めて対面して挨拶をした。
昨日、雨の中をカナダの老夫婦と歩いた道を辿る、その途中でずっと気になっていた看板に吸い込まれてく。古いアパートメントの門をくぐり、中庭の方に入ってく。
奥には、古いアパートを再活用して、アーティストがアトリエ兼ショップとして集まっている建物があった。KOPPELL66というらしい。
面白そうなんだけど、残念ながら月曜の朝から開いてるアトリエはほとんどなかった。
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1000頃。中央駅近くのMutterlandというカフェに。2階にはちょっとだけハイソな雑貨で、ドイツ版ディーンアンドデルーカという感じ。謎の酢漬けりんごサンドイッチと、チーズサンド、極上もっちりシナモンロールを買う。ちょっと高級なだけあって美味い。
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作戦会議して出発。電車に乗る。
今日も一日乗車券を買う。
ちなみにハンブルクの電車には改札がない。これはベルリンとかも同様。
乗車券を持って乗り込むだけ。性善説で成り立ってる。もし万が一、検査官に乗車確認された場合は見せないといけない。その時持ってなかった場合は罰金を取られる。
1100、まずはミヒャエル教会。ここは昨日Vさんからオススメの教会として聞いていた。というのも塔の上に登って、街を見下ろせるらしい。早速チケットを購入して、エレベーターに乗って塔の上へ。
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塔の上では20前半の中東系の若者がはしゃいでいた。タバコを吸ってる子がいて、警備員を呼べ!的な感じで友達が茶化して騒いでいる。猥雑で好きだ、しかし一応教会だしな、とかと思ってるうちに、最終的には中東っぽいダンスミュージックをスマホから爆音で鳴らし、狭い通路で女の子たちがスクラム組んで歌い始めた。可愛くて眺めてしまった。自分も同罪だと思う。教会は塔なんか建てると人間の欲望を狂わせる。
この教会は地下にも入れて、ハンブルクの歴史なんかも勉強できる。
1200頃。教会を出るとすぐ近くには観光名所、Krameramtswohnungen(旧商工組合福祉住宅)がある。ここはめっちゃ狭い小道にある木組みの古い建物。ここのレストランが気になってたんだけど本日は休みでした。
ハンブルクの地形の歴史がドイツ語で書いてあったので読めなかったけど、地図を見る限り、湖は途中からできたし、中世に街の周りに城壁を建て地形を改造しまくったっぽい。
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1215、近所の公園で、小型犬に対してデカすぎる枝を投げ、取って来いーとはしゃぐ爺さんを観る。小型犬も咥えてみて諦めている。でも、飼い主が投げるのでまた試してみる。それをみて可愛くて周りのみんなが笑う。気づくと関係ない犬まで寄ってくる。飼い主がいない犬をたくさん見るけど野良犬なんだろうか。ドイツは本当に犬をよく見る。嬉しい。
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1230。ところで塔の上から、変な建物を発見していた。地図で見るとブンカー(防空壕)を改築した建物?とのこと。その付近にお目当てのレコ屋もあるので、とりあえずそっち方面に向かうことに。
歩き出すと、本屋さん発見。新品も中古もあるとのことで、2人ともなぜかスルスルーっと入ってしまった。(今調べたら、店名はantiquariat-pabelというところ)。
実はハンブルクに関連のある1人の作家について、この旅行中にすこし関われたら良いなーと思っていた。
それが、ヴォルフガング・ボルヒェルト(Wolfgang Borchert)。
彼は1921-1947のおよそ26年間という短い一生で、特に戦後2年間に闘病しながら戯曲や文学、詩を描いた。瓦礫文学というジャンルに括られる彼の作品は、戦後の瓦礫の中のドイツで復興していこうとする人たちを描いている。そこには戦後の残酷な現実と、ほんの少しだけど救いのようなものが顔を出している、そしてそれがどんな作家よりも温かい気がする。
彼を知ったのはちょうどコロナが流行り出した2020年くらいだったと思う。カーリーさんが瓦礫文学って知ってる?と僕に訊ねてきた。YouTubeのeasy germanの街頭インタビューで出てきたらしい。ググってみたがあまり出てこず、戦後派みたいなものか?程度で、ふーんと終わった。数日経つとカーリーさんが図書館でボルヒェルトの本を借りてきて、ダイニングテーブルに置かれていた。借りてきた当人は転職のための試験勉強に必死で読む時間がなかった。僕は出向先企業が全然あわず気持ちがやられるので早々と定時で帰ってた上に、コロナの外出自粛で読書か映画の時間はたっぷりあったので、気づくと僕が読み始めていた。
本の内容はボルヒェルトの個人史を通して作品群を見直すという伝記的なものなのだけど、あわせていくつか作品が翻訳されていた。僕はその作品群に心を奪われた。コロナの閉塞的な毎日、出向先でメンタルもやられていて、友達にもあえなかったこの時期に、彼の作品に出会えたことに感謝しかない。その年に唯一つくったピーターフォークの曲に彼の詩を引用させてもらった。
ハンブルクは彼の出生地とのことで、小さな記念公園や劇学校、墓碑などもあるようなんだけど、ついでに行けたらなと思っていたが、どうもどれも行く方向と少しだけ外れてしまった。
と、まあ、長くなったんですけど…
あったんですよね、この店にドイツ語の本が。最近の人が絵本にしたものが。
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僕が全然ないなと言ってたら、僕が見たはずの本棚で、カーリーさんが見つけた。
2人でわー!とはしゃいで、買おう買おうと僕がいうと、カーリーさんが他にないんかな?と、店主の方に駆け寄って行った。ニコニコ笑う老店主が、優しく対応してくれた。
おぉ、ボルヒェルトですか…、と答えた彼の英語を、僕の脳内では耳をすませば「そうか、お嬢さんはドワーフを知ってる人かぁ」的な小さな喜びを含んだ声に変換した。
探し回ってくれたけど、このお店にはこの本しかなかった。
老店主は申し訳なさそうに謝った。そしてボルヒェルトはハンブルク出身で、早くして夭逝したので、作品が少ない。でも、素晴らしい作品ばかりですよね、と言った。
僕たちは頷くと、ドイツ人の彼は母国語ではない英語を、丁寧に慎重に言葉を選びながら、この絵本の話をしてくれた。
「彼の作品は決してドラマチックではなく、とても小さな出来事だけど、それはどれも人の心に寄り添った温かいものばかりですよね」
僕たちは完全にこの老店主のファンになってしまった。老店主はそのまま、「実は、私はこの絵本以外だと、ネズミという話が好きなんです」と、自分の好きな物語を、しっかりと言葉を選びながら、抑揚をつけて話してくれた。僕たちが反応をするたびに、頷き、それを受け入れてくれた。
それはまさに、ボルヒェルトの作品でもあり、老店主自身の詩のようでもあった。
感動で泣きそうだった。物語の内容ということではなく、その物語る店主から受け取るものに対してで。それはボルヒェルト自身の優しさが体現化されていた。
こういう体験は初めてだった。というか店に出てからすこし泣いた。
僕たちは老店主に感謝をして、胸いっぱいのまま店を出た。
ドイツは、音楽、演劇、映画のように朗読が盛んなので、ストーリーテリングが上手な人が多いのかもしれない。いずれにせよハンブルクという土地に来て良かったと思える体験だった。忘れたくない。
これからボルヒェルトを読むたびにこのお店を思い出すだろう。
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店を出てブンカーへと向かい、PeterStraßeという古い小道を通る。ブラームス博物館などあるが、空いていなかった。月曜日。
昨日の植物公園と長ーく繋がっている公園を横切る。天気もいいので、池の近くには散歩途中に日向ぼっこする犬と飼い主。
子供用の滑り台がかなり急斜面だったので、思わず2人で試したけど、怖くて面白かった。
1300頃。Hamburger Bunkerが見えた。
要塞のようでかっこいい。
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近づいても近づいても、どんどんブンカーはデカくなる、なのに辿りつかない。デカすぎるぜ。中に入ると、ボルダリングジムとライブハウス、そしてほとんどは音楽学校だった。音楽学校のなかの分離コースなのか、メタル学校があった。HALLOWEENがハンブルク出身だからかな。ジャーマンメタルを絶やさない
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どうやら外側の長いデッキ階段を登れば、上のモダンな部分もいけるらしい。でも歩き疲れて諦めた。どっかで昼飯探しに。
カーリーさんが、事前にハンブルク滞在経験のある方におすすめの店をたくさん教えてもらっていた。
スティールパン奏者のウチダさん、本当にありがとうございます。
この付近に、美味しいコーヒー屋さんがあるとのこと。地図を見ながら向かう。
1330。コーヒー屋さんに行く直前に、あー、事前に調べてたレコード屋を一つ発見。
ZARDOZ RECORDS。
ザルドスと聞くと赤ふんどしのショーンコネリーを思い浮かべる。
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お腹空いて体クタクタなのに40分くらいダラダラ見てしまった。気になるものもあったけど、この付近にあと2店舗気になるレコ屋かあるので、ここは勇気を持って撤退。
それにしても日本の80〜90年代のアンビエントなものがかなりこちらに届いていることを実感。
コーヒー屋さんまであと少しのとこで、気になって残りのレコ屋2店舗を発見。あとで。
ライブハウスっぽいチラシだらけの建物などもあった。
1430。manufact coffee roasters到着。おしゃれなイケメン2人がコーヒーを淹れてくれた。ぼくはハンドドリップ、カーリーさんはフラットホワイトを注文。クッキー美味しい。昼飯になる感じではないけど、コーヒーがめちゃくちゃ美味しくて、すこし満足した。
フラットホワイトなるものをやたら見かける、数年前にも日本に一瞬入ってたらしいけど。カプチーノより好きな気がする。
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1440
少しクッキー食べたら元気になったし、いくつかメモっておいた地元のミニシアターが近くにあるみたいなので向かってみる。
3001KINO。この日はArchtectonという壮大なドキュメンタリーらしい、GUNDAの監督による作品。雰囲気良かったけど、17時くらい開始だったので、退散。
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高架をくぐると、頭上を走る緑色の電車。何やら調べてみると、再生可能エネルギーだけで走る電車とのこと。
ökostromという名前。
脱原発を達成した国だからこそなのかな。さあ、引き返してレコ屋へ。
1500
まずはHANSEPLATTE
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ここは地元のバンド推しのレコ屋。レコード、CD、DVD、カセットだけでなくTシャツや書籍、グッズも置いてある。
僕は❶ハンブルクの鬼才RVDSのライブ音源のカセット、❷ハンブルクCRISTOVのカセット、❸ドイツのパンクNWの歴史本「Als die Welt noch unterging: Von Punk zu NDW」を購入。
カーリーさんは❹ジャーマンパンクのPISSEの7インチを購入。
本については、あんな分厚いドイツ語の本読める自信ないけどテンション上がって買ってしまった。帰国後調べたら日本でも買えるっぽい。
向かいにもう1店舗レコ屋があるのだけど、空腹に勝てず、またもや退却。
近くにあるオススメのご飯屋さんへ。
1600頃
azeitonaというお店に。
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看板にファラフェルとあちこち書いてあって、ファラフェル推し。いつもは2人で別々のものを注文して半分こするけど、もうこの時だけは2人ともファラフェルサンド。めちゃくちゃ美味い。写真を撮ったが、食ってる自分の汚い顔だったので割愛。ファラフェル、ご存知でしょか、ひよこ豆を潰したコロッケみたいなものです。このコロッケみたいなのとか、野菜とかソースとかをピタパンみたいな薄い生地でクルクルと巻いたのがファラフェルサンドという食べ物でした。
ファラフェルって包んでも美味いのだなー
1630先ほどの向かいのレコ屋
REMOTE RECへ。
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お店に置いてある服がとにかく可愛い。レコードは何枚も何枚も悩んで、視聴。結局、Japan Bluseのレコードと、REMOTERECのロゴが入ったタイダイ柄のスウェットを購入。良い買い物!
突然カーリーさんが、店員さんに今晩、地元のイベントで面白いものない?と聞いてみる。ピエール瀧のYouTubeチャンネルのようだ。こんな陽な人だったっけ、最高。
店員さんは、えー!うーん!と言って、月曜はイベントないのよなー!あー、君ら明日発っちゃうん?そだなー、ここからバスで一駅くらいのとこにあるトーストバーってお店とか音楽好きな人集まって面白いよ、そこの人に面白い場所聞くのどう?とのこと。
センキューソーマッチフォーヨアレコメンデイション!と全員ニコニコで店を出て意気揚々とバスに乗り、しっかり乗る方向を間違える。
おい!左ハンドル世界!
正反対のバスに乗ってしまい、急いで反対のバスに乗って、20分ものタイムロス。
1800時頃
やっとのことToast BARに到着。もうクタクタ。
が、時間が早すぎたのか(開店時間18時って嘘なのか?)。
店は明るいけど…バーテンダーが奥で電話している。ドアを開けようとすると、まだやっとらんよ!と電話しながら大ぶりに手を振る。
仕方ないので諦めて、そこから歩いて近くにある気になってたミニシアターb-movieへ。
案の定休み、外観だけ撮る。雰囲気がとてもよく、入ってみたかった。
入り口にアイロンビーズでシャイニングの双子が。そういえばこの周辺のお店は、なにかしらアイコンを模ったアイロンビーズが飾ってある。近所で有名な人がいるのかな。
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そこから行けそうなところをググる。
月曜は休館の博物館が多い。どうやら海洋博物館は数少ない開いてるとこらしい。面白いかわからないけど、バスで向かうことに。
レーパーバーンのバス停から乗ることに。
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ハンブルクで困るのは工事によって、バス停の場所が頻繁に臨時移動してること。ドイツ語でしか案内がないから、間違えやすい。
臨時バス停と書かれたところで待ってるけど不安になる。だんだん海洋博物館はどうでもよくなってきた。
もう一件、どうしても行ってみたい映画館があったので、僕のわがままで進路変更。カーリーさんは相変わらず菩薩のように快諾。アダルトなバス停で待つのをやめて、反対車線からバスに乗る。
さて、気になってた映画館metropolisへ。
1840ころ。Metropolis到着。
聞いた話によると昔の劇場をどこかから移設して建てられたとか。とにかく内装が凄すぎ。バーから劇場まで、タイムスリップしたような気分になる。
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とにかく何かをみてみたい!ということで1900からやってた映画Mein Paladiesをみることに。2枚注文すると、今日のは政治映画で特別上映だから無料だよ、と。えー!まじでここに呼ばれたのだな。感謝。
時間になると監督の挨拶が始まる。ドイツ語でほとんど分からなかったので、パンフレットのドイツ語を読むことに。携帯圏外でGoogle翻訳不可なので、duolingo550日と暗号解析スキルを駆使して、どうやら北部シリアが舞台、クルド人の監督による、帰郷のドキュメンタリー映画ということがわかった。挨拶が終わり映画が始まる。
映画は、Ekrem Heydo監督自身がある一枚のクラス写真を見つけたことで、シリアに住んでいた頃の同級生たちを探し出して会いに行くという内容だった。90年くらいに同じクラスに通っていた同級生たち、そこにはクルド人やトルコ人、シリア人、アルメニア人もいたようだ。その後、シリア内の分断が進み、アラブの春の流れでシリア内戦が勃発。シリア政府と反体制派とで分かれてしまった。さらにはそこにISも介入してきたのだと思う。
北部シリアでは、クルド人居住区となり、反体制派とはまた別の動きをしているようだ。(ここら辺は本当に不勉強で、あとから調べたことばかりで、いまだ知識が追いつかず整理できてない。)
クルド民主統一党(PYD)、そしてPYDが主導するクルド人民防衛隊(YPG)、クルド女性防衛部隊(YPJ)が戦争へと介入し始める。同級生の中には、戦争に行ったものもいたし、PYDの政治家になった人もいた。
トルコ人の同級生はトルコに戻れたのか、外国のテレビで歌っていた。その歌唱力を買われたのか、ISらしき団体のVTRでイスラムの歌を歌わされていた。アルメニアに移った同級生もいた。みんな一枚の写真の中にいたはずなのに。
最後は1人の友人が、先生を揶揄った時のエピソードを嬉しそうに話す、「ああ、面白かったなー。それにしてもこのクラス写真に1人だけいなくて、なんでアイツいないんだろなーって思ったけどアイツがシャッターを押してたからだったんだなー。」と幕を閉じた。(っぽい。字幕を2〜30%しか理解できなかったので、ほぼ推測です。)
いつか、日本語で見れたらいいな。それまでにもっと勉強をしないと。
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2040頃。
映画館を出てバスに乗って移動。バスには友愛の本棚とでもいうべき本棚。つまり、読みたい人は持ってってよくて、読み終わった本があればここに寄付していいらしい。
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21時頃。
昨日見てた倉庫街へ。ここの夜景が綺麗と聞いたので見に行くが真っ暗で何も見えない。観光客らしい人が集まってたけど、みんないろんな言葉で「暗いじゃねえか!」とキレてたのだと思う。
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22時頃。
仕方がないので大人しく帰宅し、飯を食う。
半分残ってたVさんのティラミスをキッチンでひっそり食う。
夜中テレビをつけザッピングすると、ドイツのSchlagerのCD宣伝。いわゆるドイツとかの歌謡曲的なものをschlagerというんですけど。日本でも昔はケーブルテレビとかで、歌謡曲ベスト集みたいなの売ってたけど、いまだにこんなのやってるんだ。すげえな。いらないけど、ダサさが良い。
さらにザッピングすると、突然、コールガールのCMなのか、電話番号付きの乱れたスケベ映像が流れる。あ、いまだにこんなのやってるんだ。中高生とか嬉しいよな。進んだ国だから中高生は気にしないのかな。小学生はこまるよな。俺が今困ってるもん。グッバイレーニンで壁崩壊後にいくビデオ屋のシーンを思い出した。就寝。
10/15(火)
ハンブルク4日目
この日はベルリンへ移動の日。
700過ぎに起床し、急いで準備。
830民泊出発、4人目のルームメイトDさんにやっと会えた。
900頃、宿すぐ目の前のチェーン店カフェEspressoHouseで朝ごはん。
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この日は11時からFLIX TRAINでベルリンに向かうのだが、それまでに中央駅前のハンブルク美術工芸博物館へ。パンフを見ていきたかったのに、月曜休みで、火曜の朝しか時間がなかった。壊れたスーツケースを両手で抱えて、石畳を急ぐ。
1000ちょうど
ハンブルク美術工芸博物館、開館と同時に入る。受付のおじさんが、スーツケースを快く受け入れてくれた。(「僕の英語、合ってるかな?」とニコニコ話してくれた。)。
まず一言、この美術館、やばすぎ。とにかく良いものがありすぎて頭クラクラする。そして館員スタッフ全員のホスピタリティの高さ。なぜ、俺たちには1時間しかないんだ!
常設展パシャパシャ、企画展❶アラビア文字のグラフィティ、パシャパシャ、企画展❷anna haifisch展、パシャパシャ。
もうここに載せきれない。
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すごいスピードで周りきり、
1045ハンブルク中央駅へ。
電車は20分遅れとのこと。ホッとして駅内のピザを買う。電車の車内で食おう。
1110頃、掲示板を見て11番で待つことに。
1120来ない。
ドイツの都市間列車はぜんぜん来ないので有名。正直、もしかして来ないのでは?と2人でビビり始める。
と、謎のアナウンスが流れ、みんなが大きなため息をして、動き始めた。よくよく掲示板を見ると10分遅れでくるのだが、僕らが乗るFLIXTRAINは13番乗り場に変わったらしい。おいおい…10分前に?
スーツケースを抱えてみんなが一斉に階段に詰め寄り、エッサホイサと登ってく。僕らも遅れを取らぬよう、荷物を抱えて乗り換えデッキに登り、13番乗り場の階段を降りていく。
すると、下り階段の途中で、またもやアナウンス。
みんなが、ぁぁあ?とキレたかと思うと、到着が急遽12番乗り口(さっき待ってたとこの向かい)に変更。一斉にいま来た道を戻り始めた。まじかよ…ジャックタチの僕のおじさんの休暇で見たギャグのよう。
ドイツ列車の洗礼を受ける。
やっと乗れたけど、荷物置くのが大変だ。後ろのお兄さんに助けてもらう。みんないい人だなー。
ちなみにFLIXTRAINとかも、改札口はなし。ネットで事前予約して、予約確認ページを印刷して持ってくだけ。
Wi-Fiまったく入らない。入り方をネットで検索すると、「運がいい時だけ」という口コミを観る。
さよならハンブルク。
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次回、ベルリン編スタート。
ハンブルク編ですら面白かったけど、恐ろしいことに毎日さらに面白くなります。
先は長いので、更新をすこし緩めにします。