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ドイツ逃避行2024 ❽ベルリン5日目&帰国
ドイツに行きたしと思えども、ドイツはあまりに遠し。
されど、戯言ならべる暇などない、いざ逃げよ。
10/19(土)ベルリン5日目
9時頃起床。今日の午後、ついにドイツを出発する。
相変わらず、宿には人の気配も犬の気配もない。シャワーを浴びて、いくらか荷物の整理を始める。レコードや本をたくさん買ってしまったので、スーツケースのなかで嵩張っている。お腹が空いたしブランチをとることに。
今日はお土産でも見ながら午前中少し歩いて準備をしようと思っている。この辺にスーパーとかがあるなーと確認しながら、大通りを南下。
先日来たsymple cafeの付近。お目当てのカフェがここら辺…と近づくと人だかり。人気店らしい。うわー。こうなると待つのは嫌なので、パスすることに。近くの飲食店を何軒かまわり、良さげだけど席が空いてそうなところに飛び込んだ。
LIEBLINGというカフェ&バー。外で朝ワインかます人もいた。
僕はスクランブルエッグとヤギチーズのオープンサンド(stelle)、カーリーさんはは目玉焼きのオープンサンド。オープンサンドをシュテレっていうんだな、と知ったけど、それ以来使っていない言葉。フラットホワイトも日本で使う場がない。
ヤギチーズはだいぶクセがあるなとは思ったけど、かなり美味かった。以前ノルウェーで食べたヤギのヨーグルトが合わなさすぎてトラウマだったけど、このヤギチーズは美味しい。かなりハマった。
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1130頃。宿への帰り道にスーパーに寄ってお土産を買おうとする。
Penny(安めのスーパー)にて適当にお菓子を購入。安いけどあまり面白くない。
BIO companyというピオスーパーを散策。ビールが少し良いやつがある。とはいえ瓶で300円程度、安い。かぼちゃの種オイルなどを探した。ビーガン用のチーズなどもある。
噂のかぼちゃ、ホッカイドウ発見!
おにぎり1個三百円、あまりの高さに驚愕。ハンブルクのJNくんが日本はご飯安いって言ってた意味を再認識。
ROSSMANというドラッグストアに入って調味料などを見ていた。カトラリーなどの下に敷くテーブルペーパーみたいなやつ可愛い。しかし、お土産的なものはいいの見つからず。
次はNettoへ。
ここはデカ目の食料品店。入り口でカートを手に取ったけどめちゃでかい。
食料品だけでなく、日曜グッズも大量に安く手に入る。会社のお土産のお菓子や、スープの素とかを買ってみる。シュパーゲルのスープの素が、クノールから出ている。
あとビールも買う。缶ビール80円くらい。マジかよ。2本買う。
ハリボーのハリーポッターverが置いてあった。ハリーポッター好きの友達の顔が浮かんだ。ドイツ限定なんだろか。
NETTOを出る頃には荷物がめちゃ重くなっており困った。まだ帰れる距離だけど、スーツケースは重さ大丈夫だろか。
NETTO出て、すぐのごみ収集箱のまわりになにやらおじさん2人がにぎにぎしている。近づいてみるとごみ収集箱の上には、大量の瓶。瓶には手書きのラベルが貼ってあり、おじさんたちは談笑してて、そのうちの1人が一つの瓶を持って帰ってしまった。そして2人ともいなくなってから、恐る恐る近づいてみる。
瓶の中を見るといろんな種類のプラム酒とか梅酒的なものかと。
どうやら誰かが昔から作ってて、みんなに分けたいっぽい。捨てるなら分別するだろうし。売るつもりもさらさらないようで勝手に持っていっていいらしい。勇気あるおじさんは持って帰ったらしい。
実際、ハンブルクにしてもベルリンにしても、いらなくなったものをシェアする場がストリートでよく見かける。
家の前の通りにテキトーな棚を置いて、本やら衣服やら何でもかんでも置いておく。それを全く知らない人が勝手に持ってく。
日本でも隣の人に譲る、とか昔はあったけど、そういうのでもない。勝手にシェア圏を作り上げていて、お互いがいいと思えば成立するだけの場を、公共の場を使って行ってる。
売り買いのような緊張関係もなく、マジで好きにしている。
とはいえ流石に持ち帰る勇気はなく、写真だけ撮った。
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今更取り上げるのだけど、アジア料理店のイメージとして「招き猫」が多い。7年前までそうだったのかな、記憶にない。中華料理も韓国料理も全て日本語の招きねこのキャラがいる。
何がこのイメージを作ったのか?むしろなぜ今まで来てなかったのに?
1400頃一旦、宿に帰り、荷物を詰める。
どうやら宿主は今日いないようなので、挨拶はできなさそうだ。鍵を置いて出発した。さようなら、ありがとう。
1500ころ、トラムに乗ってアレクサンダープラッツ駅へ。
AB圏のチケットでは空港まで行けないので、ABC圏の切符を買う。
自動券売機が人口に対して少ない上に壊れていて、渋滞ができてる。
しかもこの自動券売機が、u_bahn付近の券売機と、ドイツ鉄道乗り場付近の券売機と、外見は似てるのに、仕様がちょっと違う。
u_bahnの方は、すぐに「abかabcか、一回券か24時間券か」ってわかりやすい画面なのに、ドイツ鉄道は行き先を打たないといけない。都市間の切符を買う人もいるからだろうけど。とにかくわざわざタッチパネルでドイツ語で空港と打つハメになり大変だった。
そして30分に一本の空港直通便に乗り遅れた…
とりあえず広場の方に行ってテレビ塔の写真だけ撮る
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しかし、重量増し増しのキャスター崩壊スーツケースを石畳移動はキツすぎて諦める。
駅に戻りプラットフォームからフェンス越しに広場を見下ろして、行き交う人をながめている。
そういえば適当なパン屋でパンを買ったけどメモしていないな。
さて空港直通便でベルリンブランデンブルク空港へ。だいたい30分ほどだけど、めちゃくちゃ混んでいた。
空港の駅に着くとエレベーターで搭乗口の階に登る。
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帰りはフィンエアー。席予約で勝手にこちらがゴタゴタした。空港のなかでは1番端っこに窓口があるらしい。ずんずん歩いていくと、他の航空会社では、セルフチェックインがほとんど導入されてて、預け荷物の手続きとかも最初はこっちでやっている。
フィンエアーは、何もないっぽい。列ができている…。全然進まないので、廊下を支配するフィンエアー客。30分くらい待った気がする。後ろの家族は何度もスーツケースを広げてたので、気付いたら何事もない感じで女性に横入りされていた。
チェックインしようとパスポートを見せると、なかなか手続きが終わらない。なにも説明してくれないけど、どうやらカーリーさんのパスポートがエラーが起きてるっぽい。受付のマダムが、Ha!?ってなってはパスポートを触り、隣の受付のマダムに「なんかおかしい、エラーになるんやけど…なんでなんかな」とか相談してるけど、同僚のマダム2人は助けるわけでもなく「えー、⚫︎⚫︎なんちゃうん?なー(2人だけで笑う)」という感じ。
パスポートがおかしいのか、担当者が慣れてないのか、職場風土が悪いのか、使ってるシステム全体がおかしいのかさっぱり分からないけど、こうい歪みの重なりが、ジュラシックパーク然り、重大な災害を引き起こす…と適当な考え事で時間を潰した。
よく分からんけど、手続きが出来たと言ってパスポートを返してきた。アカウンタビリティーという言葉を思い返す。なんか説明とかないのかな。英語で言われても分からんけど。めちゃ心配。
手荷物の検査が終わり、時間潰し。
とりあえず、持ち帰りでフラットホワイトを頼んで、アレクサンダープラッツで買ったパンを食べる。パンはあんまおいしくなかったな。
キオスクみたいなところで雑誌を漁る。ドイツの映画雑誌を買った。流行ってる映画とかを調べられそう。
美味しそうなご飯屋さんもあったので、駅でパンを買うべきではなかったな。
トイレに行き、石鹸で手を洗い、アルコール消毒をする。
あれ?
違和感を感じて、よく見るとハンドローションだった。ああ、ハンド&ボディローション。
ハンド&ボディローション!?
ここまでの旅で初めてだった。ありがたいねぇ。
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みんなギチギチに寄って充電するのかな
1800頃、搭乗口へ。カーリーさんのパスポートがやはりエラー。数分待たされる。
ほらほら!あの時しっかりやらんから、出発間際でこうなるんやで!とか思ったけど、自分もこのくらいテキトーに働いてる気もする。
さて、改めて、飛行機でヘルシンキ空港へ出発。2時間くらいのフライトで着くはず。
なのでモニターもないので映画は見れない。
ブルーベリージュースだけいただける。他は全部有料だった。
窓を見ると少しずつ街の風景が小さくなってく。
さよならベルリン…、さよならドイツ。
めちゃくちゃ寂しくなってくる。
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10/19(土)
フィンランド ヘルシンキ空港
フィンランド21時、ドイツ20時頃。2時間のフライトで着。
この頃になって喋れない英語でも平気な顔になってきて、出国審査でイェス、To名古屋と答える。
ヘルシンキ空港は、夜なのでほとんどしまってる。ムーミンカフェもやってない。
とりあえず開いてるカフェに入って、ビールとサーモンサンドを食べる。美味い…。
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ここまでの道のりを写真とメモを読み、2人で旅を振り返る。家に帰りたくない。
搭乗口へとトボトボ向かう。6年前ノルウェー旅行の乗り換えできた時と色々変わってる気がする。
自動ピザ販売機があり、注文すると冷凍ピザを釜焼きするの見れる機械。腹すいてたら買ってた。
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フィンランド2430、ドイツ2330。
いざヘルシンキ空港から出発。30分出発が遅れたけど、到着はオンタイムになるっぽい。
ヘルシンキから南へ下り、西アジアからくるっとまわるルートだった。行きのJALは北極圏から回っていた。
出発して1時間経つと、「ナシゴレンと蒸しご飯」なる飯が来る…これはやばかった。
本当になにを食っているかわからない。見た目も放送無理そうな感じ。
旅の記憶が掠れるほど美味しくない…。あんまりこういうこと書きたくないんだけど、これは…ちょっと。出ないほうがマシだった。この旅で初めて、食事を残した。
フライト長いし、映画を見ようと思い、音声字幕どちらも英語設定の映画に挑戦、、、爆睡。
なんとか起きて2本映画を見た。
a24の新作、love lies bleedingとmotherless brooklyn。感想は割愛。
気づくとまたもや飯の時間。メニュー表を見ると、メインをどちらにするか選んどいてください、と書いてある。
マシそうな方を選びたい…。後ろの席だったからか、選択するまでもなく飯が並びはじめる、あ、こっち来ちゃったと思った。多分売り切れだった。
飲み物をビール頼めたので、ビールで飯を流し込んだ。
行きの飛行機で飯が少ないのは寂しいと書いたけど、美味しくないなら全然ご飯はいらないとわかった。美味しいご飯が増えることを切に願います。
もうすぐ日本に着く頃、前の席の話し声がデカい。おじさんとおばさんが大阪弁でずっと自分たちの旅行の金勘定をしている。悲しくなってくる。日本語が聞こえると安心よりも、悲しい話が聞こえる率が高まるので嫌だな。ドイツ語なら理解できなくて済んだ。
しかし、自分の飛行機の飯にたいしてどうなん?とか言ってるのもほぼ変わらない気もする。
しまいには帰りは車運転して帰るか、泊まってから帰るか、という話が出て、お前少し酒入っとるからあかんで、とおじさんがおばさんを止めると、「知らんわー、捕まえれるなら捕まえてみー」と言い出して、マジかよ…となる。
どこまで本気か冗談かわからん。帰国、憂鬱すぎるぜ、
10/20(日)日本
ドイツ1200
フィンランド1300
日本中部国際空港駅、1900、中部国際空港に着。荷物の受け取りにだいぶ時間がかかった。
帰りはミュースカイで贅沢に金山まで。
金山駅の中華料理店で点心を食う。安い…。日本国内で考えたらそんなに安くないのに、ドイツと比べると安い…。
そうして、家に帰ると22時。
お土産を広げる。楽しかったなぁ…
10/21日本
昨日はそのまま風呂に浸かって寝て、翌日6:30に起きて7時に家を出て、8:30には会社の机に座っていた。1週間ぶりのパソコンは帯電の関係か調子が悪い。
安いお菓子を職場で配り、ハリボーがドイツのお菓子と知られていないせいで、お土産ではなく気まぐれでお菓子を配る人と思われていた。でも説明がめんどいので配るだけにした。
周りにドイツの話を聞かれるので、ハイライトを話すものの、日本とドイツは似てるって言うもんなと話をまとめられる。
俺が出会ったドイツ人はそんなふうに話をまとめなかったけどな、と思う。そうですねと答える。
帰宅して、カーリーさんと2人でお土産を広げたり写真を見返したり、旅行で出会った人たちにメールを送ったりした。
写真の中にはハンブルクでの景色や博物館。VさんのDREAMJOBの話。JNくんの日本に来たいという夢の話。ケバブサンドの味。ベルリンの博物館や美術館。ベルリンで必死に暮らす日本人Nさん。J&Wとの愛おしい1秒1秒。Wパパの喜劇王めいた動き。あの作ってくれたスープ。サイクリングの向こうの景色。Wママの最後のお別れの言葉。そして知らない街で活き活きと話すカーリーさん。分からないことに出会って、2人でヒヤヒヤ駆け抜ける瞬間。楽しかったな、ワクワクしたな。
もう一回は行かないと、この気持ち上手に忘れられないかも。たぶん、そうだ。
ドイツ逃避行、終わりです。