
参加者の声【NO.1】SOKOAGE CAMPは一体なんだったのか
参加者の声【NO.1】
SOKOAGE CAMPに2018年に参加してくれたはるかちゃん。参加1年後に書いてくれたものをご紹介します。彼女にとってSOKOAGE CAMPはどんな時間だったのか。参加した時間から距離をとり、淡々とした文章の中に柔らかさと温かさのある言葉たちが並んでいます。
SOKOAGECAMPは一体なんだったのか
私が初めてSOKOAGE CAMPに参加してから、1年が経とうとしているらしい。
いちねん。
1年。
もし、過去の自分に手紙を書くなら、
「CAMPに参加しようって思ってくれてありがとう。参加してくれてありがとう。」
って、言いたい。
それしか、言えない、っていうのもあるけど。
「キャンプで何をするの?」
ってよく聞かれるんだけど、
事実だけを述べるなら、プロッキーで人生グラフを書いて自分について振り返ったり、在りたい自分を考えたりする。
うんうん。お金も払うし、「何をする」のか、大事だよね。
でもさ、いま、これから、何をするのか、何をしたいのか、迷っているから、わかんなくて苦しいから、キャンプに行くんだよね。
それなら、何をしたいのか、考えることをするっていう方が、近い気がする。
「私は春香と違って、考えるのが楽しいと思えない。考えることは苦しいよ。」
考えるのが楽しいというか、考えずにはいられなかった、なんだけど、まあ、それは置いておいて。
苦しいよ、そりゃあ。だって答えが用意されてないんだもんね。
数学みたいにさ、綺麗な答えが見えてくるわけじゃない。
美術だって表現だけど、それだって上手いか下手かで評価されてきた。
もう評価の軸さえ、わからない。
誰が評価を決めているのかも、わかんない。
そんなの、苦しいよなあ。苦しすぎるよなあ。
だから、キャンプがある。
と、私は勝手に思っている。
キャンプではね、考えることはもちろんなんだけど(考えないっていう選択肢を選ぶこともできますもちろん。だってSOKOAGE CAMPですから。)、いっぱい食べたり、寝たり、めちゃくちゃに笑ったり、泣いたり、ひとつひとつの感覚を、自分の感覚で感じることをしていく。そしてそれを大切にしてくれる。
言葉で言えば、手作りのごはん。気仙沼の大自然。気仙沼と生きてきた人々のことば。ちょっと抜けすぎてるスタッフ。
人間ってね、不思議なもので、生まれてからずっと一緒に過ごしてきた、からだなのに、こころなのに、忘れちゃうんだ。
何を感じているのか、どういう状況なのか。
それってきっと、一生懸命に生きてきた証拠なんだけど、
そういう感覚が、戻ってくるというか、思い出すというか。
「生きる」をすごく感じられるなあ、と。
当たり前に今日まで生きてきたわけじゃない。
だって、当たり前ってない。
CAMPで過ごす気仙沼は、東日本大震災で全ての「当たり前」が消えてしまった。
そんな場所で、「当たり前」だと思っていた「自分」について問い直す。
「私は当たり前じゃない」
気づかせてくれたのは、自分だったし、スタッフと、その場にいてくれたキャンパーのみんなだった。
スタッフの人たちがどういう人なのか気になった人は、ぜひともキャンプのホームページを見てほしい
答えのない問いと向き合う怖さを超えて、「今の私」がいる。
そして怖さを超えられたのは、キャンプという場所で、「ほんとうのことを言う薄井春香」を笑って受け入れてくれた人々がいたからだ。
「本当のことを言えない人」
「考えるのが怖い人」
「自分のことがわからない人」
「もうどうすればいいのかわからない人」
「今が楽しい人」
「泣きたい人」
どんな人にも、キャンプは開かれています。
キャンプはスタッフだけじゃなくて、みんなで作る場所だから。
誰かが加われば、もしくは誰かがいなくても、また違う色になる。
そんな場所だから。
そして、キャンプに終わったあと、ぜひ私に教えて欲しいのです。
「あなたにとって、SOKOAGE CAMP はどんなものでしたか?」
ちょっと前にもキャンプについて書いたので、気になった方は読んでみてね
【SOKOAGE CAMPについて】
【2022冬開催日程】
大崎下島:2月19日(土)~2月23日(水)4泊5日
庄内地域:3月3日(木)~3月8日(火)5泊6日
楢葉町:3月9日(水)~3月14日(月)5泊6泊
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