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記憶の記録13

中学卒業後、進学はしなかった。

当時は、特にやりたいことも無かった。
お絵かきは続けていたし、オタクの世界は楽しかったが、それはあくまで趣味であって、それを支えに生きていこうなんて思わなかった。

人間社会に嫌気が差してもいた。実は今もほんの少しそう思っている。
基本的に”人間をやること”に向いていないのだろうなと思う。

結局、あと1年好き勝手に過ごして、死ぬ前にやりたいことのうちできそうなことをやって、それでも、生きてなにかやりたいと思えることが見つからければ死のう、と決めた。
実際できたかどうかは別として、期限を決めた形だ。

まずはお絵かきやゲーム、二次創作にどっぷり浸かった。
朝から晩まで、気が向いた時に好きなものを気ままに多量摂取した。

続いて、出会い系サイトを覗いてみた。
もう時効だと思うので書くが、数人と実際に会った。当時は折り畳み式が主流だったケータイをポチポチ打ってメールをやり取りし、いわゆるぽっちゃり体型で「デブ!ブタ!」とからかわれ続けた自分を女の子扱いしてもらえることに感動すらした。

そのうち社会人の恋人が出来た。
居場所が無かった私にとって隣に居て安心できた唯一の人であり、再び未来を見ることが出来るようになったきっかけの人でもある。
ひとまず高校は行っておけ、ということで、次の春から定時制の高校に通うことにした。
この人とはこの後色々あるが、感謝していることは多くある。

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