見出し画像

記憶の記録12

当時、情緒学級と名のついていた特別支援学級は、現在、自閉症・情緒障害学級という名になっているようだ。(学校の情報は下部に記載)
そこに見学に行き、「”学校”という場に行く」には良いのではないかと思った。通常の学級より抵抗が無かった。

元々、難聴や視覚障害、軽度の知的障害、自閉スペクトラム症などの脳機能障害、介護者を必要としない身体障害、ADHDなどの発達障害を持った子供たちを受け入れている学校だった。
通常の学級とは違い、情緒学級には20名程度が在籍していて、教諭が4名ついていた。出席は自由、来られそうな日はおいでというスタンスで、勉強は各自のペースに合わせて自主学習の形で進められ、教諭がフォローしてくれる。常に出席しているのは15名程度で、ほとんど来ない子もいた。

私と同じように通常の学級が肌に合わず不登校になった子や、障害を持つとされる個性あふれる子たちに初めて接し、世界が広がった。
”普通”という枠に入らないのは自分だけではないし、自分は自分のままでいいのかな、と思えた。

理解ある先生たちといろんな話をした。親より先生たちのほうが信頼できた。
お母さんみたいな包容力溢れる先生、THE体育会系の元気なねーちゃんみたいな先生、優しいお父さんみたいな繊細できめ細やかな先生、頼れる歳上の親戚のお兄さんみたいな先生。
どの先生も丁寧に向き合ってくれたし、とてもよくしてくださった。

いつの間にか姐御のようなポジションになって幅を利かせてしまっていて、今思い返すと他の子たちに申し訳なかったなと思う。
うるさい奴が来たな、と嫌だった子もいただろう。
でも、学校を再び”楽しい”と思えた1年と3ヶ月だった。

熊本市立湖東中学校 お世話になりました。
http://www.kumamoto-kmm.ed.jp/sch/j/kotojh/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?