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芹沢あさひ観察日記2 〜Straylight.run()編〜

前回の記事

そもそも「ストレイライトとはなんぞや?」ということで、先に自前の仮説を提出しておく。

「straylight」とは日本語で「迷光」のことで、ざっくり言うと「不必要な光の反射や散乱」を意味するらしい。

そんなことはどうでもよくて、まず主要メンバー3人のモチーフは『カラーパイ』にあると断言する。それぞれが何らかの利己的な欲求に突き動かされており、その利己性の差異を読み取っていくことが求められるストーリーであったことは、皆さんもご理解いただけるだろう。(詳細は悉若無氏のTwitterまでどうぞ)

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この図が、

スタンド式スポットライトを連想させることから、ユニット名に舞台照明としての「ライト」が含まれているのである。ここはひとまず確定事項と決めつけていい。

むしろ、本編を読み解く鍵は「ストレイ」の部分にこそあり、彼女らが実際のところ何に迷っているのかを仔細に見ていければ理想的かと思われる。

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さっそく専門用語で恐縮だが、
・芹沢あさひはグリクシス(青赤黒の3色、第1色は青)
・黛冬優子はアブザン(黒緑白の3色、第1色は黒)
・和泉愛依は不明(少なくとも黒ではなく、第1色は白か緑)

現状の理解はこのようになっている。
読み進めていくうちに、愛依ちゃんの色が見えてくれば幸運に思う。

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名前の由来について強いてコメントするならば、「芹沢」は「競技(せりわざ)」から取っていると思う。「あさひ」については、皆さんならどう解釈するだろうか。

「ええっ……!?」

前回、「グリクシスは『勝利』が至上目標である」と決めつけさせてもらった。

さっそくだが「試供品配りゲーム」が始まったとしよう。どうしたら勝つことができるだろうか? あるいは、負けなくて済むだろうか?

このシーンでは、企業側の意図が明確にされておらず、そのせいで冬優子とあさひの間に対立が生まれてしまったようだ。

あさひ「さっきちっちゃい子がたくさん来て、全部あげちゃったんすよね」
冬優子「ええっ……!?」
あさひ「お母さんとか、保育園の先生?…に、プレゼントするって言ってたっす! だから、サービスしたっすよ!」
冬優子「そうだったんだ。それはきっと喜んでくれてると思うけど……。でも……ちょっと、気を付けた方がいいかも……?」
あさひ「? なんでっすか? 欲しがってる人にあげるのが一番っすよね?」
冬優子「それはそうなんだけど。でも、同じ人にたくさんあげちゃったら、その分渡せる人が少なくなっちゃうでしょう? ふゆたちは、商品と、スポンサーの会社さんを効果的に広めるためにお仕事をしてるわけだから、そういうことも考えなくちゃいけないと思うの」
あさひ「なるほど…? そういうもんっすか…。わかったっす、気を付けるっす」

1話 FREEDOM

この時点で、冬優子の立場はあまりに明確である。

冬優子:より多く(の人に)配った方が良い

たくさんの人を幸せにしたい白の実践がわかりやすく表現されており、一方で圧倒的にわかりにくく未知数なあさひとの対照性が際立っている。
一つ言えることがあるとすれば、あさひの「欲しい人に全部あげちゃう」という態度は、冬優子の常識的な感覚からは外れていたようだ。

さて、グリクシス目線から改めてコメントをさせていただくと、我々は基本的に勝ち負けのあるゲームを遊んでいる。だから「今どんなゲームをやっているか」の把握が、とても大事になってくる。
「何が目標なのか」「ゲームが壊れない最低条件は何か」が明確でない会場に投げ込まれれば、当たり前だが勝手に推測するしかない。必要に応じて、検証するしかないこともあるだろう。

それに伴って、勘違いも起こるかもしれない。これは皆さんに覚えておいて欲しいのだが「数の大小(あるいは増減)は、わかりやすい勝敗の指標である」ということだ。数字は客観的であるから"誰か"にこちらの勝利を認めてもらいやすく、それゆえに様々に悪用できてしまう性質を持つ。俺がもし14歳まで若返ったら、生放送のアクティブ視聴者数1位を獲得して一瞬浮かれるくらいはする。
営業成績も、質よりは量のほうが評価しやすいと思う。(ただし経験人数1万2660人の校長に見られるように、常軌を逸したサイズ感はかえってギャグになる)

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