世にいる変態メンズ共に贈る
iPhoneの調子が悪い。
ここ2週間ずっとそうだ。
ずっと圏外。
やっと今日アップルショップに行ける。
圏外なんちゃらサポートで、無償で交換してくれるとのことを小耳に挟んでいた。
いや、正確には、5日くらい前にアップルストアへ既に行っているのだ。
そのときは、たまたまショップに着いたとき、運悪く(悪いことではないが)電波がピーンと4本立ってしまっていたのだ。悲しいことに。。
でも、2週間ずっと「圏外」だったのだ。
家の外で使えないことは愚か、電話が繋がらないのがなにより不便。
不便なんてものじゃない。支障きたしまくりだ。
アップルサポートの今までの問題一覧というページに、日付ごとずらっと同じ問題が表示されていたので、それを証拠に交換してもらえるだろうと思っていた。
が、しかし!!!!
今この段階で表示されていないと、修理も交換も行えないとのこと。
、、は?ふざけるな。
と。
こっちは、なかなかとりにくいアップルサポートの予約をなんとかとることができ、わざわざ電車に乗って足を運んでいるのだ。
これじゃあまるで、39度超えの高熱が何日か続いていて、インフルエンザと確信し病院にいったものの、その時はたまたま熱が下がっていて、インフルの検査も反応しない、まさにそんな状態。
なにかあってからじゃ遅いじゃないか。現に今仕事の連絡もとれなかったりして生活に支障をきたしている。
そういったことをやんわり申し出たものの、
この後お店の近くで待ってもらって、圏外の表示が出たらまた来ていただくか、また表示が出た際に日を改めてお越し下さい。
とのこと。
なんじゃそら。
というか、そんな平然とした顔でつらつら言葉を並べてきた女性店員に沸沸と怒りが沸いた。
原因がどこにあるか今の状態じゃわからないから、なにもできないと。
店員さん2人がかりでしっかり説明して頂き(皮肉)
なにも返す言葉がなくなりそのまま退散。
まあ確かに、原因不明のものを無償でホイホイ交換する訳にはいかないのだろう。
納得はできるようでできていないが。
そんなこんなで、また調子良く(良くはないが)圏外の日々に舞い戻った。
アップルサポートセンターも、なんとか予約がとれて、今回はラゾーナ川崎の中にあるカメラのキタムラの店舗へ向かった。
診断してもらうと、サポート対象に入っているとのことで、無償で交換して頂けた。
対応もよく、いい気分でお店を後に。
すぐ連絡しなければいけないことがあったので、ラゾーナ中央にある子供たちが遊ぶ広場の階段に座って携帯を設定し直していた。
真新しい状態のiPhoneはやや手強い。
バックアップしたデータを復元したり、アプリは取り直してサインインしたり、とやる事が多いのだ。
とりあえず、この場ではLINEだけ、、
と思い、LINEのアプリを取得。
サインインして、いくつか手続きをしていると、
「すみません。」
と、子連れ(3才くらい)のいかにも優しそうな、眼鏡をかけたお母さんが私に声をかけてきた。
なにかお店を探してる、、?
にしては日本語綺麗に話すし、顔もバリバリ日本人だし、まわりにも沢山人がいるのに何故わたしなのだろう、、?
その一瞬で、ぼんやりしていた頭をフル回転させる。
とりあえず「はい。」と返すと、
「警備員さんから伝言を預かってまして、、」
と。
、、え?
ここ座っちゃいけない場所だった?
いやでも、わたしの両サイドも間隔を開けて座っているし、なんならこの階段、ぐるっと大勢座っているよな、、。
警備員さんという言葉になぜかビクッとしながら「ん?」と平然を装った顔で返すと、
「ここ、ワンピースを着た女性が座っていると、盗撮の被害に遭うみたいなんです。」
と。
盗撮、、、?
え、、?
自分に馴染みのない言葉で、噛み砕くのに時間がかかったが、よくよく話を聞くと、私を見かけた警備員さんが男性で、声をかけずらかったとのこと。
それで、この優しそうなお母さんが、わたしに伝言リレーのバトンを繋いでくれたらしい。
「そんなことがあるんですね、、!」
と、驚いた顔で言うと、気をつけてくださいねと優しい笑顔を返してくれた。仲良さそうにその親子は去っていった。
確かに、この階段の前に小さなベンチがいくつかある。
そこに座っているのは男性陣だ。
みんながみんなそういう訳ではないと思うが、この話を聞いたあとだと、より疑い深く見てしまう。
じっとり、周りを見渡す。
、、、ん?
丁度私の前に座っている男。
私から正面に見ると、男性の側面がこちらを向いている。
男
T
私
このティーの文字のような構図。
体の向きを線で表すとこんな感じ。
(文字で説明するのは難しいので、どうか理解願います、、。)
携帯のカメラ側をこちらに向けて、目線は携帯のカメラと逆にあるので顔は見えない。
要するに、携帯の裏側(外カメラが付いている側)と、男性の後頭部がこっちを向いている状態。
明らかに可笑しくないか?
不自然にも程がある。
携帯は正面に構えるのが自然だろう。
自分の右や左にカメラを向ける時、
そんなの写真を撮る時くらいしか思い当たらない光景。
これは黒じゃないか、、?
そう思った矢先、パッと携帯を正面に向け、顔も画面を覗き込み、なにかを確認しているように見える。
まるで、しっかり盗撮できていたかの確認のよう。
その瞬間、想像してしまったのだ。
男性がこの後家に帰り、薄暗い部屋でこの動画を見る。拡大に拡大を重ね、私のスカートの中を覗き込み、汚らわしい行為をするその姿を。
うっと吐き気がして、すぐその場を去った。
駅に向かう中、多くの男性とすれ違ったけれど、全員気持ち悪く感じてしまったのだ。
帰りの電車の中で、考えた。
あの時、そのまま立ち去ってよかったのか?
もっとできる行動はあったのではないか?と。
勇敢にその男性のもとに行って、
「今、私を盗撮したでしょ!?今すぐその動画を消さないと警察に通報するわよ!!!」
と威勢よく啖呵をきるか。
でも、そうしたら、動画はすぐに消されるけど、その男に反省は生まれないのではないかと。
ネットで検索をしてみる。
"盗撮 訴える"
すると、
盗撮容疑で逮捕されたことが初めてで、常習性はないと判断されれば、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が、罰則として設定されています。
ただし、カメラやパソコン内に多数の盗撮の写真があった場合など「常習」と判断された場合には、2年以下の懲役または100万円以下の罰金に科せられる可能性があります。
と記されていた。
これじゃん。と。
もし、今日見つけた男が実際に盗撮していたら、法的手段をとったほうが賢かったなと。
と同時に、自分の無知さが怖くなった。
まだ24歳という認識だったが、立派な社会人だ。もう24歳という認識にシフトチェンジしていかなければならない と。
戦える舞台は用意されているのに、戦術を知らないで棄権する、そんな感じがした。
今日の一件で、また一つ学んだ。
もっともっと戦術を増やして、世にいる変態メンズ共から、被害を受ける女性たちを減らしていかないと、と心に誓った。