素人監督に1000人超えの来場者
旗揚げ公演に1000人のお客様が来てくださりました。今振り返れば2年前の6月10日。
何故、舞台経験もなく素人監督の僕がこの舞台を作る事ができたのか。今思うと、集客の仕方や運営の仕方、巻き込み方、リーダーとして、みたいなことを駆使してとか、セオリー通りにことを運んだとか、そうゆうことではなく、ただ単にやりたい!という気持ちがここにたどり着いたんだろうと感じております。いや、それだけではなく本当にたくさんの方に支えられて実現したのですが、その根本にある「やりたい!」が大切だったなという次第です。
何をみても、ん?となる子供時代。大人になってわかってきたのは、自分は周りに対して常にこうしたらもっとこうなるのに、なんでそんな事を?という視点で物事を見ている。ということ。常に周りに違和感を抱いていた。なので、舞台の実現化は僕がすごい能力があるからできたわけではなく、その違和感を整える作業をし続けたと言った方が近しいかもしれません。舞台監督やるんだ!と言えば、周りはみんな「え?」「何言ってんの?」「誰が?」「なんで?」「やったことあんの」「やめといた方がいいんじゃない?」などと、いろんな質問や疑問、心を折るような言葉を浴びせてくる。なかでもこの言葉、「大丈夫?」という言葉。この言葉が一番大丈夫じゃない笑 どうでしょうか?今横にいる仲間が「舞台作ろうと思うんだ!」と言ってきたら、あなたはなんとこたえますか?
あなたならできる!おもしろそう!私もやりたい!と、答える事ができるでしょうか?多くの人は、こうするべき、これやるならこれやっとかないと、経験がないから、そんなことよりこれを、みたいな固定概念に捉われたメッセージが出ますよね。僕は、やりたい!という言葉よりもそのメッセージに違和感を抱きます。また、そのメッセージを発したその人の背景を感じ、言葉を返したくなります。大人は子供達にいろんなことを伝え、成長のサポートをします。が、そのサポートが生き方を不自由にさせる枠を作っているように映ります。話を戻しますと、僕がセオリー通りに舞台を作ろうと思えば、学ぶべきことと経験すべきことを経てから舞台作りになるので、かなりの年月がかかると思いますが、2年前のこの舞台は約1年で作り上げています。さらにそこから新しい演目を作り、3回の公演を行なってきました。今、また新しい演目を作成しておりますが、コロナの影響もあり、公演は少し先になりそうです。
今この時代だからこその生き方。過去のルールに縛られ、こうあるべき、こうするべき、という言葉に負けない生き方。先に生まれた人が偉いわけでもなく、大人が正しいわけでもない。社会貢献活動も大好きでかっこいいなと思うけど、それらをやる人の言葉が正しいわけでもない。有名人は人気があるから同時に信用してしまうふしがあるけど、同じ人間で、その職業を頑張ってる人なだけで、テレビに出る人がすごいわけでもなんでもない。一つ一つ紐解いていけば、世の中なんでもないことだらけ。やりたいこと、生きたい生き方を今は選択できる時代です。
磯部 宗潤