楽曲の展開の感じ方は人によって異なる
今日、動画を倍速で鑑賞して、堂々と周囲に
「あれよかったよねー。」と感想を語るような
生活スタイルになってしまったとか。
凄まじいですね。私には到底できない芸当です。
超早食いしたご飯の味。思い出せます?
この私の閉口ぶりは、感覚的にそれに近いのではないかと思う。
全然、美味くねえよっ! 笑
他にも似たような事象ですと、、、
小説を3列一気に読むアレ。速読でしたっけ。
これもなかなか難しくてできません 笑
もう諦めて、ゆったりと読むことにしました。
その代わり、内容はじっくり咬んで飲み込むことができますけどね。
時間の芸術といえば、音楽と映像。
私達、創作者・表現者は、この時間をうまく利用して
リスナー・視聴者の体感時間を操るのも醍醐味の一つであると考えてます。
例えば、押井守監督の映画やフランスの映画特有に存在する
「間」のシーンってありますよね。
主人公とヒロインがお互いに向き合って10秒ほど無言のままのシーン
あのようなシーンでは、この時間こそ重要で。
お互いに何を考えているのだろう。次の行動はどうするのか?
と視聴者側が思索を巡らす最高のシーンだと思うのです。
後ろを振り返って対象の元から去るのか。
右手に持っている銃を対象に向けるのか。
発言するのか。どうするのか。
視聴者も固唾を飲んで緊張したり、同調して考え込んだり。
それを倍速ですっ飛ばしてしまうとか!!
何が面白いのでしょう?
そんな鑑賞しかできないなら、他の用事を済ませてから
ゆっくり没頭したいものです。
で、前置き長くなりましたが、主題へ ↓↓↓
音楽の制作も、ただただノリのような波形で
始まりから終わりまでぶっ飛ばしていくパターンもありますが
やはり、それだけでは中弛みが必ず発生します。
もしくは、疲れる。
そのため、音楽でも何かしらの間を置きます。
奏でる楽器が少なくなるか、旋律がおとなしくなるか
盛り上がりを中程度に落とすか、全てのテンションを下げるか
そして、次の機会をうかがう
また盛り上げるのか、そのまま終わるのか。
最近感じたことですが、
リスナーさんの感想の中に「ここの展開はもっと聴きたかった」という
ご意見をよく見聞きするようになりました。
私の場合は、基本的に16小節で何かしら変化を加える形を採用しています。
もちろん、その不意をついて4小節で早めに切り上げたり
32小節にして焦らしたりすることも多用していますので
16小節は、あくまでも基本というだけですね。
その16小節でも、足りない、もっと聴きたいというご意見でした。
特に、海外からのリスナーさんのご意見ですが、
むこうさまはもっと時間の流れがゆったりなんでしょうね。
日本人ですと16小節でも
若い子は飽きてしまうようなタイム感のような気がします。
この意見を参考にして考えると、
我々はやはりそれら国民性も考えて狙って発信しないと
対象の方たちを燻らせて、せっかく気に入ってもらえたかもしれない
機会の損失となってしまいますね。
実際、海外のクラブで流れるような楽曲は
展開がすごくゆったりしています。
それこそ32小節展開が多いように見受けられる。
ただ、あれは、踊っていることもあったり、海外ではドラッグが盛んで
それらで酩酊して効きを楽しんでいることもあったりするから
あの長さだろうなとも思ってはいますが。
創作サイドとしては、どこに発信するのか
そして、いかに彼らの体感時間を操るのか
ここに重きをおくべきで。
今回の、展開から次の展開までの間隔については
今後の活動に対してとても重要な要素とも言えます。
私は海外リスナーがお客様の主体ですので
分母の多さからいっても
彼らを考えて戦略を練ります。
対象の体感時間を操るという話
ようするに楽しい時間と思わせる。
楽しいことは時間の流れが速い。その生理現象です。
1時間のライブ。これがキモですね。
それはライブハウスやクラブでも、
ストリーミングライブでも構いませんが、
この1時間を「えー!もう終わり!?もっと聴きたい!アンコール!」と
お相手様が社交辞令ではなく
本当に思わせられるような時間の稼ぎ方ができれば
一人前かなと私は考えてます。
もちろん、公演中に途中で去る人も一定数いますが
大半は「もっとやれ」側の人が残ってくれますので、
途中で去る人なんてどうでもいいです。
「またのご縁をお待ちしております。さいなら」でいいです。
全てを満足させられる創作者、表現者はいません。
であれば、失うと損失が多い側を大事にするのが冷静な判断です。
100の好評がある中、1の文句があったことで、
一気にモチベーションを落とすような繊細な方に言いたい。
100人から♥をもらってるんだから
1なんか無視しろと。
出力する以上、誰かに聴いてもらいたい。みんな同じ。私も同じ。
その分母が多ければ多いほど、やり甲斐に繋がるのも同じ。
お客がたった一人でも、壇上にいる側の責務として
一人のために最高のパフォーマンスをするのも、みんな同じ。
最適な行動をとってお互いに満喫した創作・表現ライフを送りましょう♪
最後は話の流れで主題からそれましたが、本記事は以上です。
いつも読んでくれてありがとう♪
ソウジュ拝
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