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0316「初めての中国スーパーリーグ」

上海に来て早くも2週間ほど経とうとしている。こちらに来てからは日本にいた頃より規則正しい生活をしていて、朝ちゃんと起きて朝食を食べ、昼、夜も決まった時間に食事を取って決まった時間に帰宅している。この毎日のルーティンの中に日記を書く時間を入れ込みたいものの、なにせ海外生活を始めたにも関わらず英語も中国語も全くもって今ひとつなので今は少しでも時間があれば語学に充てたい気持ちが強く、日記は週一に成り下がってしまっている。(もはやそれを日記と呼べるのかも怪しいが)

さて、前回の日記では上海では毎週サッカー観られるのでは的なことを書いたものの上海上港と上海申花は当面同じ週末にホームゲームを迎えることが分かり、今週はお預けを食らっている。その後は(おそらく)インターナショナルマッチウィークの関係で試合がなく、しばらく現地観戦はできなさそうだ。

今日の日記は先週観戦に行ってみた上海申花vs河北華夏の様子をまとめてみたいと思う。前回の日記では上海上港と上海申花どちらも行こうという意気込みを見せたものの、上海上港の試合のあった土曜の夜に、同じく駐在でこちらに来ている夫婦から晩御飯に誘われたこともありそちらを優先した。結果としては上海上港の試合の方がスコア的に面白そうだったので少し後悔しつつ、駐在仲間の関係値には変えられないと自分を納得させている。

さて、ここからは3月10日(日)のお話。上海申花のホームスタジアムは上海虹口足球場で最寄駅は地下鉄の3号線と8号線が乗り入れる虹口足球場駅。19:35キックオフの試合に向けて2時間以上前には地下鉄に乗っていたが上海申花のチームカラーである青のグッズを身につけたサポーターたちがたくさん乗っているので彼らの流れに乗って行った。どうやら3番出口から出ると良いらしい。

地上に出るとスタジアムとそれに続く歩道橋が見えたのでとりあえず上ってみたが、この歩道橋はなんと途中の地下鉄駅部分で封鎖されていた。歩道橋の上から見渡すとスタジアム側へ渡る横断歩道が見えたので地上まで降りて素直に横断歩道からスタジアムへ向かう。

スタジアムの敷地に入るとすぐにチケット売り場らしきカウンターが見えた。先にチケットを購入しようとしているおじさんたちがいたので覗き込んでみる。どうやらいくつかの席種は売り切れているようだ。自分の番が来たので受付のお姉さんにチケットが欲しそうなそぶりをしてみるとスタジアムの簡易的な見取り図とそれに値段と思われる数字が書かれた図を見せてくれた。基本的に選択肢は200元のバックスタンドアッパーもしくは260元のメインスタンドアッパーのみだった気がする。バックスタンドアッパーのチケットを購入した。

チケットを見ると4号から入場して退場は2号(3号の表記も見えるがよく分からない)のような感じの漢字が見える。なんとなく入場ゲートと退場ゲートが違うことを把握した。逆時計回り的な文字も確認できるものの細かいことは気にしない。

4号の階段付近に行ってみると確かにちらほら人が集まってきているがまだ開場していないようで階段を上る人は見当たらない。暇を持て余してふらふらしていると小さ目のコートに人が集まっているのを見つけた。それなりに人が集まっていたしスタジアムの隣のコートなのでユースチームやメンバー外の選手が練習でもしているのかと思いきや、見てみると自分が入ってもそれなりにやれそうなレベルの試合だった。地元の同好会チームとかだろうか。

そうこうしているうちに開場の時間を迎えたらしく階段が解放された。時間はキックオフから1時間20分前の18:15。階段のふもとでチケットの確認、QRコードの読み取りが行われる。意外とスムーズ。

階段を上り切ったところで今度は金属探知ゲートと警備員の金属探知機によるチェック。ただしこのエリアはゲート(とおそらく金属探知機)の警報音が鳴りまくっていて正直意味があるのか分からない...

このエリアを抜けるとコンコースに出る。コンコースでは飲み物が売っていたり、オフィシャルグッズショップがあったりする。一応上海にお世話になるので上海のチームを応援しよう、グッズの一つでも身につけようということでショップに入る。タオルマフラーやレプリカシャツなどなかなか品揃えが充実していて、値段はJリーグより少し安く感じる。型落ちのタオルマフラーやシャツも平気で売っていてお国柄を感じる。ターゲットをタオルマフラーに絞ってその中で若干高いもののデザインがオシャレだと思ったマフラーを購入。次は席へ向かう。

チケットによると席は11台上とのことなのでコンコースを歩いてそれっぽいゲートへ向かう。この上海虹口足球場は1999年完成ということで、決して新しくはないものの、同じ頃建てられた今の日産スタジアムと比べても随分年季が入っているように見える。スタジアムに限ったことではないが上海の建物はどれもくすんで見えたり、デザイン的に最近建てられていそうなのに材質的に古そうに見えたりする。これは空気が汚いことと関係しているのだろうか。メンテナンスのモチベーションが低いのか。とにかくお世辞にも綺麗とは言えないスタジアムである。

11台の文字が見えたので階段を上ってアッパーエリアへ向かう。階段の途中に中途半端に開かれた鉄格子の伸縮フェンスがあって本当にここで良いのかと思いながらそれを突破して進むと最後の荷物チェック。警備員にポケットからカバンの奥底までしっかりチェックされる。ここは厳重な雰囲気がしたので写真はなし。ペットボトルの水とはここでお別れしなければいけないということだったのでその場で全て飲んだ。

スタジアム内に足を踏み入れるとなかなかの傾斜かつサッカー専用ということで眺めはかなり良い。アッパー席は慣れていないので手すりを超えて落ちそうな少し怖い感覚になる。

チケットに書いてあった席を見つける。事前の情報通りやはり席はかなり汚い。何かメロンのタネ的なものがついている。タオルを持ってきていたので軽く拭いた後、タオルを敷いて席についた。

席について落ち着いたところで先ほど購入したタオルマフラーを準備。価格は88元で日本円だと1,500円くらいかと思うが、なかなかしっかりした作りでタオルマフラーというよりもはや普通のマフラーに近かった。この日は雨が降ったりやんだりでかつナイトゲームだったこともあり、結構寒かったのでこれはなかなか助かった。

いよいよ観戦準備完了だが、そこそこ長くなったので今日の日記はここまでにして、試合の内容や試合中のスタジアムの雰囲気については次回書くことにする。

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