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VRChat上で毎週カードゲームのイベントを半年以上開いてみて思うこと

こんにちは。たわしと申します。

VRChat、今滅茶苦茶流行ってますね。
ある配信者さんのyoutubeではVRChatの動画が数百万再生を連発していて、その影響もあってかVRChat全体が大きく盛り上がっているのを感じます。

自分は去年の10月にVRChatを始めて、12月からはVRChat内で毎週イベントを主催しています。
今回は自分がイベントで何をやってきたのかとか、VRChatを続けて気付いたことなんかを書いていきます。始めて1年とかちょうどいいタイミングで書こうと思ってましたが、折角今VRChatの注目度が上がってるので書いちゃいましょう。


どんなイベントか

VRChatに無数にあるワールドの一つ、『VRガンナガン』というカードゲームで遊べるゲームワールドで、毎週日曜に初心者体験会と1グループ最大8人制のミニ大会、最近は火曜にカジュアルフリー対戦会を開催しています。

イベントを始めてから半年以上経過しましたが、毎週安定して多くの方に参加いただき、おかげさまでGroupの人数は600人を越えました。

Groupの運用方針が違うので単純比較に意味はあまりないですが、今では非公式ながら公式Groupよりも多くの人に参加してもらえています。これは誇り。

ワールドやイベントの雰囲気や伝わる1分半の動画があるので良かったら見てってください。

何故イベントを始めたのか

ゲームは友達を作りやすい

自分がVRChatを始めて真っ先に感じたこと。知らない人たちとどうコミュニケーションを取ればいいかわからない。

一番最初のコミュニケーションが一番難しいVRChatですが、その点ゲームが遊べるワールドは交流のきっかけ作りに向いています。

ガンナガンのワールドに行けば対戦相手を探している相手と出会える。
初対面の相手であっても、とりあえず一言対戦に誘えばあとは流れでなんとかなる。
そして同じゲームで遊べば、少なくとも一つは共通の話題が出来る。

つまり自分がVRChat楽しむためにはゲームの存在が必要不可欠!
自分は幅広くゲームを遊ぶより一つのゲームをやり込む方が好きなタイプ。
ガンナガン自体も滅茶苦茶面白いし、折角なら流行ってほしい。
そしてこのゲームが流行れば自分と同じような人たちが集まってくるはず。
まずはこのゲームを中心にVRChatを楽しむことにしました。

対戦ゲームは対戦相手がいないと遊べない

自分は、対戦ゲームはコミュニティの存在が必要不可欠だと思っています。

仲間内で遊ぶだけでは、ほとんどの場合近いうちにグループ内で飽きが来ます。
対戦相手と自動マッチングするゲームでもないので、ガンナガンを遊ぶことを目的とした場は必要になってきます。

当時はガンナガンのワールドも公開されたばかりで話題性もありましたが、日夜様々な魅力的なワールドが公開されているVRChat、誰かが何もしなければ埋もれてしまうでしょう。

しかし一過性の流行りだけで終わらすにはあまりに勿体ないクオリティのワールド。
自分たちがこの先ゲームを楽しく遊ぶ為には、プレイヤーたちでそのゲームを盛り上げ、プレイ人口を確保していかなければなりません。

たとえ大企業の出す有名なゲームであっても、大昔に発売したマイナーゲームであっても、コミュニティの人間の熱量によってコンテンツの魅力や寿命は大きく変化します。変化する様を自分はこれまでに何度も見てきました。

VR×ゲームコミュニティの可能性

VRChatのワールドやイベントを見て確信したこと、VRChatの世界はゲームコミュニティとあまりにも相性が良すぎる。

自分はゲームのオフラインイベントが好きです。

周りには自分と同じゲームが好きな人しかいない空間で、あれやこれや言いながら対戦に興じる体験。
お互いがリアルタイムでコミュニケーションを取りながら戦えるのはオンラインで淡々とランダムマッチを回すよりも圧倒的に効率よく知識が身についいて、メキメキと強くなれる実感が気持ちいい。

そして自分や周りが、自分の好きなゲームで楽しんでいる、悔しがっている、喜んでいる様子を直に体感出来る。これが本当に面白い。

オフラインの大会もゲームが面白ければ面白いのは間違いないんですが、それでもオフ大会の熱気や体験の再現は不可能で、総じてオフラインの場というのはゲームコミュニティを作る上で非常に向いてます。

VRChatでは家から一歩も出ることなく、距離も時間も遠征資金も一切無視して誰もが気軽にオフラインイベントと同じ体験が出来る。
イベントを開くにしても会場の予約、準備、会場費代の徴収など面倒なことを考える必要が一切ない。

イベントが開きやすすぎるし、参加しやすすぎる!!!!!!!!

他のオフラインイベントが好きな人たちにこの感動を知ってほしい。本当に本当に凄い。

こんな環境でカードゲームを遊べたらどう考えても面白いに決まっている。改めてガンナガンを一過性の流行りだけで終わらすわけにはいかなくなりました。

ゲームコミュニティを作ろう

という訳でゲームコミュニティを作ります。
ゲームコミュニティを発展させるためには何が必要でしょうか?

色々あると思いますが、最も基本的な部分として『プレイヤーが遊ぶ機会』『新規が入る為の入り口』この二つを維持することは非常に効果的だと考えています。

プレイヤーが遊ぶ機会を作る上でやったのは『毎週開催の定期大会』『Public対戦文化の定着』です。

定期大会をやろう

対戦、交流、ゲームを遊ぶ上での目標、どれを考える上でもやはり大会は有用です。大きい大会も面白いですが、まずはプレイヤーが継続して遊べる場所が欲しい。
ゲームは遊ばなくなるとモチベーションも下がるので、出来れば毎週やりたい。

定期大会は最強を決める為のというよりも、遊ぶための場、交流のきっかけとしての役割を持たせたいのでトーナメントではなく、勝っても負けても3戦遊べるスイスドローに。
インスタンスが分かれたら各インスタンスごとに優勝者を出す方針にし、なおかつ毎週開催でも続けられるコストのイベントを目指しました。

Publicで遊ぼう

流石に毎日イベントは大変なのでやりたくない。でもガンナガンは毎日遊びたい。ふらっとワールドに入って即誰かと対戦したい。Publicで遊ぼう。

まず、ワールドがカードショップやゲームセンターのような役割になるのでガンナガンのような1vs1の対戦ゲームとPublicの相性はとてもいいです。
知らない相手でも遊びやすいですし、1vs1なので知らない集団の輪に入る心的ハードルも少なく遊べます。

最初は人が少なくても、インスタンスを開いていれば誰かが遊びにやってきて、人が集まれば更に人が集まる。
今では平日夜に初心者から上級者まで幅広い層がPublicで遊んでいます。

これに関しては自分がやった、というよりもガンナガンのコミュニティ全体にそういう流れが生まれたのが幸運だったかなと思います。

インスタンス人数が見れるPublicは、盛り上がっている様子を外に発信することにも繋がり、結果として新規プレイヤーの入り口を広げる要因の一つになります。
ガンナガン特有のPublicの問題として、『Gan』で検索して来たであろう海外の子供たちがしばしば荒らしとして現れる点などがありますが、それを加味してもPublicが盛り上がっていることの価値は高いと思っています。

新規プレイヤーを毎週沢山増やそう

大会以外にも毎週初心者体験会を開催しています。
大会と合わせて1日だいたい4時間の稼働ですが、その価値は大いにあります。

対戦ゲームは基本的に、近い実力の相手と遊ぶのが一番楽しいもの。
コミュニティに入ってくる新規プレイヤーが少ないと同等に対戦できる相手が限られてしまいます。
そうして新規プレイヤーが去り、中上級者しか残らないと今度は中級者が勝てなくなる。負の循環です。

新規が入り続ければ新規同士でいい勝負になるのは勿論、中級者や復帰層も楽しめ、新規にとっても中級者に勝つことが丁度いい目標になる。
そうして育った新規プレイヤーが上級者のライバルとして出てくれば、上級者のモチベーションも向上する。いいこと尽くし。

新規プレイヤーをコミュニティが獲得するのって本来とても難しいんです。
面白いもので既に溢れているこの世の中で、誰かに好きなものを勧めても大抵の場合は既に別のコンテンツにハマっていることでしょう。

VRChatの世界にはやりたいことを探しているユーザーが多く、コミュニティとの距離も近い。コミュニティへの入り口を広く作りやすく、ここもゲームコミュニティとVRChatの相性の良さを感じます。

薪をくべ続けよう

コミュニティ運営は長距離走だと思っています。
アプデの止まった対戦ゲームの寿命は、あとはコミュニティの熱量次第で決まってしまうことがしばしばあるからです。

とはいえこれはコミュニティ全体の話。自分が辞めたからといってコンテンツが死ぬなんてことは全く思っていないです。逆に薪をくべる人が増えれば増えるほどコミュニティはとんでもないことになっていく可能性があります。楽しみですね。

これまでの活動を振り返って

正直、VRChatとゲームコミュニティの相性が凄すぎて特に大きく頭を悩ませることなく順調にここまで来れたと思います。
最近はVRChatのブームもあり、VRChat全体が新規ユーザーで溢れかえっていますが、それまでにある程度コミュニティの土壌を整えられたのは良かったです。

毎週開催の定期イベント以外にも、大きい大会や他団体との合同企画とかも好きなので今後そういうのにも挑戦したいですね。

今後ともガンナガン同好会をよろしくお願いします。


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