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〜私の咀嚼した「枝D」論〜

今、「枝D」なる独自の守備理論を実践中です。

枝Dとは、

ボールを確実に奪い、ゴールを目指す。そのための7つの規準。名づけて「規準セブン」

足下にボールを残すための3つの規準と守備の2つの規準。さらに、奪ってからの攻撃の2つの規準。

今まで、

「ボールに厳しく行け!」
「セカンドDFはファーストDFのボールの周辺状況を見て、カバーかインターセプトのポジショニングを微調整し続けよう!」

という、オーソドックスなチャレンジ&カバーをごく当たり前に指導してきた私にとって

枝Dの規準1番
「ボールに行かない」は

「えっ?ボールに行かないってどういう事?
 
と、いきなり常識を揺さぶられました。

まあ、今までの使ってきた言葉で言うなら

「ボールに食いつき過ぎない」

しかし、プレスが甘いと相手に制限がかからず、相手の攻撃の優勢が続きます。

しかし、厳しく行かせると、結果食いつき過ぎて、ワンタッチのドリブルで剥がされたりして、結果怖がって寄せが甘くなりがちな選手が多かった。(中学生年代)ここが今まで厳しい守備を構築しようとした際のネックだったのです。

枝Dによれば、
とにかくボールに集中する意識こそ守備でボールを奪えない元凶と捉え、
「ボールに行かない」
を繰り返し、意識の変換を求めます。

また、守備の2つの規準として
①ナンバリング

 三角形+1構築前に奪いに行かない

 番号に沿った役割を守る

  1番 誘導&プレス
  2番 遮断&カット
  3番 門番&カット
  4番 三角形のカバー&カット
  0番 桐谷&プレスバック(サッカーのみ)

②圧縮(三角形の内側でとる)
  圧縮は番号の小から大。大は我慢。後にと   る  
  可能性を優先する

を挙げています。



ここで目から鱗だったのは枝Dの規準2番

「進行方向から面で迎えつ」

これが、かなり効果的なんです!

特に相手の利き足方向から面で迎え打つと、かなりの確率でスローダウンし、守備網に入る前にノッキングを起こす事も少なくありません。この時に進行方向の先に、足のインサイド面でコースを塞ぐと、逆足に持ち替えます。

この時に、逆足は利き足よりも攻撃力が落ちる事が多く、ここで誘導&プレスする事で、次のパスコースが三角形の内側に誘導される事で圧縮をかけ、1番から4番迄の何処かで奪いきるのです。

選手達に枝Dを指導し始めてから、明らかに守備に連動と厳しさが生まれました。

さらに、攻撃側のパスorドリブル(シュート)の判断が速くなるという攻撃面の向上に繋がりました。

また、自分が実際にプレイヤーとして、サイドバックのポジションで枝Dを試行錯誤している中での気づきもあります。

相手が中央から攻撃を仕掛けてきている時には、主にボランチを1番とした時の2番3番のサイドバック、センターバックと4番のG Kによる三角形の構築。

プレイヤーは思った以上にボールに行きがちになりやすい事。

三角形の中でとる意識よりも、2番(3番)は1番のカバーの意識がどうしても強くなりがち。

圧縮の時系列が無視され、後ろが慌てて(はしゃいで)2人いっぺんに剥がされたり。

つまり、同じ景色で守備をしていない。

即席チーム故の難しさもありますが、ボールへの行き方、パスコースの消し方(自分の背後のパスコースの感知など)という言葉なら、枝Dを共有してない、今回のチームでも、枝D的な奪いきる守備ができるのでは?

そんな実験をしてみようと思います。

後、守備の規準のナンバリングで、ボールを挟んで
プラス方向にいる0番のプレスバックと合わせて、−①番−②番、−③番、−④番も合わせた8人も時系列と高さを意識したら、より奪えるのと、奪った後の攻撃がより確実になるだろうと感じました。この気づきは、明後日の中学生の試合の中でアドバイスしていこうと思います。

普段指導枝Dを指導している中学生のチームでは、「1番桐谷」「4番空間病」というだけで、選手達ははっとして、ボールに向いていた意識から、自分の周りの状況を把握して的確なポジショニングを取ろうと微調整を始めます。

攻撃時のサポートも枝Dで奪った時には、圧縮していても、基本トライアングルが形成されているため、一二歩の微調整、又は微調整なしで、パスが相手のラインを超えていく事が少なくありません。

しかし、枝Dを共有してない今回のチームでは、奪った後のバランスが悪く、再び、相手に捕まったりすることが少なくありませんでした。

ここでもし、岡田メソッドのサポートの原則を「型」として幼少期から学んでいたら、サポートの際に例えば、「何番のサポート!」というだけでサポートの質が変わるのではないか?

そんな事も感じました。

サポートの際に、ボールホルダーの状況に関係なく、ただ寄ってしまったりした時の修正で(これも広い意味で、枝Dでいうところのボールに意識が行き過ぎる例の一つではないか。その弊害だと私は感じています。)
単発で、
「ボールから離れろ!」というコーチングの繰り返しで、ボールホルダーの状況による、サポートの高さ、距離なんかは、岡田メソッドのような型を叩き込まれていたら、
「今何番のサポート?」
といかけるだけで、複数の高さで、アクションが連動するのではないか?

そんな事を感じました。

私なりに咀嚼した現時点での枝D論でした。

ただ、最後に主張したのは、枝Dは可能性を優先するという事。

別に枝Dでなくても、奪える可能性をそれぞれが考え、要するに、奪い切って確実にゴールを目指せる可能性がある方法を選択し続ければ良い。

そんな寛容な姿勢も枝Dから感じた次第です。

ボールを一生懸命奪おうとするとそれを逆手に取られるリスクや、ボールに振り回される守備に陥っていた私の指導していたチームの守備が、一試合の中で、どんなに格上チームであっても連動して奪い、奪ってから、流れるようにゴール前に全体が進むシーンが見られるようになったこと。結果、ほぼ毎試合得点。点差が開いても、同じテンションめ淡々と奪う機会=攻撃の機会を伺い続けられるようになった一因は枝Dにあると私は感じています。

図解が少ないので、YouTubeので「枝D」関連動画も合わせて見ると、イメージが使いやすいかもしれません。


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そい@心の根っこを育む小説家(先生)/小説『タペストリー』出版!/毎日投稿900日
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