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不登校は99%解決する!|コンプリメントとポリヴェーカル理論
ある日突然、子どもが不登校に。どうして良いかわからず途方にくれる・・・。
カウンセラーや医師と面談をして、多少心が軽くなるも、根本的な解決には向かわない。
そんな保護者に知ってもらいたいのが、
「不登校は1日3分の働きかけで99%解決する」で紹介されている
「コンプリメント」の考え方と第3の交感神経のはたらきを解説している「ポリヴェーカル理論」です。
✔️ポイント
◾️不登校の原因は、子どもの心のコップの自信の水が枯れていること。
◾️子ども自身の良さに気づかせる言葉かけ=コンプリメントによって子どもの心のコップに自信の水が溜まると子どもは自ら行動し不登校は解消する。
◾️心のコップに自信の水を注ぐことは、心の安心・安全を強化し、ポリヴェーカル理論における腹側迷走神経の働きを活発にし、ストレスを正常に処理できるようになる。
ポリヴェーカル理論も「不登校は1日3分の働きかけで99%解決する」の本を知ったのも珈琲タイムさんのこちらの記事がきっかけなのです。
不登校を解消するポイントはコンプリメント
珈琲タイムさんのおかげで、森田直樹氏の「不登校は1日3分の働きかけで99%解決する」を知り、不登校を解消するポイントがわかりました。
そのポイントは
コンプリメントにあります。
コンプリメントとは
子どもの自身の良さに気づかせる言葉かけ
のことです。
不登校状態の子どもは、「心のコップの水」が枯れている。
だから、コンプリメントによって心に自信の水を満たしてやる。
また、コンプリメントによってコップの器自体を大きくする。
という大変明確なコンセプトがあり、このこのコンセプトに基づく実践によって多くの不登校が回復した事例に説得力があります。
私自身も悩んでいた不登校に対する具体的な方策を学ぶことができました。
さらに、珈琲タイムさんの記事の中で紹介されている「ポリヴェーカル理論」なるものに触れ、不登校問題に限らず、子どもへの健全な発達には、自律神経の働きも大事であることがわかりました。
ポリヴェーカル理論とは?
ポリヴェーカル理論について、ネットで調べたものの、私の読解力では今ひとつふに落ちませんでした。
そんな時にタルイタケシさんが、ポリヴェーカル理論について、タイムリーな読書解説をしてくださいました。
タルイさんは週に1度読書紹介をしています。これが、
わかる
面白い
心に響く!
3拍子揃った読書紹介で、いつも楽しみにしています。このお勧めで本を買うことも度々あります。
【ポリヴェーガル理論】
端的に3つにまとめています。
◾️自立神経には『交感神経』と『腹側迷走神経』と『背側迷走神経』の3つがある
(タルイさんの記事より)
◾️自律神経は意思とは無関係に身体の状態を調整している
◾️トラウマが多いと周囲を危険と感じることが多く「闘うか・逃げるか」「シャットダウン」になり自律神経のバランスを崩しやすい
ポリヴェーガル理論の「ポリ」とは「複数」の「ヴェーガル」とは「迷走神経の」のことです。
日本語だと「多重迷走神経理論」となります。
アメリカ・イリノイ大学名誉教授である
ステファン・W・ポージェス博士が唱えた新しい自律神経(交感神経・副交感神経)の考え方です。
自律神経は意思とは無関係に自動的に身体の状態を調整している
さらに肝となることをタルイさんは指摘しています。
自律神経は意思とは無関係に自動的に身体の状態を調整しています。
これはどういうことかというと、
受けたストレスを調整するために意思とは無関係に自律神経が自動的に体を調節しているということです。
ですから、不登校の子どもにいくら「学校へ行くように!」と諭したところで、自律神経が自動的に調節していることなので、そのようなアプローチは理にかなってはいないのです。
3つのストレス処理経路
ポリヴェーカル理論によると、ストレスの処理には、次の3つのパターンがあります。
(以下の図は全てタルイさんの記事からのものです)
【ストレスが処理できている正常な状態】
嫌いな人にも、笑顔で挨拶できるのがこの状態です。
嫌いな人にストレスは受けるものの、安定した友人関係や家族とのつながりの中でストレスが緩和されてい状態です。
実は腹側迷走神経が緩やかにブレーキをかけている状態なのです。
実際にストレスがゼロなのはありえないのですが、それを感じていない状態がこの状態と言えます。
【ストレスが処理し切れなくなりそうな危険な状態】
嫌な人には、キレてしまうなど攻撃的な態度をとるか、逆に逃げるか。
そうやって自分を守ろうとしている危険な状態です。
時々、お腹が痛いといって、学校を休みがちになり始めた子どもが、
「熱がないのだから学校へ行きなさい!」と親に言われて、反抗的な態度を取るのはこの状態だと考えられます。
なんか最近イライラする!
そう思い当たる人も、この状態かもしれません。
【ストレスオーバーで心が折れた状態】
朝、布団から出られない。学校に行こうとすると足が空くんで動けない。
不登校の子どもの状態がまさにこれです。
ストレスの処理が追いつかないため、交感神経がシャットダウンし、背側迷走神経が急ブレーキをかけている状態です。
全く何をする気も起こらない。
そうやって自分を守ろうとしているのです。
正常な状態(腹側迷走神経が働きやすくなる)に必要な環境
正常な状態を保つためには、腹側迷走神経の働きが不可欠です。
この腹側迷走神経は社会的なつながりで育まれる神経とも言われています。
タルイさんは以下のように述べています。
人と「安心安全」に「絆」でつながれる環境です。
友情でつながる友達とか
愛情でつながる恋人とか
そういった関係が苦手でも
共通の趣味とか目的でつながる「仲間」でも
いいかもしれません。
このような環境で育つと
結果、心のコップも大きなものとなり、自信の水も並々と満たされている子どもに育つのではないでしょうか。
そうなれば、不登校にはならない。
しかし、不登校になってからでも、コンプリメントを行うことで、心理的な安心・安全は改善され、ストレスの処理を正常に行えるようになる。
これが、1日3分の働きかけで99%の不登校が解決している真相だと理解しています。
まとめ
不登校は99%解決する理由とそれを強化するポリヴェーカル理論についてまとめました。
◾️不登校の原因は、子どもの心のコップの自信の水が枯れていること。
◾️子ども自身の良さに気づかせる言葉かけ=コンプリメントによって子どもの心のコップに自信の水が溜まると子どもは自ら行動し不登校は解決する。
◾️心のコップに自信の水を注ぐことは、心の安心・安全を強化し、ポリヴェーカル理論における腹側迷走神経の働きを活発にし、ストレスを正常に処理できるようになる。
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