気がつけば2021年度になっていた話
ふとスマホを見ると日時は2021年4月19日。もう4月も後半に突入している。例年よりも早く春の訪れを告げ、満開の桜は知らないうちに雨風と共に散っていた。
時間の流れと経過が早すぎる。自分だけ時の流れに置いていかれているような感覚さえする。
本来なら、僕はこの3月で大学院を卒業することができた。むしろ、そうするつもりだったしそうしたかった。大学院生として学校に所属することのメリットは計り知れないほどたくさんあるけど、やっぱり組織の一員である以上多少の縛りは受ける。
この先、進学しないことを決心した身としてはあと一年、肩身の狭い思いをしないといけない。
「僕はスラッシュワーカーになります」なんてとてもじゃないけど言えない。言ったとしても間違いなく「?」なリアクションをされるし、変な目で見られる。それを恐れていることは全くないし、何を言われても痛くも痒くもないけど、自分だけ完全に浮いている空間にいなければならないのは結構心苦しい。
スラッシュワーカーのほうも絶賛発展途上の段階で今が一番壁が分厚く背が高い。一難去ってまた一難ってやつだ。ある程度の覚悟はしていたけど、実際にその場に遭遇すればすぐに解決の糸口が見つかるわけでもないので忍耐力が必要だ。
でも自分の現状に耳を傾けてくれたり、親身になって相談に乗ってくれる人たちのおかげでなんとかここまで来れている。
物事がうまく運んでいる時はあまり感じられないけど、こういう少し辛い時に親友や仲のよい人、自分と似たような境遇にいる人の存在が心強い。
「自分は一人でやっていくんだ」と偉そうな口を叩いていたけど、メンタルの弱い自分には到底無理なことだったとようやく気がついた。
オンラインでのコミュニケーションが当たり前になっていた一年だからこそ、オフラインの大切さに気付けたし、自分の周りの存在の温かさを改めて実感することができた。
来年、大学院を卒業して独立した時に、存分にgiveができるようこの一年はスキルを徹底して身につけていこう。お互いWin-Winの関係になるにはある程度のスキルは欠かせない。
何でもできる時代だからこそ、僕にしかできない得意なことや好きなことをどんどんやって、それが誰かのためになれたら最高だ。
今の僕に足りないのは、習慣化でもやる気でも思考力でもなく、スキルだ。スキルの習得は、時になんらかの言い訳をして逃げたくなるほど骨の折れることだし道のりが長いけど、人に何かを奉仕するためには避けては通れない。
きちんとスキルを身につけ、僕だけの色にアレンジできるようになるために、もう半年休学を延長し、卒業を一年遅らせた。
この一年はどちらの選択肢も取れる。
一方は「まだあと一年あるしダラダラ好きなことだけをしていればいいか」と。でも今までと同じように過ごしたら、きっと来年は地獄を見ることになるだろう。誰かからtakeばかりを求め、giveできない状態になり、その結果誰も自分のところには寄ってこないだろう。
他方は「この一年多少無茶をしてでも現実を直視受け止め、スキル習得に励めば来年は今よりも見える世界が大きく変わるかもしれない」と。どんな世界が目の前に姿を現すのかはわからないけど、新たな人との出会いかもしれないし、新たなスキルの習得のきっかけかもしれない。そうなれば、自分にもgiveできるものが手に入り、今よりももっと幸福な毎日を送ることができるだろう。
僕はもちろん、後者を選ぶ。今まで好きなように生活させてくれた分、来年以降は周りの人に奉仕できるようにしよう。そうすれば真のWin-Winの関係が築けるだろう。
多少楽に生きたいなら、多少他人よりも練習したり苦労しないといけない。一年後、どんな自分がいるのかはわからないけど、今より進歩した姿でありたい。
ケツメイシの「トレイン」を聞いて久々に涙し、勇気をもらえた。
夢見る限りレールは伸びる 加速するたびに不安もよぎる
時には先の暗いトンネル いつかは必ず光が待ってる
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