おじいちゃんの思い出
父方のおじいちゃんは寡黙な人でした
いつも笑顔で迎えてくれたけどほんとに物静か、割と大柄だったので見下ろすその雰囲気はシャウエッセンのコマーシャルみたい(わかるかなあ)
そしておばあちゃんはあたし知ってる限りでは我が血筋の元祖、追っ掛け家系の祖、でありますからそれは、それは、賑やかで。。
そんなおじいちゃんが話してくれたことで焼き付いている思い出
リビングで遊んでいた時、やわら持って来た布と紙
その布は戦争に赴いた時に貰った寄せ書きの日の丸、紙は戦地に届いたおばあちゃんからの葉書、そこには
「子供三人も抱えて大変なこと極み、早く帰って来る様に」
さすがだなあ、こういうのがつがいというか伴侶というか運命を共に過ごしたことって出来過ぎだなあ
ほのぼのと、ぼんやり布と紙とおじいちゃんの笑顔を見ながら感じていたのでした
もうすぐそのお家も姿を消すかも知れないから
その思い出は広過ぎるあの場所から探し出したいと切実に思っています
もっといろんな話聞いたらよかったな
繋がるおじいちゃんの笑顔に逢いたいなあ、と
そんな秋、見つかるといいなあ