
天盃龍ミラーにおける先攻展開について
はじめに
このnoteは、相手に先攻を譲られて手札に展開札が燦幻開門しかない状況でどうするかの選択肢、そのメリット・デメリットについて解説するものです。
構築、残りの手札、環境、(マスターデュエルなら)ラグによっても左右されるため、「結論、毎回こうしよう!」と結論付けるものではありません。
また、相手を天盃龍だと仮定しているので他の後攻デッキの可能性は考慮していません。
それでもいいという方は続きをご覧ください。
ドラドラサーチ
一番展開を伸ばすことができるのはドラドラです。
ただし、無限泡影やエフェクトヴェーラーを受けると一番貧弱です。
ドラドラをサーチする場合はドロバを打たれないようにドローフェイズに開門を発動するのを忘れないようにしましょう。
天球幻禄
裏目は特に考えず、一番展開を伸ばしてみましょう。
ドラドラNS、幻禄サーチしてSS、レベル変更、バイデントSS幻禄蘇生、幻禄効果ファドラSS、ファドラ効果幻禄SS、ファドラとバイデントで天球SS
これで天球幻禄+墓地にバイデントを用意することができました。
1妨害+2体をデッキから特殊召喚することができ、3回攻撃されればバイデントが復活します。
天球の横に幻禄を出す強みとしては、サンダーボルトやライトニングストームを受けたときに天球で幻禄を戻し、手札に加わったため再度幻禄を特殊召喚することができます。
ただ、この展開だとバイデントにDDクロウや屋敷わらしを受けたときに何も残らなくなってしまいます。が、それを解消する展開もあります。
ドラドラNS、幻禄サーチしてSS、ファドラSS、幻禄SS、ファドラとドラドラで天球SS
バイデントが墓地から消えましたが、盤面は同じになりました。ファドラにクロウやわらしを受けても天球は出せるので、こちらのほうが無難と言えるでしょう。
注意点としては、幻禄の効果をチェーン1、天球の効果をチェーン2にすることです。天球を普通にチェーン1で発動してしまった場合、場にモンスターが居るためマグナムートで天球を除外され、特殊召喚回数が1回減ってしまう可能性があります。
天球+開門
ドラドラNS、幻禄サーチしてSS、パイドラSS開門サーチしてセット、天球SS
幻禄の代わりに開門がセットされています。
この展開はデッキのファドラを温存することができる点と、一滴やニビルに対して強い点が特徴です。
また、墓地にパイドラが落ちているためファドラで蘇生して後続の確保もしやすくなっています。
デメリットとしては、ライスト等を打たれた場合天球が何も戻せず破壊されてしまうこと(効果を使おうとすると手札をリリースして自身を戻してしまうので使わないように注意しましょう)と、メインフェイズに開門を打たされた場合2枚目の幻禄を消費してしまうことです。
燦幻荘+天球+幻禄
ドラドラNS、幻禄サーチしてSS、パイドラSS燦幻荘セットして発動、チュンドラサーチしてSS、バイデントSS、幻禄SS、バイデントとパイドラで天球SS
一番伸びる天球幻禄墓地バイデント展開に加え、燦幻荘で次のターンの後続も確保できています。
ただ、燦幻荘の手札コストが必要になるため、ニビルやフワロスなどの要らなそうなカードがある時だけやるといいでしょう。
その他のデメリットとしては、うさぎが重いことや、ニビルを捨てた場合は相手のマグナムートの条件を満たしてしまうことなどがあります。
幻禄+トランセンド
ドラドラNS、幻禄サーチしてSS、レベル変更、バイデントSS、幻禄SS、ファドラSS、幻禄SS、バイデントとファドラでトランセンドSS
バトルフェイズ中の効果の発動を封じるため、チュンドラやバトル開門を使う前に処理することが求められます。
処理の方法も重要で、破壊された場合は3回攻撃してしまうとトランセンドが(バイデントも)復活するため、それを防げるのは月華竜などに限定されますが、月華竜は人によっては入っていません。
その場合はメインフェイズにカイベルト等を出した上で2回以内の攻撃でトランセンドを出す必要があり、結構面倒です。
デメリットとしては天球が出ていないためフリーチェーンでの妨害がなく、特殊召喚できるモンスターも1体少ない点と、最初に紹介した展開同様クロウわらしで全てを失う点、そして本来あまり効かないニビルで0妨害になる点です。(天球はニビルでリリースされても特殊召喚効果が使えます)
ただ、クロウわらしニビルに関しては手札コストを払えば致命傷を避けることができます。
ドラドラNS、幻禄サーチしてSS、パイドラSS、燦幻荘セットして発動、チュンドラサーチしてSS、バイデントSS、幻禄SS、バイデントとパイドラでトランセンドSS
これならバイデントにクロウを貰っても天球またはトランセンド単騎で最低限妨害できますし、わらしは打たれず、ついでに次のターン用の燦幻荘も用意できてますね。デメリットは燦幻荘+天球+幻禄と同じです。
幻禄サーチ
最大値は低いですが、クロウわらしの採用率が低い環境では個人的に一番いいんじゃないかと思うサーチ先です。
幻禄+ファドラ メインフェイズ展開
幻禄NS、エンドフェイズにファドラSS、幻禄SS
エンドフェイズに展開しているのでヴェーラーを打たれず(幻禄に打たれた場合はチェーンして発動できる)、展開が短いためニビルも打たれず、泡を受けたとしても戦闘破壊耐性のあるファドラが残り、生き残れば次のターンファドラで幻禄SSからの展開が狙えるのが強みです。
幻禄の手札からSSはあえて使わず、NSから動きます。
そうすることで増Gを受けたときにパイドラで開門セットで1ドローに抑えることができます。
メインフェイズに幻禄を使って天球を出すと1妨害にはなりますが、ヴェーラーを打たれるのとライトニングストームで破壊されてしまうためファドラ幻禄のまま維持したほうがいいと思っています。
スタンバイフェイズ展開
スタンバイフェイズに開門発動、幻禄サーチしてSS、ファドラSS、幻禄SS
先程と同じ展開をスタンバイフェイズで行っています。
メインフェイズに展開する場合、ヴェーラーを2枚持たれているとファドラが無効化されてしまうのですが、スタンバイフェイズならば何枚持たれていても問題ありません。
ちなみにドローフェイズで打たない理由は、スタンバイフェイズならドロバ打ってくれないかなという淡い期待と、自分がドロバを握っているときに増Gを1ドローに留めて幻禄ファドラを構えられるからです。
デメリットとしては、増Gを受けた場合、幻禄単騎で少し弱くなってしまうことです。
なのでマスターデュエルであれば、スタンバイフェイズに開門を発動してラグがあれば増Gケアでメインフェイズ展開、なければスタンバイフェイズ展開としてもいいかもしれません。
エンドフェイズ展開
エンドフェイズに開門発動、幻禄サーチしてSS、ファドラSS、幻禄SS
また同じ展開です。
スタンバイフェイズに展開した場合と同じに見えますが、この展開の場合はメインフェイズにモンスターが存在しません。
それの何が偉いかというと、無意味なヴェーラーからのマグナムートをされる心配がありません。
デメリットとしては前述のラグ読みができず増Gで幻禄単騎になってしまうことですね。
燦幻荘+天球+幻禄
幻禄サーチしてSS、パイドラSS燦幻荘セット(ここまでドローフェイズ)して発動、ファドラサーチしてNS、幻禄SS、ファドラとパイドラで天球SS
墓地にバイデントがありませんが、ドラドラ初動で説明した最大展開(コストあり)と同じ盤面になりました。
パイドラはドローフェイズに出しているのでヴェーラーを受けず、燦幻荘のおかげでファドラもヴェーラーやわらしを受けません。
マスターデュエルでは未実装ですが、幻禄を使った瞬間場からカードが消えるため霊王の波動はファドラに打つしかなく、その場合天球を残せるのは他の展開にはない強みです。前述のファドラ+幻禄で止まる場合も、幻禄に打たれないのは同じです。
また、泡を受けたときにドラドラより攻撃力が高いこともメリットです。地味ですが泥仕合では案外大きな差を生むこともあります。
デメリットはその展開と同じ点に加え、うさぎで全てを失うこと、ファドラを消費してしまっていることです。
パイドラサーチ
パイドラの場合もドローフェイズに開門を発動してドロバケアしましょう。
燦幻荘+天球+幻禄
パイドラNS燦幻荘セットして発動、幻禄サーチしてSS、バイデントSS、幻禄SS、ファドラSS、幻禄SS、バイデントとファドラで天球SS
ドラドラ初動で説明した最大展開(コストあり)と同じ盤面になりました。
クロウをケアする場合はバイデントを経由しなければOKですが、それなら一つ前の展開をしたほうがよさそうです。
メリット・デメリットは一つ前の展開とだいたい同じです。(ヴェーラーを受ける代わりにバイデントが落とせます)
最後天球の代わりにトランセンドを出す選択肢もありますね、そのメリットデメリットは前述の通りです。
パイドラ+開門
パイドラNS開門サーチ、セットエンド
一見ギャグのようではありますが、ちゃんと強みがあります。
マスターデュエルにおいて開門の発動にラグがあり、増Gやフワロスを確信したときはこの動きをやるといいかもしれません。
自分のターンで特殊召喚をしていないのでもちろん相手は増Gフワロスを持ったままですが、その後羽根箒などを打たれたとしても幻禄を加えず、断固としてドローさせずに相手の事故を誘発します。
完全に初動が0枚なことは少ないかもしれませんが、1枚程度であれば誘発で止められることも多いため少しでも確率を上げることは重要です。
相手が動けなかった場合にはエンドフェイズに打って幻禄から動いてしまって大丈夫だと思います。2ドローパイドラで燦幻荘をサーチすれば2枚目の増Gを持たれていてもメインフェイズトランセンドで伏せや誘発を無視してワンキルできるのが天盃龍の強みですね。
開門セットエンド
そもそも発動しない、なんて選択肢もアリです。
相手ターンに発動すればヴェーラーやニビルも受けませんし、相手の場にカードが出てから発動すれば泡もまだ打てません。
スタンバイフェイズにプルリアを受けた時にやれば0ドローにできます。
また、うららは1ターンに1度しか打てないため、増Gを引いていればどちらかが通ります。(開門が通るほうが嬉しい)
先程のパイドラ開門同様、増Gが腐って初動が引けない可能性もあります。
デメリットとしては単純に出力が低い点と、相手のトップがうららだったときに悲しい点です。
おわりに
以上、天盃龍ミラーの先攻についてでした。
今回は開門1枚について考えていきましたが、組み合わせ初動だったりも含めると膨大な考察が必要になりそうですね。
天盃龍、簡単だと言う人も居ますが奥が深いデッキだと思います。
最後までご覧いただいた方、ありがとうございます。それではー。