自分の本心を誤魔化すとき
”ほんの少しと思っている”自分への誤魔化しでその場をやり過ごせても、ずっと心のモヤモヤは晴れないですね。居心地も良くない。
またその少しの誤魔化しが故にずるずると状況が発展していった場合、自分が苦しくなるだけでなく、関係する他者をもずるずると引きずっていってしまっています。後に暴露された時には、大いにその相手を傷つけてもしまいます。
本心を誤魔化すとき、相手を傷つけまいと慮っているケースはあります。しかし自分がどうしたいかのタイミングで本心を誤魔化すとき、大半は”表面的な利益”が頭をよぎっている場合が結構あるように思います。
その一例として、最初の直感で現れた本心が時間が経ってもやっぱり正しかったということがよくあるのに、時々それを横に置いてしまう人のケース。
表面的な利益がよぎって「いや、でも」と本心を誤魔化しだす。それを正当化する言い分もたくさん浮かんでくる。でも直感を無視した選択や判断は結局自分に負担がいってしまい、自分以外の人にも嘘をついてしまってそれについても苦しくなる。こうなる原因のひとつは、自信の無さが考えられます。
また経験を積むほど、自分にとっての得をとるのが賢い選択だと学んで判断する場合もありますが、その判断は結局苦しい方に進みやすくて。
本心を誤魔化す時に浮かぶ”損得”ってのは表面的な得や損だけが見えてる事が多いので、あとで心がしんどくなります。また自分の本心への誤魔化しは、上記の一例と同様に関係する人すべて巻き込んでいます。
でも自分の本心って日頃から注目していないと掴みにくいかもしれません。意識も普段の習慣で癖づくものですから、正直さも誤魔化しも習慣化します。誤魔化しが習慣化してしまっていると、他者との話し合いの中で瞬時に自分の本心を掴み相手に伝えるのはとても難しいです。
なので普段から自分の本心を掴もう、それを正直に伝えようと意識する習慣を持つことは自分のためにとても大切です。そうしていれば、大切な場面でも自分を誤魔化す言動は起こりにくいはずです。
しかしそれでも自分がどうしたいかわからない時や迷う時が訪れた時、表面的な損得勘定ではなく、気持ちがラクな方、その先も楽しそうだと思える方を選べていれば、それは誤魔化してはいないはずです。