水と在る
水と在ることが好き。
水に入ると、帰ってきた気がする。
わたしの身体のなかの一粒一粒の水が目を覚ます。
水に入ると、気持ちも楽になる。
身体が軽くなるように。
この安楽な気持ちのなかに、ひとつの恐れがある。
わたしの身体はふやけて、水に溶けて、身体がバラバラになってしまうんじゃないかと。
水と在るために、わたしにできること。
それはなるべく汚さないこと。
水を汚さないで生きていられたらどんなに幸せだろう!って思うことがある。
水はメッセンジャー。
海から空へ、空から山へ、山から沢へ、
沢から川へ、川から海へ。
ぐるっと大きく回って、わたしたちにたくさんのことを伝えてくれる。
大切なメッセージを受け取れるために、
わたしは水に入る。わたしは水の一部。この星の水のほんの一部。