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つくりたいと思う気持ち。

発想の源。これをハッキリ意識して制作している時ほど幸せなものはない。
前職時代は、業務に追われる日々で、新しくつくること自体に拒否反応すら覚えて、新作をつくることがとても苦手でした。
今は逆に、時間をかけすぎていて、怠けてしまっているようで、反省です。
それに加えて、トレンドを見据えてとか、売れる価格帯でとか、そういった縛りからは随分離れたところで発想しているものだから、自分でも「なんだか売れる気がしない。」と強烈に不安に思うのですが、「大丈夫。好きな人にだけ届けば良い。」と開き直っています。

その一つが、“SECRET GARDENシークレットガーデン”。
段々畑のような構造のデザインで一番奥底にダイヤモンドを敷き詰めています。(この複雑で匠みなつくりに関しては、またどこかで書きたいと思っています。)覗き込んでもっと深く知りたくなる、その中に入り込んでみたくなる、ワクワクする気持ちを表現しています。(マークロスコの絵の中にも入りたいと常々思っています。)

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デザインの源は「CLAUS PORTO」のパッケージデザイン、そのままです。
クラウスポルトは、ポルトガル第二の都市ポルト発のボディケアとフレグランスの老舗ブランドで2020年2月には、日本にも初ショップがオープンしている、全てが素敵なブランドです。私は、昨年いったポルトガルの旅ではじめて出逢いました。https://www.clausporto.jp/

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少し懐かしいレトロでポップなパッケージ。これは石鹸のパッケージなので、たぶん泡モチーフだと思うのですが、これをポルトで見た時、この街全体のあたたかい輝きと重なって、私自身が宝ものをみつけたような気持ちになりました。そう感じたのは、ポルトの自然や人、建物、全てに、祝福されているような光がまんべんなく降り注いでいると感じたから。
街自体はとても洗練されているのに、全てがほのぼのとあたたかくキラキラしてみえたのです。このパッケージはそれと通じるものがあり「この気持ちをジュエリーにしたい。」そう思いました。

あの街のキラキラ感ともっと知りたくなるような、その一部になりたいと願うような感覚や空気感が表現できているかは疑問ですが、少しでも届けば良いな、ポルトの街を少しでも感じてもらえたらな、と思います。

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余談ですが、クラウスポルトの石鹸は、長持ちで最後まで溶けることなくしっかりと泡立つ優れものでした。



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