キャロットクラブ2019年産募集馬、中低価格募集馬これ悪くないんちゃうん(はじめに)
高い、高すぎる
某日高系クラブで一口を始め、そしてドップリとこの世界に浸かった僕にとって、ノーザン系クラブは価格設定の時点で到底買えない募集馬が多すぎる。もちろん、それでも全馬売れるわけだから企業として利益を最大限にしながら適切な価格設定が出来ているという事なんだろう。
とはいえ、やっぱりイチサラリーマンとしては高いのである。
という訳で、「これくらいの価格なら申し込めるかなー」という価格帯の募集馬を中心に『これ悪くないんちゃうん』な募集馬を探してみようと思うのである。
ただ、この戦法は入厩制限のあるキャロットでは通用しないかもしれない。僕のメインクラブであるノルマンディーの主戦場は条件戦だ。条件戦で数を使って入着賞金と各種手当でペイをしていく戦い方。条件馬であっても在厩のまま続戦続戦また続戦でとにかく走らせる。賞金や手当の水準が世界トップの日本だからこそ通用する手法に違いない。安馬であっても、一つ二つ勝てる能力のある馬であれば十二分に楽しめるし、収支的にも安定する。だからこそ、馬選びのハードルも低く設定して気楽な気持ちで楽しめる。
しかしここは、“The一口クラブ”のキャロットだ。毎年の募集頭数は90頭前後でその60%もの募集馬が勝ち上がり、翌年以降も現役を続ける権利を得るモンスタークラブだ。普段我々はキャロ、キャロと友達みたいに気軽に呼んで話題にするが滅相もない。“おキャロットクラブ様”と呼ばねば不敬にあたる。そんなクラブなのだ。
そんなクラブだからこその悩みがある。それが「入厩制限」だ。現在のJRAルールでは“同一馬主の同タイミングでの入厩頭数は90頭まで”と決められている。現役馬が250頭近くいるキャロットでは半分以下の馬しかJRA施設に置いておけないのである。だからこそそのチョイスは、「勝負になる」強い馬優先になる。ということは、「勝ちきれない」「いくら使っても故障しない」「入着はするけど権利は取れない」ようなノルマンディー的健闘馬では、出資者が満足できるだけのレース数をこなすことは困難と言える。
つまりおキャロットクラブ様においては、「勝ちきれる」「天井が高い」馬をピンポイントで狙う戦い方が良いのだ。
しかし、得てしてそういう馬は高い。相手は日本の馬産を牛耳るノーザン帝国、馬の能力の見極めも当然日本でトップ。となれば値付けミスは期待できまい。
話を元に戻そう。僕にはお金が無い。
なので、よっぽどの幸運を持っていない限り低予算でキャロットで楽しもうなんて土台無理な話なのだ。しかしせっかくの機会、検討して好き勝手夢を見てもバチは当たらないだろう。フェイクは有ってもファクトは無い。気になった中低価格馬についてつらつらと書いていこうと思う。
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