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norinity1103
PSFの進捗管理法:プロトタイプカンバンボード
起業は、アイディア生成→CPF→PSF→PMF(事業化)とステップを進みます。
今回のnoteでは、PSFを管理する具体策を説明します。
具体的な方法は、以下の「バックログ~検証」までの段階の表のプロトタイプカンバンボードです。
上記のスライドの分かりにくい用語の説明をします。
検証済みのカスタマーペイン:
こちらのnoteで説明してるカスタマージャーニーで検証した顧客の持ってる課題のこと。
ペインとは顧客の抱える重大な問題のことです。
pain(=痛みの意味)という英語が語源です。
起業業界ではカッコつけてこの顧客の重大な問題を「ペイン」といいます。
このペイン(客の痛み)についてのnoteはこちら。
バックログ:
「やること」のことです。
バックログフィーチャー:
MVPに入れる予定の機能のこと。フィーチャーは英語のFeature(機能、特徴の意味)。
ソリューションインタビュー:
客に聞いた意見のこと。
起業家は、「バックログフィーチャー」の機能を、顧客に「この機能(フィーチャー)はどう思う?」と聞きます。
そして、客からの機能に対する意見をここに貼る。
客の意見を元に、実際にMVPにそれぞれのバックログフィーチャー(機能)を入れるか決める。
ソリューション:
機能(フィーチャー)を統合して、実現する「解決策」のこと。
例えば、自動車は「荷物や人を運ぶ」という解決策を実現する。
その解決策は、ガソリンで車輪が回る、ハンドルで方向を変えられる、鉄の車体がある、エアコンが社内を快適にする...などの無数の機能の集合体。
プロトタイプ設計:
このnoteで説明しているようなMVPを考案すること。
ペーパープロト設計:
例えば、アプリなら、手書きの紙でUIやUXを作ってみること。
以下のようなプロトタイプです。紙とペンで作ります。
ツールプロト制作:
実際にHPを立ち上げるなどして、潜在顧客がまだ実在してないあなたのプロダクトを体験できるプロトタイプを作ること。
プログラミングなどは可能な限り実施しない。このnoteのMVPを実際に作る段階。
完了:
ツールプロトや、ペーパープロトが制作できたら、ここにその完成を明示。
検証:
「完了」状態のプロトタイプを検証します。
潜在顧客にプロトタイプを試してもらい、その感想をここに書く。
そして、改善すべきフィーチャー(機能)、ソリューション(解決策)を考えます。
それをバックログフィーチャーの欄にまた新機能を書き入れる。
新バッグログフィーチャー機能から新しくソリューションを考える。
そしてプロトタイプをまた作成することを繰り返す。
これを繰り返し、徐々にソリューション(解決策)の精度をあげていく。
さて、以下に起業家界隈で有名な田所さんが書いたこちらの公開スライド「Startup Scienceの要諦 ②」から、プロダクトカンバンボードの使い方について抜粋します。
毎日、ホワイトボードの付箋をみて、皆でどれに取り組むか優先順位を決めましょう。時間との勝負です。もたもたしてると、ライバルに先を超されます。
このコンシェルジュ型、オズの魔法使い型MVPを起業家のチームで適当にやってはだめです。
これらをやるには、MVPの設計、作成、実際の運用などのフェーズが存在します。
例え、一人でコンシェルジュ型MVPをやる場合でも、やることが多岐にわたるため、頭が混乱します。
複数人の創業者でMVPやると、さらに創業者たちの脳は混乱を極めます。
この混乱を抑えるため、プロダクトカンバンボードを利用します。