[起業家向け]良いペインとは
ペインとは
英語のPainをカタカナ読みした日本語です。
顧客の痛み(顧客の課題)のことをペインと呼びます。
良いペインとは、あなたしか知らない秘密が鍵
起業家にとっての良いペインとは、
①解決したらお客がお金を払うくらい、課題の質が高く、
②解決策が実在し、
③その解決策は、あなたしか知らない秘密の内容を含む
という、3つの状態を満たした顧客の課題のことです。
あなたしか知らない秘密が鍵です。
この鍵が、競争の少ない起業、成功しやすい起業への道を開きます。
弊社は、宿のドタキャンを防ぐアプリで起業しました。
弊社は、宿を運営してる際に、あることに目をつけました。
それは、
宿業界の人の「ドタキャンによる損害は仕方ない」という認識です。
弊社は、ドタキャンを防ぐアプリを作りました。
2015年、弊社だけがドタキャンを防げました。
つまり、弊社だけがドタキャンを防ぐ方法の秘密を知っていました。
良いペイン+実現可能な解決策+あなたしか知らない秘密=良い起業アイデア
です。
解決策の無いペイン、あなたしか知らない秘密が無いペインは、常に悪いペインです。
起業家は、悪いペインの解決に邁進してはだめです。時間の無駄です。
起業家はペイン(顧客の真の課題)を見逃しがち
起業アイデアが、「課題ありき」ではなく、
解決策ありき、
プロダクトありき、
技術ありき、
のスタートアップがあまりに多い。
(中略)
例えば、優れたIoTの技術(解決策)を持ってるスタートアップは、
「IoTの技術で起業すれば、一般家庭の市場で成功できるのでは」
と考えてしまう傾向がある。
スタートアップにありがちな典型的な勘違いであり、「良い解決策」をそのまま「良い起業アイデア」だと思ってしまう。
出典:起業の科学P19
良い起業アイデアとは、以下の図のように顧客の課題に集中してます。
どう起業アイデアを見つけるか
①高い専門性
②業界(現場)の知識
③市場環境(PESTのこと。詳細noteはこちら)の理解
上記、三つが良い起業アイデアの発見に必要。
自分ごとの問題を解決すべし
自分が最初の客だと、客(自分)のことを深く理解できます。
起業家は、他人の問題を解決するのは、避けましょう。
人は、他人の問題を理解しにくいためです。
誰が聞いても良いアイデアは避ける
上記の、
「99%の人から見たらunsexy(良くない) 実はSexy(良い)なアイデア」
を目指しましょう。
誰が見ても良いアイデアは以下のように、競争が激化しやすいためです。
これで、弊社は起業に成功しました。
最後に
人は、瞬間移動したいというペインがあります。
しかし、どこでもドアを開発するのは不可能です。
客の瞬間移動したいというペインは、実現不可能であなたしか知らない秘密は無く、起業家には悪いペインです。
具体的な良い起業アイデアを得る方法↓
出典
今回の全ての図解は、以下の起業の科学が出典です。