フレームワーク「空雨傘」が起業家を救う
私は田端大学というオンラインサロンのMVPを獲得しました。そして人として更に上を目指し、起業家の立場から起業家希望者向けに実践的なノウハウを届けたいと思い、noteを連載中です。
ファイブフォース、4P、3Cなど、多彩なフレームワークと呼ばれる思考の雛形が有ります(フレームワークのwiki)。もし私が起業家として一つだけ重要なフレームワークを選ぶなら「空雨傘」です。
空雨傘→論理的で納得感を与えるストーリーを組み立てるためのフレームワーク。
空雨傘は以下の意味です。
空=事実
雨=解釈
傘=行動
イメージ図:
空雨傘の3要素は、この順番で3つが揃ってる事が重要です。
悪い例として、あなたが一番伝えたいことが「傘が必要(行動)」とします。
「傘が必要(行動)」だけを相手に伝えると、相手は「なぜ?」と疑問が生じます。理由は「曇ってて(事実)、雨が降りそう(解釈)」という部分が欠けてるためです。
以下に他の例を記述します。AさんとBさんが会社の経営改善策を議論してたとします。
そして、
Aさん「営業力が問題だ!(解釈)、営業人員の教育をしよう(行動)」
Bさん「コストが問題だ!(解釈)、安い調達先を探そう(行動)」
と、事実が欠けた状態で解釈と行動だけをAさんとBさんがぶつけ合うと、ただの喧嘩で時間の浪費です。
例えば
「業界平均に比べて、当社の調達コストは2倍。」という事実が有るとします。
すると
「業界平均に比べて当社の調達コストが2倍で(事実)、コストが問題だから(解釈)、安い調達先を探そう(行動)」
と綺麗なストーリーが組めます。つまり議論する際は「空(事実)」から出発する必要が有ります。
要注意なのは「空(事実)」と「雨(解釈)」の区別です。訓練されてない人は、事実と解釈を区別できず、意図せずに議論に混乱を引き起こします。
起業家が
「私の起業アイディアは業界に必須だ!(解釈?事実?) 」
「だから融資して!(行動)」
と、自分の「解釈」をまるで「事実」のように銀行の担当に喋ると、「こいつだめだな〜」と思われます。
起業家が
「私はプロトタイプを潜在顧客の一人に試してもらい、月間300円で契約を得た(事実)」
「私の計算では潜在顧客は日本に3万人で、3万*300円=月商900万円の市場が有ると予測してる(解釈)」
「このビジネスの大規模展開のため、私にX円を融資して欲しい(行動)」
と銀行の人に話すと「お主やるな」となり、融資が実行される可能性が高まります。
以下は、私が読んだ中で空雨傘を最も綺麗に学べる本です。ぜひご一読を。