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【10分で読める統計的な事実】リーン•スタートアップのノウハウ自体は起業の成功確率を高めない

このnoteは、目次を読むだけでも内容を理解できます。

トップ画像は、リーンスタートアップの本と著者のエリックの画像です。

このnoteを書こうと思った経緯:リーンスタートアップは本当に起業の成功確率を高めるのかと私が疑問を抱いた

私は起業家で、毎日、弊社(弊社のHPへ)の起業に試行錯誤しています。

そんな中、以下の論文を見つけました。

「日本語訳:リーン・スタートアップ。成功要因?(英語原題:Lean Startup: A success factor?)」です。

リーンスタートアップとは、上記の論文によると世界で最も有名な起業方法です。以下の本がリーンスタートアップのアイデアの源流です。

しかし、私はふと「リーンスタートアップの知識で起業すると、どれくらい起業の成功確率が高まるのか」と、疑問を持ちました。

ゆえに、私はググりました。

そして上記の論文「リーン・スタートアップ。成功要因?」に行きつきました。

この論文の重要部分を私が短い文章で、以下にまとめます。

論文の重要部分:リーンスタートアップを学ぶだけでは起業の成功の確率は高まらない

①リーンスタートアップは、リーンスタートアップが登場する以前の起業家精神の理論やフレームワークの集大成である。

②リーンスタートアップの知識自体を知っていて、起業家が起業時にリーンスタートアップの知識を使っても、起業の成功確率を高めない。

③ただ、起業経験は成功に正の相関がある。連続起業家は起業初心者より成功しやすい。
出典:Lean Startup: A success factor? 5.1 Findings

私の補足①:リーンスタートアップの知識自体は昔からある

①リーンスタートアップは、リーンスタートアップが登場する以前の起業家精神の理論やフレームワークの集大成である。
出典:Lean Startup: A success factor? 5.1 Findings

について、以下に私が解説します。

リーンスタートアップの知識は、スティーブブランクの著書(アマゾンへ)の起業家の理論と被る部分が多い
出典:Lean Startup: A success factor? 5.1 Findings

と、論文の中で言及されています。

さらに、論文の中で、

リースは、「自分のフレームワーク(リーンスタートアップ)」を起業家向けにわかりやすくパッケージングし、それを商品化することで大きな成功を収め、リーンスタートアップが世界的なベストセラーとなることを可能にしたのだ。
出典:Lean Startup: A success factor? 5.1 Findings

と言及されています。

リーンスタートアップ(HPへ)の著者であるエリック(英語のwikiへ)は、起業家として成功しました。

エリックは、IMVU(wikiへ)という会社の起業の成功実績を持つ、優れた起業家です。

そして、彼は自身の起業の成功要因(スティーブブランクなどの起業のコンセプト)を「リーンスタートアップ」という本にまとめました。その本がベストセラーとなりました。

エリックがIMVUの起業時に試行錯誤で得た知識がリーンスタートアップです。

彼の読みやすい文章と実績がリーンスタートアップという本を生みました。

リーンスタートアップの中身自体は、彼がゼロから生み出したものではないです。

私の補足②:リーンスタートアップの知識自体は起業の成功確率を高めない

②リーンスタートアップの知識自体を知っていて、起業家が起業時にリーンスタートアップの知識を使っても、起業の成功確率を高めない。
出典:Lean Startup: A success factor? 5.1 Findings

この事実は、私の直感に反します。しかし、事実は事実で受け入れる必要があります

リーンスタートアップの知識を持ってるだけでは、無意味です。

私の補足③:起業の実践経験だけが起業の成功確率を高めるので、リーンスタートアップで素早く起業経験を積もう

③ただ、起業経験は成功に正の相関がある。連続起業家は起業初心者より成功しやすい。
出典:Lean Startup: A success factor? 5.1 Findings

上記の事実に関し、論文では以下のようにも言及されています。

「起業に関する理論的な知識(リーンスタートアップの知識)は成功と正の相関がある」というのは、研究結果から支持されない。

このことは、経験と成功の強い起業成功への相関関係とともに、起業家精神は熟考するよりも、むしろ実行することによって学ぶのが最も良いものであることを示唆している。
出典:Lean Startup: A success factor? 5.1 Findings

つまり、リーンスタートアップの知識は、机上で学ぶだけでは意味がない。

そこで私は、以下の疑問を持ちました。


「リーンスタートアップを机上で学んでも起業の成功確率が向上しないなら、リーンスタートアップを学ばずに起業して、起業の経験を得ればいいのでは?」


しかし、私は全ての起業家が起業前にリーンスタートアップを学ぶべきと、思います。

理由は、私に以下の確信があるためです。


「リーンスタートアップを知っている起業家の初心者は、リーンスタートアップの知識を使って素早く安くMVPというプロトタイプを作って顧客と対話し、素早く安く起業に失敗できる。

結果的に、MVPで素早く安く起業の失敗の経験を得た人は、素早く安く再度起業できる。

結果的に、起業の成功に至るまでの時間を短縮できる。」


リーンスタートアップとは、私に言わせると、

上手に失敗を重ねながら最短で起業の成功へ至る起業方法

です。

また、上記の③は、以下のnoteの抜粋からも補強される事実です。以下の記述から、起業の経験が起業の成功に正の相関があることを示します。

全起業家の22%のみ、起業家の最初のゴールであるPMFを達成できる」

(中略)

一度PMFを達成した起業家が再度起業し、2回目のPMFを見つける確率は34%です
起業家の22%だけが「起業家の最初のゴール(PMF)」に到達する

まとめ:起業は実践でしか学べない

起業家精神の理論を学ぶよりも、実践的な経験を積むことに重点を置くべきです。

そのためには例えば、単純に会社を興すとか、他の起業家と一緒に起業して経験を積むとか、いろいろな方法があります。
出典:Lean Startup: A success factor? 5.3.2 Entrepreneurs

私はこの論文を読んだ上で、起業家として8年以上、経営を続けている私の経験と掛け合わせると、以下のまとめに至ります。

起業家は、リーンスタートアップの知識を使い、早く起業に失敗して早く起業に成功すべき。

リーンスタートアップをさらに研究されたい場合に読むnote

リーンスタートアップについてさらに研究されたい方は、私が書いた、以下のリーンスタートアップの要約noteをご覧ください。

上記の私のnoteは、「リーンスタートアップ 要約」とググると、2022年11月20日時点で、Googleの検索結果の1ページ目の4番目に出てくるくらい、グーグルに高く評価されているnoteです。

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