VCが投資時に見てる指標
昨日のnoteで、上記のnoteを紹介しました。上記のnoteの中で、分かりにくい単語が出てきたので、以下にメモります。
リテンションレート
リテンションレート(Retention Rate)は直訳すると維持率です。
計算式は
リテンションレート = 月末の既存顧客の売上 / 月初の既存顧客の売上
です。
新規客の売上は考慮しません。
リテンションレートは金額ベースで計測します。
中小企業の(SMBs)向けなら90%、
大企業(Enterprise)向けなら125%
が目安とされます(出典記事)。
100%を超える数字の維持→既存客のみで収益増を意味します。
エンゲージメント
エンゲージメント(engagement)は、つながりの意味です。
1.ブランドと顧客にエンゲージメント(つながり)を構築する
2.会社と従業員にエンゲージメント(つながり)を構築する。
上記の2つの文脈で使われます。
今回の私のnoteでは、顧客とのつながりの文脈で説明します。
具体的な顧客と自社プロダクトのつながりを計測する指標例は以下です。
例1. 毎日ログインしてるか
例2. 自社プロダクトについてのクチコミを投稿数
これらの指標が大きければ大きいほど、顧客とつながりが強いことを指します。
このエンゲージメントが最も優れている点は、先行指標と言える点です。
ある顧客Aが毎日ログインしてないとします。すると、
「あ、この顧客Aは、最近ログインしてない。解約するかもしれない。解約を防ぐため、弊社のサポートから顧客Aにフォロー電話すべき」
など、先行して対策ができます。
エンゲージメントの詳細は以下の記事がおすすめです。
Sean Ellis Test(ショーン エリス テスト)
顧客に、
「このプロダクトが明日なくなったら困るか?」
と聞き、
40%以上が
非常に困る
と答えたらPMF達成とする という顧客満足度の計測テストです。
詳細は以下のnoteです。
ウォレットシェア(wallet share)
ウォレットシェアとは、ある一顧客が購入した特定の商品群(便益)の購入金額(数量)に対する、自社商品(サービス)の割合を指します。
ウォレットシェアは市場シェアとは違い、市場全体に占める割合ではありません。
個々の顧客の財布(ウォレット)に占める割合を見ることから、自社や自社商品への忠誠度を測る指標です。顧客内シェアとも言えます。