SaaSアプリの値付け方法
前回のnoteに続き、今回も以下の記事の記述を元に、値付けについて考察していきます。
値上げの頻度
(新規客向けの値段は)目安としては年に1〜4回、20パーセントずつの値上げが適当と考えています。
一方、既存顧客向けはなるべく変えない方がベター。
変えすぎると(顧客に)混乱が起きてしまいます。
私も既存顧客のプライシングを変えたことはありますが、それはよりシンプルにわかりやすくするためのものです。
出典:SaaS最初のプライシングをどう決める? Fond福山太郎、Treasure Data太田一樹と芳川裕誠
値上げは、
新規客のみに、年に1〜4回、20パーセントずつの値上げ
という値上げは良いですね。絶妙なバランスが取れてると思います。
値上げしすぎると、新規参入者を招く
イノベーションのジレンマと言う名著があります。
この本では要するに、以下のことが書いてあります、
成功してる既存企業は、自社のプロダクトを徐々に値上げする傾向がある。
→既存企業が値上げする一方、新しい技術(イノベーション)を用いた新興企業が低価格を武器に該当市場に参入してくる。
→→既存企業は、高い価格帯に合わせて人材を雇うなど、社内の固定費をあげてしまってて、自社プロダクトを値下げできない。
→→→新興企業が売り上げを伸ばし、既存企業が衰退する。
と言う、ジレンマを説明しています。
値上げしすぎも危険です。新興企業の参入を誘発することがあります。
弊社のSaaSアプリは、楽天などが作った「サイトコントローラー市場」に2017年に参入しました。
弊社は後発組です。
他のサイトコントローラー市場の会社は、10年以上の歴史を持つ老舗会社ばかりでした。
弊社は、低価格と高機能を武器に当該市場に参入し、2021年の現在まで値上げはほぼ実施してきてません。
低価格を維持し、新興企業の参入を防ぎ、未来の競合の出現を抑制しています。