ロックイン(Lock-in)で利益を出す
私は田端大学というオンラインサロンのMVPを獲得しました。そして人として更に上を目指し、起業家の立場から起業家希望者向けに実践的なノウハウを届けたいと思い、noteを連載中です。
ロックインとは、現在利用している製品やサービス、技術などから別の同種のものへの乗り換えや入れ替えが困難な状態のこと。ロックインの語源は、鍵でロックするという意味のLock-inで、経済学用語です。wikiはこちら。
これが起業に重要な理由は、あなたの起業アイディアにこれが有るのか無いのかで利益率が全然違うためです。
以下、具体例です。
スマホのアンドロイドと、iPhoneを比較します。
アンドロイドのスマホは、
サムスンのギャラクシー、
ソニーのエクスペリア、
など、メーカーの間でユーザーは簡単に移動できます。
アンドロイドスマホの基本的な性能の差異が無く、更にアンドロイドというOSが一緒なので乗り換えが容易です。これだと、すぐにユーザーに乗り換えられてしまうので、メーカーはスマホの値段を下げて、利益を削ってユーザーを繋ぎ止めようとします。これはロックインが発動してない状態です。
一方、iPhoneからアンドロイドのスマホに引っ越すのは難しい。
アンドロイドとiPhoneの機能はほぼ同じですが、OSが別のため、アンドロイドとiPhoneの間で機種変更すると、設定したクレジットカードなどはまたゼロからスマホで設定し直す必要があります。これはめんどくさい。
故に、iPhoneユーザーはロックインがかかった状態です。アップルがiPhoneですごい利益を出せる大きな理由はこのOSのロックインが一つの要因です。
iPhoneマニアというメディアの2018年11月18日の記事で、「Appleのスマートフォン出荷台数シェアは世界で約20%ですが、スマートフォン業界全体の約87%の利益を確保しています。」とあります。ほぼスマホ業界の利益はアップルが独占です。
一回iPhoneユーザーになったらAndroidへの乗り換えはロックインによりほぼ発生しないので、毎年どんどんiPhoneユーザーは増えます。
ロックインは、機能だけでなく1年契約などの法律、ブランドでも発動します。起業する際には、いかにあなたのアイディアが、顧客をロックインできるか、深く考えましょう。
私ならロックインが発動しないアイディアで起業しません。
ロックインについて深い洞察を得たい方は、カール・シャピロとハル・ヴァリアンという経済学者が書いた「情報経済の鉄則」という、以下の本をご覧ください。