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ChatGPTを使って起業する際は「参入障壁の有無」に注意

ChatGPTによる起業は参入障壁が無い

最近、革新的なチャットツールであるChatGPTのapiが公開されました。

そして、以下のツイートのように、ChatGPTのapiを使った開発競争が激化しています。

私は、ChatGPTを使った起業は危ない…と感じています。

理由は、ChatGPTだけを使ったビジネスは、参入障壁が無いからです。アプリ開発のスキルがあれば、ChatGPTのapiを使って誰でもアプリが作れます。

ビジネスの3要点は、高い付加価値を生む、参入障壁がある、時流に乗ってること

私が尊敬する投資家の奥野さん日経のインタビューに答えている内容を掲載します。

永続的な収益力を持つ企業を選ぶ際に重視するポイントは3つあります。

高い付加価値を生む企業であること、高い参入障壁があること、そして世界的な長期的潮流に乗った事業であることです。

高い付加価値とは、世の中にとって本当に必要なものをつくっているかどうか。言い換えれば、付加価値にこだわった経営をしているかどうかです。日本企業で言えば、粗利8割を上げる事業に集中するキーエンスのような企業です。

参入障壁では、競争優位性の強さに注目します。一番分かり安いのは規模の経済ですよね。米コカ・コーラの清涼飲料水、信越化学工業の半導体シリコンや塩ビ樹脂などを見れば分かるように、圧倒的シェアは競争優位性に直結します。

長期潮流は、単なるブームやトレンドではなく、世界人口の増加や長寿化といった普遍的かつ不可逆的なものを指します。

株式投資の経験は必ず仕事に生かせる(奥野一成さん)

そして、奥野さんは、以下のようにAIのビジネスには参入障壁が無いと言っており、私もそう思います。

AIのビジネス自体に参入障壁は無い。AIが使う一次情報のデータ自体に価値がある。全てのAIサービスは、価値のある一次情報を持つ企業に頼る必要がある。

ビジネスエリートになるための 投資家の思考法――The Investor's Thinking

AIチャットくんは今のままでは成功できない


AIチャットくんという、LINEでChatGPTの対話が可能なサービスが、バズっていました。以下の画像がAIチャットくんです。

ChatGPTがラインで実現できています。これに私は少し感動しました。ですが、このAIチャットくんはマネタイズが可能とは思えません。

そもそも他の大企業が同じように、ChatGPTベースのAIチャットくんに似たサービスをリリースしたら、AIチャットくんをリリースした小さい会社はリソースで勝てません。つまりAIチャットくんのビジネスは参入障壁が無い。

データの有無が勝敗を分ける

もうすぐ、上記の画像のようにスラック上でChatGPTが使えるようになります。

noteも、ChatGPTが使えます。

slackはビジネス客の一次情報を持ちます。noteはブロガーの一次情報を持ちます。

このように、価値のある一次情報を持つ企業がChatGPTを使うと、大きなビジネスが展開できそうです。

今後は、各個人の医療情報をもつ会社や大学が、健康診断をするChatGPTに一次情報を提供するなどの事例も出るでしょう。

起業家のあなたは、ChatGPTで起業する前に、「待てよ…ChatGPTで起業しても参入障壁は有るのだろうか」と考えましょう。

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