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ストレスに負けない力 ・AI時代に必要な能力、「想像力」とは?JABIサロン参加レポート

JABIサロン第53回の講演者に冨田先生をお呼びし、私達が生まれながらにして持っている能力、「想像力」についてお話しいただきました! 
これからの不安定な時代を生き抜くには、AIや機械が代わる事ができない、「人間特有の能力」、そしてストレスに負けない「ストレス対応力」が重要になると言われています。
最近特に注目されている「人間特有の能力を最大限に活かすにはどうすれば良いのか?」「 そしてどうAI時代を生き抜く力として使えるのだろうか?」というテーマの元ご講演頂きました。

イベント概要

開催日:10月13日
開催場所:Nittera Group Ventures Lab(ハイブリッド)
講演者:冨田 有美 先生

講演者プロフィール

冨田  有美 先生

想像向上学研究所の所長と講師。Occidental College卒業(Biochemistry専攻)。中2で渡米以来、20年以上カリフォルニア州に在住。移住後、ストレスと向き合う中で心のケアに興味を持つ。2014年に、想像力を使ったセルフケアのインストラクター認定を修得。今は、想像力を鍛えながらストレスの対策ができる「想像向上学」を、企業研修や個人向けに教えている。

内容

1.想像力について

①発散的思考と収束的思考

発散的思考とは、さまざまな方向に思考が働くことによって、いろいろな発想を生み出すことといえる。試行錯誤的な思考が行われるときには、必ず働くともいえるだろう。つまり、与えられた条件から、多種多様な発想を生み出す思考である。発散的思考は、問題把握のときは事実を、問題解決のときはアイデアを出すのに用いられる。問題解決の構想計画段階を考えてみると、 解決のアイデアは何かを思いつく思考をまずやり、次いで、それらのアイデアが解決目標に合っているかを評価し、絞っていく。前者が発散的思考であり、後者は収束的思考と呼ばれる。

(引用元: 発散的思考(拡散的思考) (Divergent thinking) – 日本創造学会 (japancreativity.jp))

②大人になるほど想像力を使えなくなる?

天才レベルの想像力を持つ人の割合(本講演資料より引用)

上の図は、天才レベルの想像力を持っている人の割合を示している。グラフから明らかであるが、年齢を経るにつれ、想像力を持つ人の割合が急激に減少していることがわかる。この事は、本レポートで後述する想像力の効果を十分に享受している大人が少ないことを意味しており、AI社会において、人間の優位性が発揮されていない状態や、多様なストレスに悩まされる大人が多いことが懸念される。

2.想像力の効果

想像力のベネフィットの例(想像力向上研究所調べ)

上の画像は、想像力によるベネフィットの例を示している。想像力を鍛える事は、ストレス対応力・クリエイティブ問題解決力・自己成長などにおいて効果を発揮すると言われている。次の項目からその効果をより細かく紹介していく。

①ストレスや悩みなどの対応法になる

以下のような効果がある
・気持ちの替えがすぐにできるようになった
・眠りにつきやすくなった
・心が軽くなって、仕事にもプラス思考で集中できるようになった
・いつでも気分転換が短時間で行えるようになった
・自分の機嫌を自分でとれるようになった
(想像向上学研究所調べ)

②生産性・収益にも+の影響が

想像力のメリット(本講演資料より引用)

③リスキリング

デジタル社会で生き残るためには、世界の約50%の社会人が学び直しが必要と言われる中、学び直しとして求められるトップ10のスキルの内半分がデザインシンキングに関連するものだった。

〇トップ10のスキル〇
1.分析的思考とイノベーション

2.アクティブラーニングと学修戦略
3.複雑な問題解決力
4.クリティカルシンキングと分析力
5.創造力、独創力、自発力
6.リーダーシップと社会的影響力
7.テクノロジーの使用、監視、制御緑
8.技術設計とプログラミング
9.レジリエンス・ストレス耐性・柔軟性
10.推理力・問題解決力・発想力
(World Economic Forumホームページより引用)

④企業戦略

McKinsey社によるRoger martin氏へのインタビュー
"未来予測が不可能な世界に対して戦略を立てる場合、データではなく「想像力」を使え"という。
(本講演資料より引用)

3.想像力を鍛える方法

本講演資料より引用

実際のトレーニング方法

Level 1 
ストレス解消の練習 ー 頭をクリアにして、自由に考えられるスペースを作る。

本講演資料より引用

Level 2
実際に、様々な想像力を使った練習を行う
こちらより、想像向上学研究所の練習ページに飛ぶことが出来ます。まずは、いろいろなシチュエーション(今とは違う場所にいる、違う生き物や物体になる等)試してみるのが良いとの事でした。

感想 

私個人としては、普段あまり「想像力」を意識した生活はしていませんでした。一方で、無意識に考え方が偏り、凝り固まってしまう事、それによって自分の能力が制限されてしまっている人が98%もいるのは、大変もったいない現状だと感じました。今回の講演を機会に、意識的にトレーニングの機会を日常に組み込むようにしたいと思います。

最後に

私もインターンとして参加しているJABI-SVはシリコンバレーに拠点を持つNPOで日本とアメリカのビジネス振興、国際人材1の育成を目的に活動しています。各界の著名人の講演や最先端技術の紹介など積極的に行っています。
詳しくはウェブサイト( https://sites.google.com/view/jabi-sv/home )をご確認ください。

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