【詩】能動

暗闇の中に差し込む光のような

雲の隙間から広がる光のような

本当に小さな光の欠片は

大きく大きく回折していて

そういう希望を

何度も失って

今まで生きてきた中で

抱いた能動は

会いたいということと

死にたいということ

それ以外は全てやりたくないことで

世界は僕にとって

耐える対象であって

今一度持った能動は

生きたいと思いたいということ

世界の中心であることは

ここにある代償であって

自分の人生の責任を自分に返してやろうと思う