日本/ノルウェー大学の違い
こんにちは。
日が短くなると起きるのたいへんですね。こっちに来た時には日照時間が14時間以上あったと思うのですが、気が付いたら12時間を切っていて、朝の7時はまだ真っ暗です。
今回はカルチャーショックというか、日本の大学とノルウェーの大学の比較を自分視点からしてみたいと思います。
授業時間
自分の大学では授業時間は100分。そのうちに教授によっては休憩時間があったりなかったりする感じでした。
授業間は15分間の休憩時間があり、お昼休みは50分間にせっていされていました。
対してノルウェーで通っている大学では授業時間が105分。
すべてのコマが15分に始まり、00分に終了します。
基本的に授業時間の10~15分が休憩時間として与えられます。
日本と違ってお昼休みというものがなく、どの授業も前述のルールが守られます。
理由としては、おそらく日本と違って、こちらの学生は多くの授業を取ることがないため、1日中連続して授業を受け続けることがないからだと思います。授業は多い人でも週3くらいで、授業の日も1コマか2コマなので、昼休みを作る必要がないのだと考えられます。
履修
日本では、1学期の間に多くの授業を取ることが一般的でほとんどの人が10個くらいの授業を同時に受けていると思います。
一コマ当たりの単位は授業によって違うと思うのですが、自分の場合はだいたい1~2単位だったので一期あたり20単位位を履修していました。
ノルウェーでは、ほとんどの授業が10~15ECTSあり、一学期あたり30ECTSまでとなっています。
つまり、多くても授業の種類は3種類までということです。
ノルウェーではそれがいいかはおいておいて、いろいろなことに首を突っ込むのではなく、少数の科目に対して一定期間コミットすることに重点を置いているようです。国際関係の授業では、日本と比べれば読まなければならない資料は確実におおいのですが、空いている時間も多いのですべての資料を隅々まで読んだとしても不可能ではないように思います。
あともう一つ面白いと思ったのは授業の中に学士と修士が一緒に受ける授業があることです。あとで記述しますが、基本的に日本では大学院生と会うことはほとんどないので、すごく新鮮に感じています。自分の取っている授業は基本的にこのタイプの授業なので、少し発展した内容を含む場合はこのカテゴリーに入っているように思います。
校舎
これについては個人的に面白いなと思う部分なのですが、日本の大学は基本的に大学として大きな敷地があり、その中にいろいろな大学の建物があると思うのですが、ベルゲンでは、町のいろいろな場所に学部の建物や図書館があり、いわば町全体がキャンパスのような感じになっています。
ほとんどの建物は町の中心部に位置しているため、移動が大変ということはないのですが、授業間に町の中を歩いて次の授業に向かうのは面白いなと思います。まあつまり基本的には徒歩15分圏内にあるということです。
大学の建物の真横が普通に住宅だったり、また住民と思われる人が普通にジムやプールなどの大学の施設を使っていたりして、日本ではなかったなと思います。
学生
これは個人的に割と大きなカルチャーショックでした。
日本の大学ではかかわりを持つ学生は基本的に同年代で、浪人の人がいることを考えてもせいぜい1つか2つくらいの年齢の違いだと思います。また、基本的には大学に入る前は高校生で流れ的には小学校から今までひたすら勉強しかしてこなかったという人がほとんどだと思います。
そして授業は学士と修士で完全に分離されていて、この2種類の生徒が同じ授業を受けることはまずないと思います。
これに対してノルウェー、少なくとも自分がいま通っている大学では、年齢の幅が非常に広く、またそれに対してみんな何とも思っていないように思えます。30代が多いということもないのですが、20代後半の人は割といるなと感じています。修士の人がもちろん多くはありますが、学部生にも割といるなという感じがしています。また、大学に入る前は仕事をしていたという人も割いるなという印象で、現役で大学に行くことが自然であり、また大学進学が遅れると就活の際に不利に働くこともある日本では難しいことだなと思いました。そう考えると、現役で大学に入って卒業して仕事始めるのってなんでなんだろうとか思ったりしますが。
大学院
これに関してはつきたい職種、また国によって大きな違いがあるなと感じたトピックの一つです。
日本では、理系は基本的に大学院進学が一般的であるのに対して、文系の生徒はほとんどが学士卒業後は働き始めるのが一般的かなと思います。
それに対して、海外、特にヨーロッパの国々で教育制度が非常に充実していて、多くの大学が公立のため、学費がとっても安いようです。そのため、大学院に進みやすい環境が整っていて、就活の時も大学院を卒業していることが一つの条件になっていることもあるそうです。
公的なサポートが手厚いことは学生にとってとってもプラスですし、それが将来的に国の発展に還元されるということを考えれば国にとっても非常にプラスなことだなと感じました。
こんな感じでしょうか。原因不明の腹痛に悩まされているのですが、日照時間も短くなってきて、夜はどんどん寒くなるし、冬が近づいているのを感じます。体調に気を付けて、楽しみたいと思います。
ではまた次回。