悪でしかない悪はない。マンガのキャラじゃないんだから。

好かれたいやつに、好かれるキャラをみんな演じる。

そんな演技をしているうちに見失うもんも、失うもんもあるんだろう。

なんだかへとへとに疲れていて、

自分でも汚く聞こえることを言ってしまうのも。

こんなの本当の自分じゃないって叫んでいる相手が、

実は本当の自分で。

どんなに不都合でも、気に入らなくても、

偽物の自分なんてこの世界のどこにも

いないんだよ。

嫉妬も何もない。

嫉妬とは、届くもの、届くかもしれないものに対して向ける感情だ。

届かないと圧倒的に知れば、

諦めしかない。

才能のないやつが才能のあるやつにかける言葉って

ないんだ。日本語には。

せいぜいが

「ありがとう」くらいだ。

願いなんて、叶っても叶わなくてもいいんだよ。

願いは自分で叶えるもので、

だから叶わないのかもしれないのだけれど。

しかし

願いを願うこと

それ自体に価値がある。

手に入るかどうかはともかくとして

自分が何を願うやつなのか

知っておいたほうがいいだろうよ。

何を欲しいと思い

どうなりたいと思う

どんなやつなのか

それを知っておかないと

あっさり道に迷っちまうぜ。

悪でしかない悪はない。

マンガのキャラじゃないんだから。