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【2024年最新】検索連動型広告のマッチタイプ完全ガイド
検索連動型広告の成功はキーワード設定で8割決まる!
広告運用界隈ではよく言われています。
とはいえ
「検索連動型広告のキーワード設定ってどうなっているの?」
「マッチタイプってなに?」
と勉強を開始したばかりの方には難しいですよね
この記事を読み終えれば
・検索連動型広告がどのように配信されているか体系的にわかる
・どのキーワードを登録してどれを設定すべきではないか
・効果的なマッチタイプの選定方法
が理解できるようになります。
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Webマーケティングスクールについて
【著者プロフィール】
「デジタルと人」代表のそうへいです。
新卒で東証一部上場企業のエンジニアとしてのキャリアをスタート。その後、ベンチャー企業のWebマーケターとして未経験転職。月間数億円の大手クライアントの広告運用を手掛ける中で、人事としてWebマーケティングスクール生の採用を担当。
面接を担当したWebマーケティングスクール生
•ワナビーアカデミー
•マケキャン
•デジプロ
…など多数
広告運用•人事としての経験を積み、1年3ヶ月で独立。
現在は業務委託として、広告代理店の案件や事業会社のマーケティング部門立ち上げに力を注いでいます。
検索連動型広告におけるキーワードとは
まずは検索連動型広告で一番の肝になる、キーワードについての定義を確認します。
キーワードとは : ユーザーが検索する語句(検索クリエ)に対して、広告文を掲載させるための設定要素
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例えば
上記表のようにあなたが新しいソファが欲しくてネットサーフィンしたとします。
GoogleやYahooなどの検索画面に
「ソファ おすすめ」や「人気 ソファ ランキング」などと入力。
その際に検索上位に家具販売メーカーなどが表示されるていたら、気になってその広告をクリックしませんか?
このようにキーワードを設定することで、それに関連した検索結果のページに広告を表示することができます。
これが検索連動型広告で最も重要とされるキーワードになります。
これを広告運用側の立場で見てみると、まずソファを購入したい人はどんな検索ワード(検索クリエといいます)を入力するか考えます。
その検索クリエに反応するようなキーワードを設定
↓
キーワードにヒットしたユーザーに広告が配信されるという構造です。
なのでこのキーワード選定が肝になるんですね!
キーワードと検索クリエの意味の違い
間違いやすい言葉として、検索クエリというものがあるので、定義を確認しておきます。
検索クエリとは : ユーザーが実際に検索エンジンに入力する言葉やフレーズ
ユーザーが「ソファ おすすめ」と検索した場合、これが検索クエリとなります。
広告配信は検索クエリとキーワードとの関連性に基づいて、ユーザーに最適な検索結果を提供するために使用されます。
広告主は、キーワードと検索クエリの一致度を高めることで、より適切な広告を表示できるようになるため、この観点で広告運用者のスキルが発揮される部分になります。
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キーワード設定の種類
キーワード設定は、以下の2つに分類されます。
1.キーワード登録
この設定では、検索クリエと関連するキーワードを設定して広告を配信します。
2.キーワード除外
この設定では、特定の検索クリエに反応して広告を配信しないようにします。
例えば
「ニトリ ソファ 廃品回収」という検索クリエがあったとします。
この場合、ニトリの広告が表示されても、ユーザーは廃品回収をしたい意図を持っているので、おそらくその広告をクリックしないでしょう。
ニトリで商品を購入したいわけではない
このような場合、私たちは「廃品回収」というキーワードは除外するべきだと判断できます。
ポイント : 購買に繋がらないKWは除外する!
またネガティブな印象を持つワードも除外キーワードに登録しましょう。
「ニトリ ソファ 悪評」
というキーワードに広告を配信しても、検索しているユーザーの
購入意欲は低く、広告費がかかるだけの状態になります。
このようなワードにもキーワード除外を行うのが重要です。
「キーワード登録」と「キーワード除外」で同じ語句が登録されていたらどうなるのか?
結論、除外が優先されるため広告は配信されません。
なのでキーワード除外になっているものを確認して、広告が配信されないという事故を防ぎましょう!
マッチタイプとは
各キーワードについて、ユーザーの検索クリエとどの程度厳密に一致したときに広告を表示するか指定するオプションのことです。
広告配信のために設定したキーワードが「ニトリ ソファ」であったとき、
一言一句同じ「ニトリ ソファ」に広告が配信されるのは予想がつくと思いますが、
「Nitori ソファ」
「ニトリのソファ」
「ニトリのソファを買いたい」
「IKEA 家具」
などのキーワードに対しても、マッチタイプを変更することで上記の検索クリエに対しても広告は配信されるようになります。
え、IKEAっていうキーワードにも広告を配信するの?
キーワードなにひとつ一致してないじゃんと思われたかと思います。
これがマッチタイプというもので、どれくらいの範囲に広告を配信するかを設定することができます。
マッチタイプについて、さらに詳しく見ていきます。
マッチタイプの種類
マッチタイプの種類は以下の3種類です。
1.完全一致
2.部分一致
3.フレーズ一致
1つずつ解説していきます。
ここで設定したキーワードは
「ニトリ ソファ」と統一します。
1. 完全一致
登録したキーワードと検索クリエが完全一致した時にのみ広告が配信されます。
完全一致とは、指定したキーワードと同じ意味や意図の検索語句に対して広告を表示できるキーワードのマッチタイプです。
完全一致は広告の表示対象を最も絞り込むことができるマッチタイプですが、広告表示対象となる検索クエリの数は、後述するフレーズ一致と部分一致よりも少なくなります。
⭐️メリット
1.意図したユーザーに広告を配信することができる
設定したキーワード以外には広告を表示しないため、意図しないユーザーへの配信の可能性はかなり少なくなります。
2.コンバージョンを積み上げやすい
完全一致でユーザーを絞って広告を配信しているため、検索クエリ→TD(テキスト&説明文)→LPとの整合性が上がり、コンバージョンしやすいユーザーを誘導することが可能です。
3.CPCを抑えることが出来る
CPCとはクリック単価と呼ばれ、広告を1回クリックしたときの費用を言います。広告のマッチ率が高いため広告スコアが上がり、入札価格が低くても広告の配信ができる可能性が上がります。
結果として広告費用の削減に繋がります!
⭐️デメリット
1.新規顧客獲得には繋がりづらい
広告を配信する人を絞っているため、商品を知ってもらう機会が少なく、新規顧客に認知してもらえない可能性が高いです。
2.データが溜まりづらい
完全一致はキーワードを絞っているため、検索数の少ないキーワードで入稿してしまうと配信量が少なく、キーワード改善のためのデータ収集が期待できません。
3.キーワードのずれが命取り
ニトリのソファを購入させるための広告を「ニトリ 就職」というキーワードで登録させておいても効果的な広告配信にはなりません。
事前に検索クエリを想定し、それに合わせたキーワードを設定できるかが肝になります。
検索されるであろう検索クリエに対しては完全一致で運用して、無駄な検索クリエには表示させないように、注意して運用しましょう!
ただし完全一致のみでの運用だと機会損失が生まれてしまうので、新規顧客までアプローチするには他のマッチタイプに挑戦することが大切!
2. フレーズ一致
完全一致と部分一致の中間のマッチタイプと言えます。
検索クリエ内に登録したキーワードが含まれている場合に広告が配信されます。
例
「ニトリ 人気 ソファ」「人気 ニトリ ソファ」「人気 ソファ」など
上記の例のように、設定したキーワードが「ニトリ ソファ」だったとしても、「人気」などの検索クエリが含まれる語句に対してもフレーズ一致だと配信できるようになります。
⭐️メリット
1.広告費のコントロールがしやすい
完全一致と比較すると検索クエリの幅を広げることができ、部分一致に比べると検索意図に沿った検索クリエに広告を配信できるため、広告費のコントロールがしやすいのが魅力です。
2。除外キーワードの設定を少なくできる
部分一致より広告配信範囲が狭いため、除外するキーワードが少なくて済み、広告運用者の負担を軽減できます。
3.完全一致よりも広範囲に広告を配信できる
フレーズ一致は文字を含んだ検索クリエに対して広告を配信するため対象がより広範囲です。
完全一致では拾えなかったキーワードが取得できるので、配信を拡大したいお客様は挑戦を検討したいマッチタイプになります。
⭐️デメリット
1.部分一致より配信範囲が狭い
完全一致同様、配信範囲が狭いため機会損失に繋がる可能性があります。
2.完全一致より費用対効果が低い可能性がある
ユーザーをほぼ指定できる完全一致に比べ、文字を含んでいる検索クリエに対して広告を配信するため、意図しないユーザーを含んでいる可能性があります。
そのためコンバージョンに影響を与える可能性があります。
逆に完全一致では取れてこなかったユーザーにも配信できるメリットはある。
3.部分一致より広告費用を削減できる
配信範囲が部分一致より狭いため、広告のクリック数は減り、広告費の削減に繋がります。
3.部分一致
一番広い範囲に広告を配信することが出来る設定です。
登録したキーワードと関連性がある検索クリエに対し、拡張して広告が表示される可能性があります。
例
「IKEA 家具」「人気 家具」「家具 ランキング」など
登録したキーワードが「ニトリ ソファ」だとしても、「IKEA」は同じ業界の競合他社になるので広告が配信される可能性があります。
⭐️メリット
1.最も広告がユーザーと接触ポイントを創出できる
多くの検索クリエに対して広告を配信するため、完全一致・フレーズ一致より接点を多く持つことが可能です。
2.新たなキーワードが見つかる
多くの検索クリエに対して広告を配信しているため、意図していない検索クリエでコンバージョン(CV)が取れるキーワードを発見することができます。
3.キーワードの管理がシンプル
多くの検索クリエを網羅することができるため、登録する検索クリエ数を減らし広告運用者の負担を軽減することができます。
⭐️デメリット
1.費用対効果が低い
意図していない検索クリエによる広告表示で無駄なクリックが増え費用がかさむことがあります。
2.キーワード除外の設定が必要
多くのユーザーに広告を届けられる反面、際限なく広告を配信していては意味がありません。
キーワード除外を行いターゲットを絞る必要があります。
3.配信対象を設定できない
元々配信対象が多いため、完全一致やフレーズ一致と違い想定したユーザーに広告を配信することには向いていません。
マッチタイプ設定の1例
広告運用初期に有効なキーワードが見つからない場合は
部分一致を用いてCVが取れるキーワードを探すと言うのも1つの手段です。
(しかし費用と期間をあらかじめ決めておく必要があります。)
その後有効なキーワードに目星が着いてきた時期に
ユーザーを絞った完全一致やフレーズ一致で広告を運用するのが、効率的な広告運用につながります。
まとめ
検索連動型広告は、ユーザーが入力した検索クリエに反応して広告を配信する広告配信手法です。
その運用のためには以下の設定が必須!
⭐️キーワードの登録と除外
キーワード登録 : 検索クエリに対して広告を配信するように設定
キーワード除外 : 検索クエリに対して広告を配信しないように設定
⭐️広告をどの範囲まで配信するか設定するマッチタイプ
1.完全一致
2.部分一致
3.フレーズ一致
この設定を駆使して、対象とするユーザーに広告を届けることができるようになります。
そうすることで効率的な運用が出来るようになるため、これらを覚えることは必須となります。
検索連動型広告において、最も重要な要素となりますので、しっかりと理解しましょう!
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