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FDガイドライン2021の解説 〜処方薬②運動機能改善薬
こんにちは。
いちょトレのそうちゃんです。
前回はFDのお薬、胃酸分泌抑制薬についてお話ししました。
今回はガイドラインの中の、運動機能改善薬です。
FD改善のカギとなる分野であると、私は思っています。
それでは見ていきましょう。
2. 運動機能改善薬
アコファイド・・・推奨度高い
ナウゼリン、プリンペラン、ガナトン、ドグマチール・・・推奨度弱い
ガスモチン・・・推奨度弱い
となっています。
アコファイドは2013年に発売されました。
慢性的な胃もたれや胃痛を改善する目的のためだけの、かなり専門的マニアックなお薬です。
(ちなみに私はアコファイドで論文を書きました。)
他の運動機能改善薬よりも推奨度が高いのは、それだけ「効く」というデータがあるからです。
私は2013年からの数年間、九州の8カ所でアコファイドの普及に行脚しました。
機能性ディスペプシアはマイナーな疾患(←と医師間では捉えられている)で、医師の多くは見向きもしてくれません。
少ない観客の中。私は熱く、
FDに苦しむ人は少なくないよ。
これまでの胃酸分泌抑制薬主体の処方の仕方は良くないよ。
と訴えてきました。
その結果時々、
「そうちゃん、アコファイドが効く患者さんは時々いるね、教えてくれてありがとう。」
と周りの先生から声をかけてもらえるようになりました。
でも私は不満でした。
私のアコファイドデータでは、3分の2の人にアコファイドが効きます。
↑一般には3分の1くらいしか効きません。アコファイドが効くようになるカラクリがあります。
でも3分の1の人には効かないんです。
何でだろう...。
私は数年間悩みました。
その結果、
どうもアコファイドが効かない人は、どんな薬も受け付けない胃腸環境、もしくは免疫状態にあるのではないか。
ということが分かってきました。
...またつい長くなりました💦
続きは次回にしますね。