ボカロ曲を公開するまでにやっていること全て

新曲公開しました。

いつもは多少の抜け・漏れがあったりしますが、今回は比較的じっくり諸々の作業を考えられたので、Todoメモも兼ねて記事化します。自分でも見返すと思います。

~3週間前
・音源制作その1
作詞(iPhone)作曲(脳内)があらかた出来上がってからDAWに起こし始める。フル/ワンコーラスの尺を問わず、絵の発注にあたってイメージが充分そうなくらいの音源まで仕上げる。3日くらい。

・動画素材発注
中村真綿に曲のデモとイメージを共有し、動画の素材を作ってもらう。制作の都合上反映されない要素がいくつか出てくるが、それに対する抵抗も含め、毎作5時間くらい喧嘩している。長い縁なのでこんな感じでも関係がぶっ壊れなくてよいが、曲を出すにあたってはぶっちゃけここが1番大変。

今回共有したイメージ

・音源制作その2
残りを作って、ミックスの見直しとマスタリングをして音源を確定させる。音をいじって、iPhoneに送って、聴きながら近所を歩いて、気になったところをまた直す、の繰り返し。iPhoneでそのまま聴くほか、黒動画に音源だけ付けたものを動画サイトに非公開で上げて、それを聴いたりもする。
Sohbanaの第一の課題は音なので、最近は中村真綿の作業のほうが早く終わるくらいにここに時間をかける。1週間くらい。

・動画編集その1
Aviutlを使用。中村真綿から素材が上がってきたら、ジャケットをお願いする前にタイトルフォントのイメージくらいは決めておく。これをしなかった場合に何が起こるかは下記参照。

・配信用ジャケット発注

これね

動画を共有し、同じイメージで正方形のジャケット画像を作ってもらう。配信登録の都合上、この段階で必要。
今回は動画の編集に手を付ける前にジャケットをお願いしたので、動画内のフォント(太ゴシックを中村真綿がなぞったもの)とジャケットのフォント(細い手書き)が異なっている。次作以降の反省点。

3週間前
・ストリーミング配信登録(KARENT)
タイトル(日/英)、音源、歌詞、ジャケット画像、KARENTサイト上での紹介文(XでKARENTさんがつぶやいてくれる最高の文章が毎回あるが、あれとは別)をフォームに登録する。ここから配信まで3週間かかるので、逆算して投稿日から3週間前に材料を揃える必要がある。特定の日に投稿したい場合は1つの締切になる。

3週間前~
・動画編集その2
ジャケットで固めたイメージから外れない範囲で、動きや字幕を足していく。動画はSohbanaの第二の課題でありまだまだ勉強しながらではあるが、手数もとい発想が少ないのですぐ終わってしまう。2日くらい。

・縦長3段動画作成
動画ができたら、それを縦に3つ並べて縦長の動画を作る。のちのちYouTube Short、Instagramリール、TikTokで使う。

・サムネの切り取り
Windowsのアプリで動画から1枚サムネイル画像を切り取る。曲名が写っているカットを使うようにしているが、そうでなくてもよくなってきている風潮はある。

・歌詞の英訳
今回から新たに加わったタスク。歌詞を丸ごとDeePLに突っ込み、そこから自分の表現したいように直していく(だいたい60%くらいいじる)。

・予告作成
動画編集データをちょちょいとイジり、予告用の動画を作っておく。だいたいイントロを使うが、途中を使ってもいいと思う。曲の印象通りに、その10%くらいを伝えるイメージ。

・Spotifyプレイリストエディターへのピッチ
Spotifyから「お前の曲受け取ったぜ!リリース楽しみだな!」みたいなメールが来たらやる。Spotifyのプレイリスト(New J-popとかそういうやつ)に入れてもらうため、ジャンルを指定して、英語で400字くらいの自己紹介と曲紹介を打つ。ちなみに、個人でやるようになってからそういったものに入ったことはない。

・素材ドライブ作成
Googleドライブにオケと歌詞のデータを入れ、短縮URL(自分はbitly)を発行しておく。

・その他やれること
概要欄フレーバーテキスト、いいねコメント(ニコニコ)、固定コメント(YouTube)を考えておく。今回は作詞段階で全て決めていたのでパス。

3日前~
・投稿(YouTube)
あまり前からプレミア公開の表示が出ても変なので、だいたい3日前くらいに決定版の動画を投稿サイトに予約する。
プレミア公開の場合、投稿前でも概要欄が見れてしまうので歌詞を書かないようにし、ドライブも非公開にする。
終了画面,メタタグを考える必要がある。メタタグには基本的なワードのほか、なるべく検索に引っかかりそうなものを入れる。

メタタグ大公開マン

・英語字幕付加(YouTube)
今回から増えたタスク。タイミングを合わせ、英訳しておいた歌詞を入力して、終了タイミングを合わせる、の繰り返し。1時間くらい。

面倒そうだが、UIが便利で割とすぐできる。

・投稿(ニコニコ)
やることは少ない。マイリストのURLを概要欄につけることにしているので、それを忘れない(こっちを先にやった場合は、他で消し忘れない)ことくらい。

・投稿(bilibili)
ニコニコと同様にタグを考える。「虚拟歌手分享官」が「VOCALOID」にあたるという認識。bilibiliにもマイリストのようなものがあり、またマイリストに入れた際にソート順がどうなっているかわからないので、手動で一番上に持ってくる必要がある。
ちなみに今回は楽曲と紐づけるために音源を別で投稿していて、その際のミスで中国でだけ2日くらい前から音源が聞ける状態になっていた。次回以降もやるかは今回のbilibiliの結果を見て決めることになると思う。

・予告(X)
楽曲タイトルと日時をお知らせする。以前は画像だけだったし、まあそれでもよいのだが、最近は予告ポストの高揚感も出せれば出せるだけよいなあと思い動画でお知らせしている。あまり告知が伸びても本動画が上回れないようだと予告Pになってしまう(それだけは勘弁願いたい)ので、難しいところ。

・予告(YouTube)
プレミア公開が表示されているのでそれを引用し、「明日です」とか「今日です」みたいなタイミングでリマインドの文章投稿をする。この辺り、ニコニコは自分の動画にずっと「この人はライブ公開を予約しています」と出してくれるので助かる。

・予告(Instagram)※反省点
Instagramも結構バカにならないフォロワーがおり、InstagramでしかSohbanaの情報を掴んでいない人の気配もするため、Instagramでもストーリーで予告を出しておく。べきだった。今回は忘れていた。

動画投稿時
・告知(X)
最近のXはURLを載せると表示されづらくなるとかでURLをツリーに分けており、また1つでもツリーを付けると予約ポストができないため(本当に何とかしてほしい)、18時の瞬間にやることは「ツイート」になる。

・YouTube概要欄の歌詞出し
歌詞の扱いは人によると思うし自分も紆余曲折あった(コメントして固定したりもしていた)が、概要欄にいろいろ文字があると少しでも検索に引っかかりやすくなったりするらしく、最近は概要欄に歌詞を書いている。

・ドライブの公開
歌詞,オフボーカルのドライブを非公開から公開状態にする。非公開の間に閲覧リクエストを送ってくる方もいるが、そこはごめんなさい。

・収益化申請(ニコニコ)
クリエイター奨励プログラム(収益化)の申請を作品ごとにする必要があり、公開後にしかできないため、公開後忘れずやる。

サブスク配信開始時(だいたいその日の24時)
・告知(Instagram)
Apple Music, Spotifyともにインスタのストーリーに載せるのに便利なリンクカードを作ってくれるので、それを使ってストーリーを投稿する。

翌日以降
・配信開始のお知らせ(X)
Xでは翌日にKARENTが素晴らしいテキスト(本当に素晴らしい)とともにURLを出してくれるので、サブスク配信への言及はそのタイミングで行う。

・配信URLの概要欄記載
ニコニコ・YouTubeそれぞれの概要欄にサブスク配信のURLを記載する。

・ショート動画投稿(Shorts, Instagram, TikTok)
なぜ翌日にやるのかというと、楽曲配信がされた後でなければ動画に音源を関連付けることができないため。作っておいたショート用の3段動画を上手く切り取り、音源を関連付けてそちらの音量をゼロにする。

・観測
コメント、数字の動向、エゴサ結果、〇〇に取り上げられている、などを観測する。めぼしい動きがあればXで報告する。

・著作権管理の処理
ドワンゴの担当の方にメールを送り、著作権管理の処理をしてもらう。歌詞と音源を送る。もっと早いほうが良いのではと思うが、曰く遅くてもよいとのこと。著作権使用料の仕組みがわかる気がしない。

以上。漏れていたら追記していきます。

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